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今回キラーとの出会いで反省点が幾つもあった。まずこっちがどんなに強くなっても瞬間移動などの方法で来られては隙を突かれかねない。物体の周りに薄く見えないバリアを張る四属性全て混ぜた光魔法で編み出した、これから毎日24時間自分の周りにバリアを張る。瞬間移動までは真似できないが転移石を作った。転移石を持ち運べば他の転移石の元までワープできる。そしてわんぱく坊主などというふざけた称号を持つ奴の空間把握能力に私の感知範囲が負けている事にただならぬショックを受けた私は住処を離れ外の世界へ修行する事に決めた。外に出る決心が出来た時家のドアがノックされた。この気配…キラーか?


「解剖されに来たの?」

「ち…違うんだ!話を聞いてくれ!」


え?違うの?首を小さく傾げてもう一つの可能性を聞いてみた。


「お薬?」

「待って!頼むから話を聞いてくれよ!」

「じゃあなに?」

「もしかして君親がいない?」


意外と鋭いな


「家もあるのになんでそう思うの?」

「家に帰って父さんに聞いてみたんだ!お前耳が長いだろ?耳が長い種族はエルフなんだ。エルフは群れで村を作って暮らすんだ!少数で暮らしているのは村から追い出された奴で、そいつらが死んでしまって子供だけが生き残った場合のみ子供は村に戻れず一人で頑張って生きていくしかないんだって!お前は凄いから家も畑も一人で作ったんだろ!」


洞察力から知識まで無駄に凄い奴だな。よくあんな事されてから調べる勇気が出来たものである。


「親が外出してると言ったら?」

「親が教育した子供がそんな恐ろしい薬作ったり解剖したりしないだろ!」


失礼な、前世はちゃんと親がいたぞ。


「辛いんだろ?何かあったら守ってやる!」


無言で腹パンした。


「精霊がいるから一人でも辛くもない。決めつけるな。」


キラーが腹を抱えながら何かを渡してきた。


「これやるよ。」

「なにこれ?」

「精霊以外に友達いないだろ?友達の証だ。後次から俺の事はキラと呼べ。」

「は?」

「その…前来た時は名前聞いてなかったけど…」

「私の名前?メディカだよ。」

「メディカ!来年俺威光学園に入学するんだ、よかったら一緒に来てくれよ…じゃあな!」


顔を真っ赤にして背中を見せて走っていった。あ、転んだ。転んだまま瞬間移動で消えた。なんだあれ…


「よかったな、あんな事しておいてだけど友達ゲットしたぞ!」

「やったね!何はともあれ友達が出来たよ。」

「青春ね…まぁ悪い子じゃないしいいんじゃないの?」

「面倒だな…」


状況を遠目で観察していたヒエン達がやって来てはしゃいでいる。それよりもこの世界学園なんてものがあるのか…行ってみようかな?


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