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3-8


 『勉強会』に関して全員の承諾を取ることができたので、この5人で始動することとなった。書類での申請等の細かな事務手続きはオーディリア先輩が一番詳しかったことから一任することにした。そういえば、この人そういう手続き関係強かったね。


 そしてこの『勉強会』のリーダーは私になった。というのも、結局会の活動の中核となるのはお父さんとの共同学習なので、その折衝ができる私をトップに据えるのが自然とのこと。

 こういうことについては意図が分かりやすいほどに露骨にした方が、学園の上層部に書類が回った際に通りやすさが違うみたい。勝手に裏の背景や事情を詮索して、忖度してくれるという算段のようだ。特に今回は、学園側の魔錬学や社会科学習を女子にも広げたいという思惑に乗る形の提案なのできっとスムーズに通るとオーディリア先輩談。


 それであれば、とその日の帰宅後に早速、この『勉強会』構想をお父さんに話す。魔法を勉強したい旨は早くから伝えており、お父さんも実践的な魔法の扱い方は秘匿技術であるらしいからともかく、魔法周辺の知識に関して教える意志はあるので時間が取れないことがネックになっているだけというのも既に分かっていることであった。

 なので、「随分と大がかりなことになったな……」とため息はつかれたものの了承の意を頂いた。


 しかしそれよりもお父さんが興味を持ったのは、学園が魔錬学・社会科を女子児童に学ばせることを『機密事項』としたことだ。


「魔錬学を女子にも学ばせる、か。おそらく水面下で何かが動いているのだろう。ヴェレナの知識とも統合すると、この動きは……」


「魔法使いになるための魔法学院の女性門戸開放、の可能性だよね」


 正直、魔錬学を女子にも学ばせる動きが加速しているのであれば最も妥当性が高いのは、これだ。私にはゲームシナリオ的な裏付けもあるので、タイミングとしてそうした流れがあってもおかしくない、と考える。


「ただ……魔法使い内部でそうした話を伺っていない。勿論、私の元まで情報が行き届いていないだけかもしれないが、それであれば学園の末端の教師が拾えていることに矛盾が起こるな。本気で私に秘匿するつもりがあるのであれば、そもそも魔法使いがアプランツァイト学園に働きかける必要はないだろう。

 また私が見落としたということもあまり考えられないな。何しろ魔法使いの女性任官問題は我がフリサスフィス家の跡取り問題に直結するが故最優先で集めている情報だ。隠されていない限りは私が見落とすことは無い」


 お父さんの知る限りでは見つからなかった。それは単純に見落としたか、魔法使い内で隠されているかのどちらかがまず考えられるが、前者の可能性は皆無と言わざるを得ないし、後者の場合であれば秘匿の仕方が杜撰だ、ということ。


「であれば、魔錬学を学ばせる情報の発端は魔法使いには無い、と……」


「そういうことになるな。ただし女子児童に学ばせる以上、女性門戸開放と連動している可能性は高い。その仮定の場合裏に居る勢力の推測は錬金術師もしくは女神教、そのどちらかだ」


 お父さんのこの推測は単純だ。魔錬学を教えることで恩恵を得るのは魔法使いか錬金術師。女性への仕官の窓口を開くことについては女性解放運動へ意欲的な女神教の影響があるかもしれない。この2つだ。


「まあ現段階では何とも言えんな。だが、『勉強会』の件は分かった。学園側から私の大学――スタンアミナス大学宛てに合同課外授業の申し出が来れば私の方で調整しよう」


 お父さんからの色よい返事とともに、付け加えるように『勉強会』側とお父さんとのスケジュール調整については私を中心にして行うように、と新たな課題も頂いたのであった。




 *


 その後『勉強会』は始動し、合同課外授業の構想も特に妨害されることもなくスムーズに進んだ。


 私達が教えてもらう側の立場なので、私達『勉強会』グループの5人がスタンアミナス大学にお邪魔する形で合同授業は行われる。

 そして、全員の休日が空く日を調節して日取りを行い、お父さん側にそれを照会して日程確定したところで、概ね1ヶ月程度で初の合同授業を開催することができた。お父さんの授業準備も考えればかなりタイトなスケジュールになったとは思うが。


 一応合同という体裁をとっている以上は、お父さんの研究室の学生も数名参加することとなっている。ただし、今回は基礎的な部分になるので私達へ教えることがメインで、彼ら学生はほぼ見学というか冷やかしみたいな感じで遊び半分といった感じだ。

 まあ事前情報だけみればある意味小学生相手の授業だもんな。流石に本気で臨む大学生は居ないか。

 そしてちらりと学生を確認してみたが、私が一度お父さんの研究室を伺った際に会った学生は居なかった。あれから3年以上経っているし卒業してしまったのだろう。

 秘書さんは変わっていなかったようで、途中で会った際に挨拶をしたら喜ばれた。どうやら私のことを覚えていたみたいだ。


 お父さんの研究室の近くの講義室を1室借りる形で授業がはじまった。最初にお互いに簡単な自己紹介を行い、場が落ち着いたところでお父さんから説明が始まるのであった。



「まず分かっているとは思うが魔錬学は魔法と錬金術、それぞれについて横断的に学ぶ学問だ。故に具体的な魔法の詠唱やら発動、あるいは錬金の調合などを学ぶわけではない。本来であれば両者に共通する部分を学ぶことが基礎となる。


 しかしヴェレナから伺っているが、そのようないわゆる『普通の』魔錬学の授業についてはどこでも学ぶことは可能だ。書店や図書館などで本を漁ればいくらでも出てくるだろうし、何ならアプランツァイト学園側でも魔錬学部自体はあるのだからわざわざ合同学習にする意義がない。

 故に現在の私の専門分野である『魔法社会システム』の知見から、魔錬学並びに社会科について間接的に学ぶという形になる。そのため説明に必要なことであれば小学校・中学校あるいは高校レベルの知識の補足はするが、基本的には今後学校で学んでいく魔錬学や社会科の授業についての成績向上を目的としているわけではない。確認ではあるがまずは、このことを再度理解してほしい」


 これは私達5人が分かっている、というかお父さんに対して要望した内容だ。問題はないといった趣きで私達は頷く。


「とはいえ、最初から専門的な話から始めても意味が分からなくなってしまう。

 なので、初回の授業である今回は『魔法とは何か』から突き詰めていこうと思う。

 では、まずはトンプ。魔法とは何だ?」


 トンプと呼ばれた学生は立ち上がり、お父さんからの質問に対してこう答えた。


「はい。魔法とは魔術的性質を有する物質の最小単位である魔素が魔力消費行動を感知して性質・形態を変質させることで生じる現象のことを……」


「……いや、そういった具体的な魔法の発動条件に類することは本授業では取り扱わないと先程言ったばかりだろう。ああ、先に言っておかなかったのが悪かったか。

 私の研究室から来た学生諸君に伝えておく。今回の合同授業は小学生相手に『一般的な魔錬学の』専門知識を叩き込む場ではない。だからこそ、今まで君達が学んできた学術的な専門知識は参考にしても構わないが、それに囚われず考えて欲しい」


 ……お父さんはお父さんなりに私達の要望を理解してくれていた。勿論こちらからも魔法に関して何が知りたいのかまとめたものをお父さんに見せていたので、私達が既存の魔錬学に対して学ぶ意志が薄いことは明らかだっただろう。

 そうした度重なる調整の結果の初授業なだけに、従来とは異なる授業の予感に学生らは困惑を隠せないようだ。


「では、再度問おう。魔法とは何か?」


 ――だからこそこの質問に対して講義室が沈黙に支配されたのは、仕方のないことだったと言える。




 *


「じゃあ、……ヴェレナ。何でも良い。魔法とは何か答えてみなさい」


 まあ学生側が沈黙してしまった以上、身内である私に質問は飛んでくるよね。

 しかし、魔法か。専門的なことは求められていないのは先ほどのやり取りで分かった。であれば、シンプルに行けばいいのかも。


「魔法使いが使うものが魔法、なのでは」


 言葉遊びのようになってしまったけども意味的にはこういうことではないだろうか。


「……ほう。他には?」


 えっ、他にもあるの!?

 ここで次を求められたと同時に、学生側は質問の意図が分かってきたようだ。先ほど指されたのとは別の学生が「魔石装置、ですかね」と一言答えると、お父さんは頷いた。そして更に他のものを促す。


 そこからは、本当に様々なものがでてきた。曰く「神話で登場する勇者と女神がやり取りを行う手段」であったり「錬金術師が調合の際に利用する器具にも使われていないか」とか「魔王との対決で勇者やその仲間たちが空を飛んでいる話を聞いたことがあるけどそれも魔法では」など「女神教での『祝福』は魔法なのか、そうではないのか」と色々なものが出てきた。


「……この通り、魔法と一口に言っても表すものは非常に広範だ。だがその大雑把に分けてしまえば2種類に大別される」


 2種類の魔法とはその発現方法の違いで分けられている。

 1つは自分の身体の中にある魔力を直接放出することで魔法を発現する手法。魔法使いが利用する魔法はこの系統だ。手っ取り早く魔法を発現できることから古くから存在する魔法発現方法だが、反面先天的に持つ魔力量によって出力限界が決まってしまう。


 そしてもう一方は、大気中に存在する一定濃度の魔力を触媒を用いて捕集・濃縮し放出することで魔法を発現する手法だ。これは錬金術師が魔法を利用する場合に用いる方法で、大規模な魔法なども先天的な魔力量に依存せず発動できる一方で、専門性が要求されるし危険も伴う。

 基本的に捕集する魔力は自分自身が操れる魔力以上になるため、安全性に十分留意した上で用いないと暴発した際に止めることができないからだ。


 ――魔法使いと錬金術師。字面だけ見ると全然違うように見えるが、この世界においては対抗概念のようにしばしば語られる。その2つの違いは何だろうか、聞いてみるか。手を挙げてお父さんに聞いてみる。


「魔法使いと錬金術師の違いって、一体なに?……でしょうか」


 人前なので不自然な形で敬語をつけてしまった。公的な場ではあるから家族としての口調は避けた方がいいよね、と今更ながら思い起こして急遽敬語に変える。


「それを語るのであれば、神話以前から魔法を追い続ける必要があるな。……そうだな、そこから触れていく形でいいだろうか?」


 指導する立場の人からこんなことを言われてしまえば、誰も否定することはできるはずもなく、話はおよそ1万年前まで遡ることとなる。完全に歴史の授業だ。




 *


 ――1万年前。

 この世界においては『神話』と呼ばれる、初代勇者や初代魔王に関する話が5000年前であることから、神話以前の時代にあたる。


 瘴気の森や未知の森といったものが登場するのも神話だ。だからこれらの森が異常発達する前の時代なので海がまだこの世界にあった時代でもある。


 その頃はまだ農業の創始すらなく狩猟・採集で生計を立てていた、地球上の歴史で区分すれば古代でも太古でもない先史時代、特に旧石器時代にあたる。そんな昔から魔法はあったのだ。

 その頃の魔法は今では『古魔法』と呼ばれ、補助的な魔法などはなく、見た目派手な莫大な魔力を使う魔法の打ち合いといった形が主流であったらしい。

 ほとんど集落独自で誕生して魔力ある者の中で受け継がれた原始的なものであったようだが、大別すると火魔法・水魔法・土魔法・風魔法の4系統に分けられる。


 属性魔法ってことかー。すっごいファンタジー感あるなー、と思ったがお父さんがここでちゃぶ台返し的なことを言い出す。


「だが、そんな区分は正直どうでもいい。今後の合同授業で役に立たないから参考程度に聞き流してもらって構わない。重要なのは狩猟・採集時代から既に魔力ある人間は魔法が使えた、ということだ」


「つまり狩猟に魔法を用いたということですね。そうすると魔法の使える者と使えない者で食糧確保に差異が生じるので魔法が使える者が指導者となっていくのでしょうか。

 あるいは隣接した集落同士で抗争などがあった場合、魔法を使える者の多寡で勝敗が決定したのでしょうか」


 当意即妙の返しをしたのはオーディリア先輩。狩猟効率と集落抗争。確かに魔法の有無は大きそうだ。


「その通り。ひとつ付け加えるとすれば、魔法が使える者であれば食糧難となることは少ない。それ故わざわざ農業をしようとする『強い集落』は居なかった。山や森や水源に遠征に出ればいくらでも食糧が手に入るのに、わざわざ1年先のことを考え種を撒いて育てる、などという非効率な行為を選ぶ必要がなく狩猟に集中すれば良かった」


「選択と集中ですね」


 今度はクレティがお父さんの解説の後に一言付け加えた。そのクレティの呟きにルシアは納得がいったように頷く。

 狩猟という原始的な形ではあるが、それは産業の一種だ。解説さえされれば、その手の分野に強いクレティとルシア。流石に本質や類似例を見抜く力は優れている。


「だが、現在狩猟を糧にして生計を立てている国は無いな。食糧生産については農業を基盤している。

 さて、それは何故だろう。周りの者と話し合っても良い」


 食べ物の獲得手段が狩猟から農業へ変わった理由か。

 前世ではどうなっていた? 前世での狩猟文明から農耕文明への移行の間に何があったか考えればいい……って分からないよ! 結果論としてそれは歴史の授業で学んだが、その成立背景は知らない。知らないが故に前世との比較もできないな、これは。


 そんな私の思考の詰み具合をよそに、話し合いは進む。


「……こういうときは自分の得意領域に合わせて考えてみるといいでしょうね。ねえ、ルシアさん。今までやってきた事業を変えなくてはいけないときって、どのようなときでしょうか?」


「それを私に振るってことは、ほぼ答えみたいじゃないクレティ……。

 繊維事業から他の事業を模索するときには、人造繊維の台頭があったわね。つまり……競合。狩猟において魔法が使える者と競合する相手が出てきて、これまでの採算性が取れなければ、別の事業領域――ここでは農業か――それに手を出す可能性はあるか」


「……問題は……競合相手、かな。……魔法使えるのに負ける、相手……。……ああ、そんな相手が……居たね、……北の方に」


「ええ……、そしてその『北からの勢力』が伸張していくに従い、自らの居住区だけではなく既存の森林や山といった狩猟における必要な地域すらも減っていったことも合致しますね」


 ……何でみんなして、私に答えを誘導しようとするのか。そこまで言えば私だって分かるわ! ため息交じりで全員の誘いに乗る。


「魔王の侵攻と瘴気の森の拡大。……まあ未知の森の影響も大きいとは思うけど、これらの要因が人間の生活圏を狭めて生活様式の転換を迫られた、と」


 確かに狩猟よりかは農業のが狭い土地で集約して行えるか。魔物といった魔法が使えても討伐が容易でない存在の出現によって、人は否応なしに団結することを迫られ、集住を選ばざるを得なかった、ということね。


「小学生組から答えが出たので話を進めるが、瘴気の森と未知の森の拡大、まあ言ってしまえば神話時代の到来だな。これが人類の生活を変えた」


 その神話時代――言ってしまえば人類の危機の到来は生活や行動様式だけでなく、魔法をも変化を迫られたということだ。

 人が密集して住むようになったことで、単純な攻撃魔法以外にも非戦闘魔法、転移魔法や音を出さずに意思疎通する念話魔法、技術保護に関する魔法などが誕生していった。

 同時にこのときに成立した『女神教』の『祝福』に関しても同じ種類の魔法――神話魔法に区分される。


「神話時代にこうして新たな魔法が多数誕生したのが何故かと言えば、人が密集して住むようになったことで、複数の魔法使い同士で情報の共有が出来るようになったためだ。故に個々人や集落で分断されていた魔法理念が共有され蓄積し、そして専門の機関において継承されていくようになる。……公教育の誕生だな」


 神話時代には魔法限定ではあるが、教育機関が誕生している。……まあ現在の学校のように校舎という『建物』があったわけではないが。


「そして、その『魔法教育』の成果は、新たな魔法の誕生のみに及ばず、既存の古魔法の改良も進んだ。言ってしまえば燃費の向上だ。

 ……これによって、求められる先天的な魔力量のハードルが下がり、魔法使いの数そのものも増えた」


「……と、なれば」

「当然……」

「あれが起こりますよねえ……」

「そうね、派閥の分裂が」


 4人の相性が意外と良いことを知ってしまった。


「そこで生まれたのが、『魔法使い』と『錬金術師』だ。

 従来通り先天的な魔力量がそのまま地位や身分を保障する魔力至上主義へ突き進んだのが『魔法使い』で、その魔法使いになれなかったり身分に不満のあった者が魔法理論を突き詰め、世界に秩序的な法則を見出してその再現のために魔法を手段として活用したのが『錬金術師』となっている」


「……その理屈なら、……『魔法使い』のが魔力がたくさん、ある……から強い、と思い、ます」

「そこは、ソーディスさん。あれですよ、あれ」

「政治力ですよね、クレメンティー先輩」


 ソーディスさん、オーディリア先輩、ルシアの順で勝手に話が進んでいく。段々と周りの学生の視線が怪し気なものになってきたぞ。

 お父さんも苦笑いしながら話を続ける。


「軍事力、といった観点からみれば確かに当時の魔法使いの方が、優れている。だが、魔法使いは国家との結びつきが錬金術師と比べれば多少薄かった。……特にこの時代は封建主義的で王と領主の結びつきで成り立っていた国家制度ということもあり、必ずしも王や国家に権力が集中していたわけではなかったからな。直接的な軍事力を持つ魔法使いに対して王も強くは出れないし、そもそも領主が魔法使いというケースもそれなりにあったからな。

 だから国としては魔法使いを保護・育成する対価として、魔法使いは緊急時に国を守るという取り決めがなされることが多かった」


「……双務的契約関係というわけですね。それであれば錬金術師が台頭するのも分かりますね」


 クレティの発言を聞きながら考える。……これは逆に国防という観点でしか国は魔法使いを縛れなかったということか。

 そうすると、魔法使いほど軍事力のない錬金術師は王や側近の信任を得る形で、国家に寄り添い時には国家の行く末に助言する形で、その謝礼として錬金術師の勢力と研究費を拡大していったわけか。

 ……それはまさに、政治力。


「そうした流れの中で徐々に錬金術師は台頭し、技術力を身に付け、医療分野での技術革新が起こり未知の森での病気にある程度対処可能になったことから、錬金術師は未知の森を対応するようになっていった。

 魔法使いが瘴気の森対策を担ったのは、国防には魔物への対処も含まれていたからだな。今のこの職掌範囲の違いはここを源流としているわけだな」


 成程。そうして現在へ至るというわけか。

 ここで話は終わりだろうか、と思ったがそれは次のお父さんの一言で裏切られることとなる。



「……だが、今から200年ほど昔に驚くべきことが分かったのだ。

 生まれてくる人間の子の持つ魔力の量が徐々に減少していること。そして、大気中に含まれている魔力の濃度もまた世界規模で減っていることに」

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