『黒の魔王と白き聖女Ⅴ』(参考・黒白Ⅴ攻略wiki―恋愛ファンタジーゲーム総合)より引用
転生先となるゲームの攻略wikiに関するページです。
本小説のストーリー根幹に大きく関わりますが、作中主人公が場面ごとにゲームではどうなっていたのかを補足説明するので読み飛ばしても展開上問題はありません。
ですが本ページをお読みいただくと、作中主人公の有するゲーム知識と同程度の情報を持った状態で本編に入ることができるので1ページ目に設置しております。ご了承ください。
【恋愛ファンタジーゲーム総合攻略wiki】『黒の魔王と白き聖女Ⅴ』について
『黒の魔王と白き聖女Ⅴ』は株式会社カヴォッドから発売された恋愛シミュレーションゲームシリーズの5作目。全シリーズの総集編的な位置付けで前作以前に登場した国家・キャラクターも攻略することが可能である。元々はPCゲームとして発売され、後に追加要素を加えてスマートフォン・アプリ版も発売されている。本項ではPCゲームについて記載していく。
ジャンルは公式ではシリーズ5作目となる今作は「魔王の侵略に怯える他国の王子を救い聖女の国の2代目聖女を目指す恋愛ファンタジー」と名乗っているが、正規エンディングを迎えたからといって必ずしも主人公が聖女になるわけではない。またシナリオによっては魔王が登場せずにエンディングを迎える場合がある。ちなみに攻略対象キャラクターも他国の王子のみではなく多彩なキャラクターが登場する。
概要
本ゲームの最大の特徴は攻略対象とエンディング数の多さで、前作より大幅拡張され攻略可能キャラクターは100以上にも及ぶ。ただし、主人公のキャラメイク設定(出生地・身分など)によって解放されるキャラクターに差異があるため全てのエンディングを見るにはキャラメイクも厳選する必要がある。そのため救済策としてオートキャラ生成の際に詳細設定欄で未開放攻略対象キャラクターへ至る主人公を自動生成する機能も存在している。
また初期設定でゲーム内でのエンディングまでの到達時間を設定でき、最小設定の「3年間」だとほとんどの場合高等学校課程が修了すると同時にエンディングへと向かう。この場合だと他国の王子とのエンディングになるケースはほぼ皆無となっている。一方全てのエンディングが見られるのが「無期限」設定であり、以降は本設定を採用した場合について記していく。なお無期限設定ではエンディングに到達するまでにゲーム内時間で最大で38年、学校卒業時に一度挟まる中途エンディングを除くと平均でも30年前後要する(ただし乳児期・幼児期は操作する内容は少ない)。
基本的なゲームの流れはプレイヤーは幼年期より行動を選択し学力・体力・魅力・流行・魔法・錬金術などといったパラメーターを上げていく基本的なスタイルを取っているが、内部データは更に細かく分かれており、例えば単一教科のみの学習で学力を上げると学力パラメータが最大に近い場合でもほぼ確実に進学試験には落第し留年・浪人することとなる。そのため本作ではバランスのとれた能力管理が必須となる。
また本ゲームの独自要素として魔法と錬金術があり、所定の課程を踏むことで魔法使いや錬金術師にもなることが可能である。これに付随して攻略キャラクターと連絡を取りデートなどの予定を入れることのできる『通信』機能があるが、『通信』に使用しているのは電話回線や電信技術などではなく魔力を利用した通信端末であることから自身の魔力もしくは魔石を消費するなど、専門職に進まない場合でも魔法・錬金術の両能力はゲームに影響を与えている。
ゲームの特徴
主題として魔王が挙げられているが、魔王の討伐はあくまでも副次的要素であり本筋である恋愛を成就させないとエンディングにたどり着けない。魔王討伐をしなくてもよい地理的な要因を挙げると、本世界は海が存在せず(神話時代には存在)、魔王が出現する『瘴気の森』とそれに相対する形で『未知の森』とが存在する。あくまで人間の国家・勢力圏はこの2つの森の緩衝地帯としての役目が強い。
そのため多くの国家はこの2つの森に囲まれる形で存在しているが、主人公の住む国である『聖女の国』は魔王の出現する『瘴気の森』とは唯一直接面していない。このことから「他の国家は全て魔王によって滅ぼされたが『聖女の国』で幸せに暮らしました」というエンディングパターンも存在する。
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――『瘴気の森』と『未知の森』は生きております。
あのかつての偉大なる大勇者様・大賢者様・大修道者様・大英雄様・大剣士様・大戦士様・大冒険者様が君臨しあの悪しき初代魔王が倒されるよりも昔……我々が未だ魔法や錬金術といった神の叡智を授かるよりももっと昔……。世界は大いなる水辺が支配し、そこには豊かな魚や動物たちの憩いの場となっていたと言われております。
しかしあの『未知の森』が世界の支配を企みこの水辺を全て森に変えその豊かな水辺を奪ってしまいました。そうした『未知の森』の暴挙に女神様は怒り、我らの世界から祝福を奪います。するとたちまち『瘴気の森』が現れ、おぞましく醜い魔物たちの住む穢れにまみれた土地が広がってしまいました。この愚かな『未知の森』と醜き『瘴気の森』は何千年もの間互いに無意味に争い、傷つけ合い、そして今なおこの祝福を奪われし世界を支配しているのです。
――然して我ら人々は探し求めました。『瘴気の森』にも『未知の森』でもない豊穣の大地を探し求めました。勇者の国も賢者の国も修道者の国も英雄の国もみな全て狭き土地に追いやられております。彼らは一致団結し先鋭を我先にと未知の森へ送り込み一路西へ、西へと探し続けたのです。
――そして、百日十日を超えたかと思われる長き旅路を超え、ついに、この広き森なき平原を、神が我らに与えし最後の土地であるこの地を見つけ出したのです。我らはその神の慈悲を忘れないため、そして神への感謝を忘れない敬虔な信徒であろうと、豊穣と清廉を貴ぶ『聖女の国』として新たな門出を祝ったのです。
――黒の魔王と白き聖女Ⅴ 共通イベントⅠ「聖女の国建国秘話」――
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前シリーズとの関連
シリーズ5作品は全て作中世界観を共有しておりかつ『聖女の国』を主人公の出身国としているが、初代は『聖女の国』の成立時、『Ⅱ』はそれ以後のシリーズで語られる『前回の魔王侵攻』時を取り扱っている。『Ⅲ』以降は全て同年代で本作には『Ⅲ』、『Ⅳ』の攻略対象キャラクターも続投している。なおエンディングが多数あるが『Ⅲ』以降の世界観については初代、『Ⅱ』のチュートリアルキャラクターでのTrue Endを迎えた前提で話が始まっている。
本作と『Ⅲ』、『Ⅳ』の大きな違いは前述のとおり攻略対象キャラクターの増加が一番顕著である。また本作では今まで描かれなかった国家についても新たに登場している。
またジャンルから勘違いされがちだが本シリーズの中で『中世ファンタジー』と呼べる世界は初代のみ(初代ですらも厳密に言えば近世に突入しているという意見もある)で本作世界観はどちらかと言えば近世も超えて近代に近いのではとファンの間では考察なされている(魔石を利用した鉄道・航空機などの存在から)。
ただし一方で飛竜兵と呼ばれる飛竜に騎乗して航空戦闘を行う兵科が存在したり、魔法や錬金術、貴族や教会勢力の権限の強さ等いわゆる『ファンタジー世界』的な要素も多く含まれており、一概に史実の年代区分に落とし込むのは難しい。
登場キャラクター
本作はキャラメイク機能で自由に主人公を変更できるためそのキャラメイクの組み合わせごとにどのキャラクターが攻略可能になるか説明することは難しい。そこで、自動生成でランダム作成される18人の主人公を便宜上のヒロインと置くことで、それぞれのシナリオでの登場人物について解説していく。
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82 名無しの初心者 2018/10/17(水) 22:09:44.01 ID:As3Koels
結局さ、このゲームって何すればいいの、細かくてよく分からん
83 名無しの賢者の国の貴族 2018/10/17(水) 22:14:34.12 ID:dsMii34f
>>82
「魔王の侵略に怯える他国の王子を救い聖女の国の2代目聖女となる恋愛ファンタジー」とか公式は言ってるけどぶっちゃけやってることは婚姻外交による勢力拡大の戦略ゲーなのよね
攻略キャラのほとんどは外国の要人だし、true end系は大体主人公の出身国に利益ある感じになってて何やらきな臭い
84 名無しのバッドエンド 2018/10/17(水) 22:16:18.55 ID:Kv4Fdsob
>>82
一応恋愛さえ怠らなければなんだってできるゲームかもな
私なんて主人公の錬金パラ重点的に上げてたら、知らんうちに大臣になってて国の錬金術を統括する立場になったったwwww
85 未知の森の漂浪者 2018/10/17(水) 22:26:19.13 ID:ods9123P
>>82
プレイするルートで全く別ゲーになる感じ
王子とか権力者系ルートだと戦略SLGめいてくるし、個人戦闘の多い傭兵やスパイみたいなルートだとアクションも要求される、有力商人に嫁ぐ系だと終盤は何かもう交易ゲーみたいなことになってくるしホントもうバラバラよ
86 名無しの初心者 2018/10/17(水) 22:29:55.79 ID:As3Koels
どういうことなの……
87 名無しの賢者の国の貴族 2018/10/17(水) 22:31:01.74 ID:dsMii34f
>>86
まあともかく色々できるってこった
オススメはアンジェリーカの森の民ルートかな、キャラクリで出身地に「ダナス直轄地」・父親の職業を商人にして指定ランダム生成ってボタンを押すとできるぞ
88 未知の森の漂浪者 2018/10/17(水) 22:32:77.51 ID:ods9123P
ちょ、敗戦国の王の直系に庶民ぶち込んだ上に魔王との戦争協力させる鬼畜聖女ルートやんwwwww
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アンジェリーカルート分岐Ⅰ――通称・森の民ルート
・アンジェリーカ・グラジーニャ
生い立ち
聖女の国のダナス直轄地・シフィフォラ市生まれのランダム生成ヒロイン。父は本国出身の魔石商人。ダナス直轄地は父の赴任地で聖女の国の前線拠点かつ魔石の採集拠点。また未知の森を抜けた先に商業都市国家群がありそこから街道を接続して森の民の勢力圏に連なる。ただしその間に未知の森があるため大規模な貿易を行うには難しいが、魔石装置(魔石航空機など)を用いることで両国ともに接続可能。
聖女の国から訪れることのできる数少ない他国の息吹を感じるこの地で育ったアンジェリーカは当然、この商業都市国家並びに森の民に高い関心を抱きながら幼年期を過ごすこととなる。またダナス直轄地には聖女の国の出身者だけではなく先住民も居住しており、多く関わりは持たないもののアンジェリーカは漠然と別の民の存在を意識して成長することとなる。
魔法学校入学
父は多忙で定期的に単身赴任を繰り返すもその行く先々で治安を守っていた魔法使いに憧れ目指すことを決意。しかし、魔法学校(中高一貫課程)は直轄地にはなく本国の魔法学校に通うため母とともに帰国する。父の出身地であるブンゲールにあるブンゲール魔法学校に合格、進学することとなった。
ブンゲール魔法学校は全寮制であったものの母が心配し近くに住んでいたことから学内では非常に目立ち嫌がらせ等を受けることも。母がそこまで心配したのは、魔法使いそのものの女性の任官が認められたのが最近で母の時代では女性が魔法使いを志すなんてことはありえなかったため。実際にイベントで登場するキャラクターを見ても魔法使いの女性比率の少ないことを仄めかす台詞は多い。
あるとき別の地区にある魔法学校で嫌がらせによる死者が出たことを期に魔法学校いじめ問題として社会問題となり全ての学校が行政により監査を受け、その捜査上に彼女が嫌がらせを受けていることが判明し裁判沙汰となり証人として招致されるが、毅然とした態度でいじめや嫌がらせがあったことを否定、嫌がらせをしてきた相手について名前すらあげずに法廷から去り、全校生徒から尊敬を集めるようになる(正規ルート進行時)。
成績優良であったために6年課程の4年目に森の民の王都への1ヶ月の国外派兵官吏の職業体験に応募し合格し、森の民王都・ガルフィンガングへ(成績不良だとこのイベントは不発・その場合は →ダナス直轄地ルート を参照)。そこでかつての魔王侵攻の際に街道防衛に携わった森の民の魔法使いや錬金術師の大御所から話を聴くことができ充実した日々を送る。同じ時期に森の民の王族であるエルフワイン・アマルリックに出会い、共に国は違えど同じ年齢で魔法使いを志していることから意気投合する。帰国後も森の民の王族・エルフワインとは文通や国際魔力通信を行うほどの仲となる。
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146 名無しの初心者 2018/10/19(金) 19:11:10.74 ID:As3Koels
初プレイで言われた森の民ルートやってるんだけどさ……全然森の民の王子に関わらなくね? やっと出てきたんだけど1ヶ月だけってマジか、もっと会いたい
147 名無しの賢者の国の貴族 2018/10/19(金) 19:15:84.29 ID:dsMii34f
>>146
おおやってくれてるか!
まあ結婚までで王子に一番関わるのってその1ヶ月なんですよねー
148 聖女の国のフリーター 2018/10/19(金) 19:16:10.33 ID:bft0s4Q
>>146
初プレイ森の民ルートかwwww魔法やら錬金やらはいっぱい出てくるけどメインの恋愛要素うっすいじゃねえかwwww
149 名無しの賢者の国の貴族 2018/10/19(金) 19:18:01.77 ID:dsMii34f
このゲームのメインは恋愛以外っしょwwww
150 未知の森の漂浪者 2018/10/19(金) 19:19:01.85 ID:ods9123P
>>149
鬼畜の所業
>>146
まあそのうちよく顔は見るようにはなるから……
151 名無しの初心者 2018/10/19(金) 19:22:37.44 ID:As3Koels
>>150
そっか後から顔見れるんだ、それならこのまま進めればいっか
152 名無しの賢者の国の貴族 2018/10/19(金) 19:23:10.88 ID:dsMii34f
あーうん、なるほどな、確かに顔は見るねー……
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卒業と赴任
1ヶ月の濃密な職業体験から帰国後はすさまじい勢いで勉学に励み卒業時の成績は更に伸び続け、やがて魔法使い上層部の目に留まり、卒業と同時に魔法使いエリートとしてのキャリアを歩み出すこととなる。国外派兵官吏体験とダナス直轄地出身の関係から、ダナス周辺情勢について収集してもらう意図で、ダナス直轄地付の魔法部隊への赴任が決まり6年振りにダナス直轄地シフィフォラへの帰省することとなる。
赴任後は魔法部隊の補佐官として森の民・商業都市国家群の情報収集を行う傍らで、聖者の国・英雄の国などの直轄地の見学にも度々出張し、上層部の思惑に則る形でこの地域の情報通へとなっていく。
森の民の変貌
そうしたある日森の民の魔法使い一派が街道の民を保護の名目で進駐、並びに商業都市国家群の一部を買収し駐屯していることが分かる。商業都市国家はこれ以上の離反を防ぐために挙国一致の合議政権が樹立しアンジェリーカの周りの国際情勢は急速に変化していくこととなる。ダナス直轄地への防衛戦力を強化するように本国へ打診するも回答は拒絶。同時期に森の民王族・エルフワインが魔法使いの要職に就いたということが文通中に発覚。更なる詳細情報を求めた手紙を出した後に返信が途絶えてしまう。
その後には商業都市国家に対して森の民が突如奇襲的に侵攻を始め、両国は一般動員を行い全面戦争状態へ。商業都市国家が陥落した場合ダナス直轄地への侵攻が考えられることから、聖女の国政府は義勇兵を商業都市国家に派兵し森の民を抑える事態に。これによって商業都市国家は持ちこたえるが、森の民にとっては利敵行為ととられ、森の民は聖女の国に対してより態度を硬化させてしまう。
戦争
更に森の民魔法使い一派の中でも強硬派とみられる女性が王族のエルフワインと婚約を発表し宰相職に就任。アンジェリーカはエルフワインが政略結婚したことで非常に傷つき以後はエルフワインを『悪役令嬢』から取り戻すことに全力を注ぐようになる。
その直後に森の民が聖女の国に利敵行為を理由に宣戦を布告しついに聖女の国も戦争に突入する。同時期にアンジェリーカは瘴気の森で危険な兆候を察知し魔王侵攻が近いことを推察し上層部へ提出するものの目の前の戦争により一時棚上げに。なお彼女の出身地であるダナス直轄地のシフィフォラは森の民によって制圧され魔石採集施設を除き完全に破壊される。エルフワインを政略結婚で奪ったことに加えて、出生地を跡形もなく破壊したことで『悪役令嬢』への怒りが頂点に達する。
以後の戦争はほぼ拮抗した形で進み、アンジェリーカも戦闘において指揮を取り、未知の森を利用した伏兵戦術で森の民の魔法・錬金軍勢を苦しめる。だが決定的に押し込むことはできずに一進一退の攻防が続いた。
転機になったのは、かねてよりアンジェリーカが懸念していた魔王侵攻。これが現実のものとなり、皮肉にも人類の危機である魔王の侵攻が聖女の国にとっては福音となる。魔王侵攻自体は考慮に入れていたアンジェリーカはそれを察知するとすぐさま反攻作戦を指揮し成功を遂げた。以後は聖女の国に完全に戦局は傾き、この作戦の成功によりアンジェリーカは『我が国第二の聖女』という異名で報され名が広く知れ渡る。
終戦と婚約破棄
魔王侵攻と商業都市国家群・聖女の国の3正面を支えうる力は森の民には当然なく、まず商業都市国家との間で和平並びに魔王侵攻に対する防衛区域の割り当てなどの諸条件をまとめて講和。また同時期に商業都市国家の要請に応じて聖女の国から防衛戦力を提供。続いて聖女の国と森の民の講和については既に『第二の聖女』として名高いアンジェリーカに全権が委任されたため、その降伏交渉の取りまとめを担った。その際に、『悪役令嬢』とエルフワインの婚約破棄並びに、エルフワインとアンジェリーカの婚姻が降伏条項に盛り込まれ、これを森の民は承認し終戦となった。
ここまでの戦闘での勝敗や降伏交渉のタイミングや推移などによってエンディングが微妙に分岐する。あまりに戦闘に時間をかけすぎる、あるいは戦闘によって森の民の残存兵力を削りきった形で交渉打診を先延ばしにし続けるなどを行うと森の民が魔王軍に飲みこまれる形でBad Endを迎えることとなる。
True Endと通常エンディングでは降伏条項がやや変化する程度で、婚約破棄や婚姻などのストーリーの根幹部は変わらず、若干台詞が変動するのみとなっている。
魔王防衛戦
ようやくかねてからの恋愛成就したのも束の間、森の民の領土そのものがかなり魔王に侵略されていたことから急遽森の民残党軍と聖女の国の防衛戦力で連合軍が結成され、森の民の領土奪還作戦が開始される。直前まで戦闘をしていた両国が魔王打倒で団結したことはアンジェリーカの名から『聖女の奇跡』として語り継がれることとなる。
なお聖女の国・森の民両国の終戦以後の部分はエピローグ部分として軽く触れられるのみで、その後の両国の関係や2人の関係などはいくつかの他のシナリオの終盤で断片的に触れられるのみである。
・エルフワイン・アマルリック
森の民ルートでの攻略対象の森の民王族。若くして才覚を上げ国内での名声が高かったがそれ故に強硬派に担がれる形で事実上の傀儡と化してしまう。皮肉にも自国の敗戦がその状況を打破することに成功し、聖女の国との降伏交渉の中で王家の存続と国王の助命と自身の処罰を訴えた姿は聖女の国の民衆から歓迎され、アンジェリーカとの婚姻に繋がった。
・ヴェレナ・フリサスフィス
森の民の魔法使い強硬派を率い、王子と婚約を利用し外戚として専横を振るった『悪役令嬢』。魔法宰相とも。敗戦の責を問われ婚約破棄。
一番最後に、ほんの数行しか書かれていない『悪役令嬢』が本作主人公の転生先になります。