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転移石で家に帰ったからハンサム、ヤガミ、ダンゾ―とキラが机を囲んでた。少し驚いた。
「ただいま。賑やかね…」
「メディカ!邪魔するぜ。」
「ごめんね、メディカ。ハンサムが突然押しかけて来て止められなかったんだ。」
「お!嬢さんがキラーが言ってた友達か!いい家持ってんじゃん!」
「初めましてダンゾ―さん。メディカです。」
「それより早速なんだが王女様!キラーの話からすると王女様はイリナ様についてもっと詳しく知ってるってマジか!」
「うん…まぁ一応?」
「知ってる事を全部教えてください!何でもします!」
何でもか…凄い宣言だな。
「そうね…少し考えてみる。キラはどこまで話したの?」
「イリナが学校の理事長だったぐらいだな。」
さてと…考えているふりをしてサリエルの目で全員が知っているモンドの情報とついでにダンゾ―さんから鍛治についての知識を得る。相変わらずキラからは何も入って来ない…でもキラからは一つだけわかった…私のスキルが効かないのは理事長のスキルのせいだ。まぁ…それはともかくモンドの事についてだな。
ダンゾ―さんが聞いた噂ではモンドは敵味方上下関係も全て関係なく気に食わない奴は皆殺しにしているそうだ…あいつらしいな。交渉に回った王や外交官も遊び殺してるのか。参加したパーティーも参加者全員血祭にあげているし。やりたい放題過ぎて帝国内部や他の国にも恨んでいる人や崇拝者がいる。聞いただけで参っちゃうね。鍛治の知識はきっちり貰ったし今度はハンサムを見てみるか。
ハンサムから得た情報によるとモンドは一時期帝国に滅茶苦茶な法律を立てて大混乱を招いたりしている。少し前世の私と似ている。意外と似た者同士だったのか。作った兵器の試し打ちで色んな小国が一夜で消えたりしたらしい。ハンサムは何度かその試し打ちに巻き込まれて逃げてきた事があるみたいだな…おっと!ハンサムはモンドと会った事があるらしい。ん?…なるほど….その庇った子供がヤガミか…こうして見るとハンサムは本当にハンサムな時もあったのか。
ヤガミからは…!...
「ヤガミ、目を閉じて。」
「え?はい。」
私が伸ばした手はヤガミの額をすり抜けて脳の中から白い結晶を取り出した。モンドが入れた物だな。アイテムボックスに入れておこう。
「もういいよ。目を開けて。」
「メディカ…さっきのは?」
「わからない…でもハンサムにもあるかもしれない。ハンサム、目を閉じて。」
「お…おう。」
さて、ハンサムからも白い結晶を取り出した。鑑定してみよう。
名称:月の目
詳細:モンドのスキルによって作りだした力の媒体。モンドは月の目を脳内に入れられた生物を操作したり自爆させたり乗っ取ったり記憶を読み取ったりする事ができる。
成程…ずっと見てきたのか…
「何だよ…それ…モンドってまさか…」
キラの顔が真っ蒼になっていた。そういえばキラも鑑定できるんだったな。
「キラ…モンドって誰か知ってるの?」
「お前は知らないのか?」
「聞いた事はある。」
「…聞く問題を間違えた。モンドに会った事あるか?」
「…何でそんな質問するのかまず聞いていいかな?」
「「…」」
「メディカ!駄目だよ友達に意地悪しちゃ…キラーもメディカが言いたくないなら無理に聞き出さなくてもいいんじゃ…」
「わかったよ…ヤガミさん。体は大丈夫ですか?」
「うん、特に問題はないみたい。それにしても何だろうね?その白い石。」
「…それはモンドの奴が入れたのか?」
「みたいだね。」
「なんとなくいつ入れられたのかはわかるぜ…」
「ハンサム…」
一気に気まずくなったのを無視して白い結晶の構造や力を解析してみる。構造は意外と簡単そうだな…中身の力はモンドの力か…有難く吸収させてもらおう。しかしこの構造を参考にアレンジしたら色々と使えそうだな。あれ…何だ…視界が…




