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名称:メディカ
種族:エルフ
年齢:7歳
状態異常:なし
HP:5000/5000
MP:999999/999999
攻撃力:2500
魔力:32400000
防御力:1000
素早さ:2500000
魔法:全属性習得済み
スキル:色操作、音操作、鑑定、身体強化、精霊共鳴、精霊使役、周囲感知、思考加速、毒無効、呪い無効、超回復、痛覚耐性、精神強化、根性、魅惑、MP急速回復、アイテムボックス、空間把握、鑑定妨害、ステータス偽造、薬生成、未来予知、サマエルの怒り、ミカエルの裁き、ラファエルの守り
称号:孤児、修行僧、マッドサイエンティスト、魅惑する者、王都の白衣天使、王都のマスコット、王都の医者、禁断の封印を壊すもの、神族の縁者、神族を救いし者、神火を取り込んだ者、学園のアイドル、ドS、悲鳴好き、神の領域に辿り着きし者、禁忌を破った咎人
「はぁ…」
自分を鑑定したら凄い事になっていた。私があの時無自覚に使おうとしていたのはサマエルの怒りらしい。怒り狂ってたもんな…今日はいつもより長めに禅を組もう。心の乱れは弱点として付け狙われる場合がある。落ち着いてからなぜ突然スキルと称号が増えたのか考えよう。
…やはり疑似太陽を取り込んだのが関係しているんだろうな。称号に神火を取り込んだ者と書いてあった。疑似太陽は決して封印解除を阻止するための物じゃなくアマテラスの力を封じきれずに外に漏れてしまった力の残滓だろう。残滓といえど神の力を体内に取り込んでしまい。あの時の怒りをきっかけに神火のエネルギーが完全に体に馴染んでしまった。神でもないのに神の力を使いこなせる事で神の領域に辿り着きし者と禁忌を破った咎人の称号も同時に得てしまったわけだ。アマテラスは心を読めないから知らないけど、あの時理事長の心の声が聞こえるようになっていたから知ったんだけど予想の範囲内だったらしい。先に忠告してくれればよかったのに。
次の日、授業を受けていたらとんでもない奴がやって来た。…私の兄だ。
校門前で私の親衛隊に囲まれて射殺すような目で睨まれながらも必死に私に会いたいと言っている。心の声を聞き取って事情が大体わかった。エルフの母系社会であり母さんはティターニア(王女)だった。祖母が昔母さんとその娘(私)を暗殺したという事で処刑され、父さんが王様を勤めてた。母さんと私の死体は見つからないまま時が過ぎていき、先日暗殺されたはずの妹と同じ名前、同じ年のエルフの孤児がこの学校にいると聞きつけ。確認のためにやってきたらしい。でもまだ私が本人かどうか断定できないから事情は言えずにただのあやしい人物となってしまっている。
げ。ゼラの奴騒ぎが気になって話しかけに行きやがった。
「ヤト、どうしたんですか?」
しかも知り合いだったらしい。
「行方不明の妹を探してるんだ。同じ名前、年のエルフがここにいると聞いてね。」
「具体的にどんな子ですか?」
「メディカっていう名前でね。7歳の女の子なんだ。精霊を四体持ってる子で、色と音を操ることができるすごい子なんだけど心当たりはある?」
「…」
「メディカ様は精霊を二体しか持ってないがアイドルで天使でオアシスなんだぞ!」
「いや、僕が探してるのは天使でもオアシスでもなくてエルフなんだけど…」
「うるさい!メディカ様はあまり強くないが女神でエルフで癒しの花なんだぞ!」
仕方ないテレパシー使おう。
「ぜったい言わないでね、言ったらモルモット第2号にするよ。」
「え?メディカ!今どうやって話しかけたんだい?」
「テレパシーよ文句ある?」
「彼は君を妹だと言っているけど。」
「本当よ。でも面倒だから接触したくないわ。適当にごまかして。」
「…はぁ」
「…ごめん気が変わったわ。」
「え?」
「精霊4体つれていた子を理事長の家で見かけたと伝えて。」
「わかった。」
「ありがと。」
テレパシーを切った。
「精霊4体つれていた子を理事長の家で見かけましたよ。」
「本当かい!」
「まぁね。」
「ありがとう!行ってみる!」
そして兄は外へ走っていった。




