龍山で入学バトル
世の中には様々な争いがある。
銃撃戦、打撃戦、格闘技など複数様々なものが。
中でも最近のバトルに多いのが超能力バトルだ。
超能力にも様々なものがある。
木や水などの自然を操るもの、体に鉄をまとったりして硬くなるものなど。
そしてここバトル都市龍山の32学科にある龍凛学園は過去様々な大会で連覇を果たしたと有名だが、今では普通クラスの学園になってしまった。
そしてこの少年、高槻真也はこの学園に入学しようとした。
「今日から俺も龍凛学園の生徒になるのか。いよいよだったな、これからどんなことが起きるか楽しみだ」
真也は独り言を呟きながら家を出て学園に向かった。すると後ろから声が聞こえた。
「真也じゃん、今日から俺たちも龍凛生だな。お互い頑張ろうぜ」
と中学時代の同級生の矢内智久が話しかけてきた。
「あぁ〜そうだな。智久は目標とかあるのか?」
「いや、まだ決めてないな」
「だろうな」
と2人は笑いながら登校した。
そして入学式が終わりクラス分けをしてから教室に向かった。
真也と智久は1-F組になった。
「真也、同じクラスだな」
「あぁ、クラスに知った奴がいて助かったぜ」
2人が何気ない会話をしてると
「お前らもこの学園に来たのかよ、雑魚が聞いて呆れる。お前らみたいな凡人如きがこんな学園に来たんじゃねーよカス」
後ろから暴言のような声が聞こえて振り向くと、そこには中学時代の同級生で不良だった伊達怜也がいた。
「怜也、お前もこの学園に来てたのか。」
「来たら行けないのかよ、てめぇーらみてーなカスが来るよりマシだろ」
真也と怜也は言い合いをしてると
「お前らなんざ両方雑魚だよ。しかもそんな醜いことで争いやがって、黙って席につけ」
と担任の大藤先生が注意した。
「うるせぇーんだよ、指図してんじゃねーよ」
怜也は突然先生に殴りかかった。
がしかし先生はあっさりと怜也の拳を受け止めた。
「お前がどんだけちっぽけなものかわかるか?お前なんざこの学園からしたらまだまだ雑魚だ。ほざくなら強くなってからほざきな」
と先生が言うと怜也は拳を引いた。
次の日
「今日は能力判定検査があるから、しっかりと自分の能力を紙に記入して来い。」
先生がHRを終わらせた。
[能力判定検査とは、大抵の人は自分がどうな能力を持ってるか分からない。だからそれを検査して自分の能力を知ること。]
そして能力判定検査が始まった。
「次の人どうぞ」
「はい、能力は瞬足ですね。」
「次どうぞ」
「次は智久だぞ」
「おう」
「お願いします。」
「はい能力はベクトル」
「次は俺の番か」
真也が検査を受けると
「能力はギアです。」
「真也、能力は何だった?」
「俺はギアだった。」
「俺はベクトルだった。」
と話してると
「やっぱりてめぇーらはそんなもんだよな。俺なんて闇だぜ、とりあえず2時間目の能力バトルでボコボコにしてやんよ」
「2時間目にお前と当たるとは限らんけどな」
そして2時間目になり
「今から初陣、体験能力バトルを始める」
「それぞれにカードを渡してある。同じ数字のもの同士が戦うように」
真也の番号42、智久の番号52
「えぇーと42番はどこだ?」
真也が対戦相手を探してると
「42番は俺だが」
その方向を見ると怜也がいた。
「偶然でも嬉しいぜ、今からでもおめぇーと俺様の力差を教えてやるよ」
「望むところだ。」
「42番の人はフィールドに立ってください」
「では、始め」
開始の合図とともに怜也は勢いよく突っ込んで来る。
そして殴りかかって来る。
「くそ、ギアってどうやって使うんだよ。このバトル中に探るしかないけど、そんな余裕がない」
「だからお前はまだまだなんだよ」
「このままじゃやられるだけだ。やり返さねば」
真也もやり返し殴り合いになった。がしかし、怜也は後ろに1歩下がった。
「なんだ逃げてんのか?」
真也が挑発する。
そして怜也は自分の右手を目の前に出した。
「なんのつもりだ。届くわけがないだろ」
そして真也が突進しようとした瞬間、怜也の手から黒色の手が出て来た。
「能力も使えない奴が俺に勝てるわけないだろ」
「これがお前の能力闇」
そして闇の手は真也を掴んだ
「これで身動きが取れないだろう」
そして最中から何本もの手が出て来た。
「シャドーハンド」
何本もの黒い手が真也に襲いかかる。
真也はそのまま叩き込まれて反撃できない。
【どうすればいいんだ。このままじゃやられる。このまま負けるのか。ダメだ負けるわけにはいかねぇー】
真也はメーターを回すようなイメージをつけて1周メーターを回すイメージを持った。
するとみるみると力が湧いて来た。
「ギアとはそういえことか、自分の身体能力を上げる技だな」
そして掴まれてた手を粉砕した。けどまだたくさんのシャドーハンドが残ってる。
「そんなもの壊したところで、まだこいつらが残っている。」
そしてシャドーハンドが真也に襲いかかる。けど真也はシャドーハンドを全てかわして怜也に関心の1発をお見舞いする。
「赤、伊達戦闘不能、白高槻の勝利」
「まて、俺は負けてねーよ」
「いや、お前の負けだ」
「認めねーよ、認めるわけねーだろ」
怜也が大藤に襲いかかる。大藤は怜也を紐で縛りくくり動けなくした。
「今のお前がどんけちっぽけなものか分かっただろ」
[なんだよこのロープ、能力が使えない]
「真也すごかったぜ」
「あぁーけど次はお前の番だろ」
智久はフィールドに立つ。
「始め」
[確か相手の能力は瞬足だったな】
相手はすごい速度で走る。
[ベクトルってなんだよ。チキショウ】
そして地面を殴ると、砕けた石が浮かぶ。
【もしや、これかもしれない】
突然その石が相手に飛んで行く。
【色々とわかった。いくら相手が早くても俺には勝てない】
智久はフィールドのあらゆる石に触れると浮かび上がる。
これで終わりだ。
「ベクトルってつえーな」
「そうかな?」
『あれ見ろ、あれが学年主席だ』
「なんだ」
「それでは68番試合始め。」
そしてフィールドを見ると一瞬でフィールドが凍りついた。
「勝負あり、白、東城隆二の勝利」
会場が東城を見てどよめく。
『これを持ちまして、初陣、能力バトル体験を終了します』
「俺には目標ができた、俺はあの学年主席を超えてやる」