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名称:ハンサム
種族:人間
年齢:24歳
状態異常:ヤクイ
HP:1000/1000
MP:250/250
攻撃力:8(300)
魔力:9(25)
防御力:1(450)
素早さ:250
魔法:なし
スキル:なし
称号:ドワーフの弟子、凄腕の工匠
詳細:状態異常ヤクイの効果で攻撃力8、魔力9、防御力1の状態にされている。
「見て!メディカ!懐かしのヤクイ人だよ!」
「うん、ほんと。懐かしいくらいにヤクイわ。」
「ハンサムがどうかしたの?」
「ヤクイ病に罹ってるわ。」
「…何それ?」
「とても厄くて弱くなる呪い。神獣の加護は人間には効かないのね。」
「え?大丈夫なのそれ?ハンサム!おいハンサム!起きろ!大丈夫か!」
「ぐえ…何をするヤガミ…俺は至って平気だ。」
「ヤクイ病に罹ってるらしいぞお前!」
「ヤクイ病?ヤクイ病ってまたかよ!折角治してもらったのに…でもお前どうしてわかるんだ?鑑定あるのか?」
「ないけど…メディカが罹ってるって…」
「メディカ?キラーのクソガキを絞めたじゃじゃ馬か?」
「メディカはこの国の王女だよ?」
「すみませんでしたーーーーーーーーーーーー!」
愉快を通り越して少しうるさい奴だ。こいつの国で不敬罪は連帯責任みたいだから慌てるのも無理はないけど。
「ユルギナ帝国から来たんですか?」
「王女様はそんな所知ってるんですか?」
「まぁね。」
細かく知らないからサリエルの目で先に情報貰ってるけど。神話からするとユルギナ帝国は人類最初の国らしい。人類は神界から降りてきたイリナの最初の眷属になり共に帝国を建てた。帝国を建てた人間は度を越えた争いを巻き起こしアマテラスを怒らせる。人類を滅ぼそうとしたアマテラスはがイリナに封印されてしまうところまでが神話。帝国の人間は反省せず争いを続けて遂にイリナから見放された。イリナは帝国の中でも穏健派の人達を連れて帝国から距離を置いた場所に王国を建てた後、消息が途絶えた所までが歴史。それからユルギナ帝国ではイリナを裏切り者にする人と英雄と思い続ける人に別れたそうだ。元から争いが絶えない帝国に残り僅かな穏健派を取っていってしまった訳だからそりゃとんでもない国になるな。あまり関わりたくない場所だ。
「昔はとんでもない英雄がいたとか。」
「あぁ、イリナ様の事ですね!人類を守るために旧友と戦った英雄なんです!ユルギナ帝国の歴史の中でも唯一の偉人ですよ!他の奴なんて戦争の事しか考えてないろくでなしでさ。国民を守ってくれた人もイリナ様一人だけだったんだ。くー!本物に会ってみたいね!」
「キラ辺りに聞いてみたら?知ってるらしいよ?」
「マジ?」
「まじ。」
「ヤガミ、俺は少し家を空ける。」
「俺もメディカの護衛をするよ。」
「そうか…少しの間会えなくなるな。」
「キラと学校同じだからほんとに少しになりそうだけどね。」




