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「たのもー!」

「あぁ、メディカか。入れ。」

「ローテ!モンド!遊びに来てやったぞ。」

「あ、メディカだ!やっほー!」

「僕は誘った憶えないけど…」

「…凄い量の服だね…」


ウェディングドレス、メイド服、チャイナ服、ナース服、くノ一コスプレ、魔法少女コスプレ…あと、なんだこの布…どう着るんだ?他にも服の概念を問われる物がいっぱいある…まじか…


「これ全部モンドが作ったの?」

「うん!全部着てみてよ!」


まぁ…嫌がらせの為とはいえ頑張ったんだろうな。


「月の目を使って人を脅さないと約束してくれたら着てあげる。」

「メディカ…それでいいのか?」

「えぇ!そんなんでいいの!」

「うん。着ても減るもんないし、あんたも頑張って作ったみたいだしね。」

「やったー!」

「ローテ、隣の部屋借りるよ。二人共絶対見るなよ!」

「わ…わかった。」

「はーい!」


さて、こんなんで安心できる訳がないし境界移動で異次元にある研究室に行って着替えよう。


「メディカ…本当にいいのか?」

「大丈夫だよ、ヒエン。ちょっとはモンドの我儘も聞いてあげないとね。」

「ちょっとっていうかメディカは結構モンドに甘くないか?」

「まぁ…ああいう性格の子の方が話しやすいから。」

「クロノアは?」

「クロノアも話しやすいよ。」


その後結構色々着替える度に注文が多かった…誰がご主人様なんて言うか!ローテ!無言で薔薇を差し出すな!…あぁ、疲れた。


「そうそう、メディカ、来学期イリナと相談して王国と帝国の学校で交換留学生を出す事にしたんだ。」

「え?」

「さっそく一人目はローテにしたいんだけど。」

「脅さない約束は…」


モンドは心外そうな顔をした。


「月の目を使わなくてもローテを脅す手段はいっぱいあるし。それに脅しじゃなくて提案だよ!ローテも王国に迷惑かけたと思ってるだろ?王国の人と仲直りする為に頑張ろうとしないのかい?」

「お前が言うな。ったく…いつ相談したんだ?」

「さっきメディカがコスプレショーしてくれた時にテレパシーで。」

「コスプレショー言うな。」

「え?じゃあ本気だったの?」

「違うわ!」

「だよねーコスプレショーだよねー。」

「はぁ…で、モンド、あんたの友達...イリナに対してはスサノオ、テラーに対してはアマテラスと呼んであげてね。」

「ん?それってもしかして…」

「昔あんたがその二人を呼ぶ時の名前。憶えておいてあげてね。」

「ふーん…わかったよ。」

「じゃあね。」

「あぁ、ばいばい。」

「さよなら、メディカ。」


研究室に戻ってさっそく薬開発。成長薬もすぐに出来たし店に出す薬を作ってみる。クロノアの計算機能を加えてアレンジしてみる。


名称:メディカ式回復薬

詳細:1%の確率でヤクイ病に罹る普通の回復薬と違い、3%の確率でロバの耳が生える。ロバの耳は24時間後消える。


名称:メディカ式状態異常回復薬

詳細:95%の確率で薬の効果がない状態異常回復薬と違い絶対に効果がある状態異常回復薬。副作用として猫耳が生える。猫耳は24時間後消える。


名称:メディカ式MP回復剤

詳細:史上初のMP回復剤。使うとMPが全快するが50%の確率で狐の尻尾が生える。狐の尻尾は24時間後に消える。


名称:メディカ式万能薬

詳細:どんな病気も治す事ができる万能薬。飲むと恥ずかしかった経験を24時間語りだす副作用がある。


名称:メディカ式強化剤

詳細:史上初のドーピング薬。10%の確率で24時間犬語しか話せなくなる。


危険な薬は売らないけど、副作用がない薬なんて売っててつまんないし。その副作用を治す薬も少し経った後に売れば色々と儲かりそうだし、明日からクロノアと一緒に売ってみよう。


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