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威光学園の理事長に会ってみた、鑑定妨害でもステータス偽造も効かなかった。流石は理事長だね。


「…二つ課題をクリアしたら特待生として入れてやる。」

「特待生は嫌なのですが?」


そう言ったら威光学園の理事長が眉を上げた。


「お前のその能力を特待生枠に入れなかったらそれこそ問題だぞ?」

「孤児を特待生にしたら貴族の方に問題が生じるのでは?」

「…」

「…」


心の声が聞こえない、結構守り固いね。


「わかった、課題をクリアしたら一般入学させてやる、クリアできなかったら特待生として入学するか入学しないかを選べ。」

「はい。」


折れてくれた。ここは神妙に頷いておく。


「まず初めにこの王都でインフルエンザに罹ってる患者を全部威光学園の名を使って治してこい。」

「はい。」


簡単そうだな。


「次が本命だ。黒雲、動く島、疑似太陽を一ヶ月内に倒してこい。」


そんな無茶な。


「それが出来たら私の弟子として学院に一般入学させてやる。」


中々ハードルが高い上学園のスパイとかにされかねないがこの人から色々学べそうだ。私的には試してみたいけどヒエン達が嫌がったりしないかな...ヒエン達の方を見てみると皆頷いてくれた。よし!


「お願いします!」


去り際に理事長に鑑定してみたけど普通に鑑定妨害された。機会があったら身体強化した後に見てみよう。



無料でインフルエンザを治します(威光学園ボランティア)という看板を作って来た人に薬を配っていたらあっという間に人だかりができた。薬を作っては箱の中に入れ、他の人がそれを取っていく。きっとその場で飲んだ人間が治ってしまったのを見て飛びついて来たんだろう。皆に宣伝してほしいと伝えたら喜んで引き受けてくれた。何人か私を鑑定してきたから適当に弱いスキル、ステータスと称号を見せておいた。


三日で王都からインフルエンザが消えた。王様から謝礼状が届いたと理事長が伝えてくれたので今度は二つ目の課題に取り掛かる。理事長から貰った新聞にモンスターの居場所が記されていた。理事長の家に転移石を一つ隠し旅に出る。まずは南5000㎞西7000㎞に動く島か…


一回自分を鑑定してみよう。



名称:メディカ

種族:エルフ

年齢:6歳

状態異常:なし

HP:5000/5000

MP:999999/999999

攻撃力:75

魔力:124000

防御力:50

素早さ:7000

魔法:全属性習得済み

スキル:色操作、音操作、鑑定、身体強化、精霊共鳴、精霊使役、周囲感知、思考加速、毒無効、呪い無効、超回復、痛覚耐性、精神強化、根性、魅惑、MP急速回復、アイテムボックス、空間把握、鑑定妨害、ステータス偽造、薬生成

称号:孤児、修行僧、マッドサイエンティスト、魅惑する者、王都の白衣天使、王都のマスコット、王都の医者


魅惑?天使?マスコット?なにそれどういう事?


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