12
「今日が入学式で合ってるよね?」
「うん!」
何だかんだ言ってアマテラスは私の妹分として学校に通う事になった。ちなみに神様に性別はないらしい。理事長はアマテラスの知り合いだったらしく入学手続きもすんなり済ませた。特待枠で。すぐにキラに見つかりかねない、無駄だと思うけど一応私の事はクラスの人には言わないようにお願いする。
え?私とアマテラスのステータスどうするって?偽造するに決まってんじゃん。
今の私のを鑑定するとこうなる。
名称:メディカ
種族:エルフ
年齢:7歳
状態異常:なし
HP:250/250
MP:1500/1500
攻撃力:75
魔力:190
防御力:50
素早さ:120
魔法:火、雷属性
スキル:自身か触れた物の色と音を操る、薬生成
称号:孤児、王都の医者
アマテラスの方は
名称:テラー
種族:獣人
年齢:7歳
状態異常:なし
HP:5000/5000
MP:7000/7000
攻撃力:5000
魔力:7000
防御力:10000
素早さ:5000
魔法:光魔法
スキル:なし
称号:記憶喪失の子供
必死に頑張ってこれらしい、封印から解放されたばっかりでうまくステータスを偽造できないとか。
シデンとヒエンも鑑定偽造を使ってついてきてアクアとシナモンは理事長の家でお手伝いをする事になった。
「じゃあここでお別れだね。それからアマテラスはこれからテラーと呼ぶから忘れないでね。」
「うん!じゃあね、メディカお姉さん。」
「じゃあね、テラー。」
それから入学式の間にテラー除いた学生全員の鑑定を済ませた。うん、強い奴が三人いるな。一人は当然キラだけど他の二人の強さも負けてない。うん、要注意人物として憶えておこう。それにしてもひやひやしたな、キラの奴ずっと周りを確認して私を探していたもん。隣の人にまで聞きやがって…教官に注意された後まだ私の気配を探ってたぞ。
クラスには強さ順でS、A、B、C、D、Eクラスまである。理事長は私を無難なCクラスに編入させてくれた。Sクラスには要注意人物の二人とキラ、テラーが入ってる。あまり近寄りたくはないな。
「もしかしてインフルエンザを治して回った子ですか?」
「はい、そうですけど。」
クラスに着くと突然顔真っ赤になって話しかけてきた男性がいた。
「同学年だよね?あの時は威光学園のボランティアで薬を配っていたんじゃないの?」
話の途中で割り込んで来た女子が痛いところを突いてきた。
「実は私孤児なんです。でも同年代の方とどうしても一緒に過ごしたかったからダメ元で理事長に頼み込んで…だったら威光学園の名前を使って皆を幸せにする事が出来れば入学させてあげるって。」
目を少し潤わせながら言ったけどほとんど嘘です、はい。
「あ…」
「孤児…だったんですか?すみません、答えにくい事を聞いてしまって…」
「いいえ、話せて気が楽になりました。二人共ありがとうございます。」
猫かぶりをして優しく笑ってみると後ろで見ていた何人かが倒れた。心の声から「萌えー!」とか叫んでいたけど萌えという言葉は一体どういう意味なんだ?
「あの…私の名前はメディカと言います。二人共お友達になってくれますか?」
情報源にピッタリそうだから是非とも利用させてくれ。
「え!いいんですか?僕はセンリツと言います。」
「私はカナ。よろしくね、メディカ。」
「二人共よろしくね!」
よろしくな!情報源!




