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朝起きて早速自分を鑑定してみる。


名称:メディカ

種族:エルフ?

年齢:7歳

状態異常:なし

HP:111000/1111000

MP:2014119/2014119

攻撃力:5500

魔力:107000000

防御力:2500

素早さ:4000000

魔法:全属性習得済み

スキル:色操作、音操作、鑑定、身体強化、精霊共鳴、精霊使役、周囲感知、思考加速、毒無効、呪い無効、超回復、痛覚耐性、精神強化、根性、MP急速回復、アイテムボックス、鑑定妨害、ステータス偽造、薬生成、未来予知、サマエルの怒り、ミカエルの裁き、ラファエルの守り、サリエルの目、サリエルの涙、境界移動、時空操作、印象操作、気絶耐性、記憶操作。


称号:修行僧、マッドサイエンティスト、魅惑する者、王都の白衣天使、王都のマスコット、王都の医者、禁断の封印を壊すもの、神族の縁者、神族を救いし者、神火を取り込んだ者、学園のアイドル、ドS、悲鳴好き、神の領域に辿り着きし者、禁忌を破った咎人、エルフの王女、断罪人、守護者、月の光を取り込んだ者。


魅惑が印象操作になった。気絶耐性は…素直に喜んでいいのかどうかわからない…後一番気になるのは種族がエルフ?になってる…大丈夫かなーこれ…まぁいいや学校行こ。 


「メディカ!ヤガミ兄さんは大丈夫だったのか?」

「一応落ち着いた。意外とあんた達察しいいのね。」

「まぁな…どうして突然そうなったんだ?」

「精霊がいたずらっ子に誘拐されてそれを忘れていたからじゃないかな。」

「忘れていたってあの月の目っていう石が関係してんのか?」

「たぶん。」

「…メディカ、絶対にそんな危険な奴と関わるなよ?」

「それを決めるのは私自身だからね。」

「絶対止めるからな…後そうだ!昨日ヤガミ兄さんにエルフの成長は12歳辺りで止まるって聞いたけ…」


聞き終わる前にサマエルの怒りが発動した。サマエルの怒りが時空操作のスキルの力を得て空間を捻じ曲げ、はるか遠くで悠長に散歩していた黒雲共を撃ち滅ぼした。キラは私の殺気を感じ取り遠くの島まで瞬間移動で逃げやがった。そうだ…忘れてはならない…このまま何もせずにいたらこの厄介な三人組に子供扱いされてしまう。それはいけない…絶対にあってはならない事だ。


「今日は気分転換に裏山に行こうと思うんだ。でもヒエンとシデンは先に帰っててくれないかな?」

「…危険な事があったらちゃんと言うんだぞ?」

「うん。」

「おいヒエン…それでいいのか?」

「仕方ないよ。どうせ止めても無駄だろうから。それより今日の晩御飯は俺が作ってみる。」

「はぁ!?ヒエンが?」


何か気になる会話が聞こえて来たけどまぁ今はいいや。時空操作で一気に裏山の山頂まで移動した…次の瞬間に背中から素手で心臓をもぎ取られた。根性と超回復によってすぐに治ったけど痛いものは痛い。血の跡も魔法で消しとかないと…めんどくさい…


「やぁ!遅かったじゃん!」

「これでも結構急いだ方なんだけど…で、さっきのは挨拶?」

「そうだよ!帝国式挨拶!」

「次からやめてね…痛いから。」

「うーんどうしよっかなー?メディカの心臓意外と美味しいし…謝罪代わりに返すよこれ。」


片手で私の心臓を貪りながらもう片方の手で透明な瓶を渡してきた。瓶の中には氷漬けにされた精霊が入ってた。たぶんこの子があのアカリだな。ヒエン達を連れてこなくて正解だったな。こんな状態の精霊は見せたくない。


「返す理由付けに心臓取らないでくれる?」

「何の事かな?それよりもう一個心臓くれる?意外と病みつきになる…」

「だめ。もう…服もこんなに汚して…結構似合ってるんだからもっと綺麗に着こなせよ…」


モンドの服も魔法で綺麗にする。


「月の目だけどさ…これから本気で俺を倒す準備をするんだろ?だから見ちゃだめかなって思ってさ…お前に気付かれるように少し目立つように見せたんだ。」

「それは知ってるよ。だからありがとうって言ったんじゃん。」

「最初はただ俺に恐怖を植え付けられた奴らがどう生きていくのが気になって入れたんだよ。だから心配しなくても子供の記憶から精霊の記憶を取り除いただけで後は何も弄ってないぜ?」


モンドの話を聞きながらこっちもアカリに回復魔法を使っている。


「で、彼らの記憶を覗いて私が気になったと?」

「そんな所。まさかエルフの王女がこんなに面白そうな奴だとは思わなくてびっくりしたんたぜ?国を囲む結界を作ったり帝国軍を一瞬で消し飛ばしたりしてたんだろ?少し気になってしまってな。」

「観察対象を切り替えたと?」

「その通り!」


ドヤ顔で人差し指でさされた。


「何でそのままエルフの国に来て遊びに来なかったの?」

「いやー…逃げられる予感がしてさ。」

「まぁ普通逃げるけどさ。」

「だから逃げなさそうな雰囲気を狙って来たんだ。」

「意外と考えていたんだな。」

「そうそう、だから心臓もう一個頂戴!」

「だめ。それよりこの国の第二王子…ゼラの事についてどう思う?」

「ん?あれか?他の帝国兵より少し強い程度だし…面白くもなさそうだし…あいつがどうしたんだ?」

「いや…帝国の王子もあんな感じなのかなって。」

「帝国の王子?俺にはビビってたけど対外的にはやんちゃな奴だったな。面白さだけなら帝国の王子の方が上だぜ?王国の王子は面白くなくてつい殺してしまおうか悩んじまったしな。」

「えっと…殺さないであげてね?」

「エルフの国の王女だけあって優しいな。」

「揶揄うな。」

「本当だよ。それよりマフラー完成したんだ。着けてやるよ。」

「ついで感覚で首絞めるなよ?」

「あ、気付いてたんだ。今度は頭をもらえると思ったんだけどな。」

「まったく…それよりお弁当作って来たの。食べる?」

「お、奇遇だな!俺も持ってきたんだ。」


そしてヤガミの記憶で見たボール状の何かと似た物がアイテムボックスから出てきた。弁当って何だっけ?一応鑑定してみる。

名称:特になし


詳細:モンド式弁当。モンドは気に食わない相手をボール状に丸めて山の上で弁当として食べている。今回使われた材料は帝国の将軍と王国の重役。


本当にヒエン達を連れてこなくてよかった。こんなの見せたら並みの神経のあの子達にはショックが大きいだろう。まぁ有難く食べさせてもらうけど。


「いただきます。」

「今回は結構奮発したんだ。どうだ?うまいか?」

「肉ばかり食べていると健康に悪いよ?…ってこの鉄の部分食べられるかな…」

「あ、それ鎧の部分。なんだ?食えないのか?」

「エルフは攻撃力も防御力も少ないの。流石に鎧を噛み砕くのは難しいよ。」

「できない訳じゃないなら食べろよ。食べず嫌いはよくないんだぞ?」

「そうだね。そうする。」


身体強化をした後なら結構簡単に食べられた…流石に前世で鎧を食べた事はない。初めての食感だ。


「本当に食えるんだな。」

「お前は食わんのかい。」

「嫌だよまずいもん。」

「じゃあ弁当に入れるな。」

「ははは…ごめんごめん…で、お前の弁当は?」


準備した弁当をアイテムボックスから取り出した。


「外見は普通だな。」


弁当を開けた。


「中身の見た目も普通だな。いただきます。」


モンドは警戒せずに一口食べて驚いた。


「公邸料理より美味いけど普通だと…!」

「何を期待してんだよお前…後公邸料理に失礼だぞ?」

「いや、お前あの弁当全部平らげただろ?なんとなく覚悟しておいた方がいいかなーと。」

「お前が作った弁当だろうが。」

「あはは、ちょっと揶揄おうかなって。あ、俺ピーマン苦手なんだ。」

「食べず嫌いはよくないんだろ?」

「う…まじで食べなきゃ駄目?」

「栄養のバランスが崩れるから駄目。目を閉じて。私が口の中に入れてあげる。」

「マジかよ…ってまだ目を閉じてな…」

「肉ばっか食うな。野菜も食え。」

「おいしい…」

「そう?遊びがいないね。」

「次は面白い弁当作ってよ。」

「真顔で変な事言うな。これからテレパシーを伝授する。」

「え?何か教えてくれるの?」

「口を使わずに特定人物と会話する事ができる魔法だ。」

「え?今のが?凄いな。媒体もいらないのか?」

「そうだ。理論を逐一解説するからよく聞けよ?」

「はぁ…」


地面に術式を書いて説明したけど相変わらず飲み込みが早い。すぐにマスターした。


「これって王国国民全体にも言い渡す事ができるんだよな?」

「?…まぁMPはかなり消費するけどその気になれば。」

「よし!わかった!ありがとうメディカ!」

「…」


少しこいつに教えてしまった事を後悔した。


「なぁ…楽しそうな事しているねぇ…」

「「…」」


後ろからテラーの声が聞こえた。隣のモンドを置いて私は異空間に逃げ込む事にする。異空間から外の景色が見える。やばいモンドの奴八つ裂きにされてる。相変わらずテラーの奴早いな…つーか見えない。この冬休みの内に急いで対策を練ろう。


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