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聖少女カシェリーナ  作者: 神村 律子
聖少女カシェリーナ
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プロローグ   始まり

 人類がその繁栄を月面にまで及ぼし、幾多の戦争を経て、統一国家を建国してから、数十年が過ぎた。

 歴史は繰り返す。再び人類は二つに別れ、大きな戦争を起こそうとしている。地球と月。互いの環境の違いが、思考体系の差異を生じ、月は地球共和国の統治から独立を宣言した。

 独立は穏やかに行われたが、遺恨が残った。しかし、核兵器を超える強力な武器の存在のせいで、どちらもその両刃の剣となる最終兵器を使おうとしなかった。 

 こうして、地球共和国と月連邦は、互いの存在を認めつつ、共存の道を模索し始めた。

 それからさらに数十年。地球共和国は、強硬に月を攻め滅ぼすことを主張する共和国軍の将軍、ベン・ドム・ディズムのクーデターにより、軍政へと転換した。

 そして、月は、巨大な人工衛星「ネオモント」を建設し、月軌道に乗せて地球を挟み撃ちにし、一気に占領しようと企てているタカ派の政治家であるダン・ディーム・ゲスが、テロリストを使って連邦の元首である大統領を暗殺し、政治の実権を握ったのである。

 互いに信用できない関係となった地球と月は、いよいよ戦火を交えることになる。だが、両国の国民は、そんな支配者達の思惑を知る由もなかった。



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