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第285話 第三騎士団長の噂

「ノインの能力・人格についてはこの私が保証する。噂についてはそうだな聖弓殿、話してくれるか?」


「え?よろしいのですか?」


一体、どんな噂なんだろう。


「ああ、勿論構わない。サプライズにしたかったがこうなれば話しておいた方がよかろう」



「……わかりました。では、言いますね」


アイシャがお義兄さんの言葉を聞いてから先ほどのお義兄さんのようにシルフィを一瞥してからそう切り出した。


「彼女、ノインはアドルの町を拠点にするA級冒険者で容姿がある方にとても似ている事で実力だけでなく容姿の面でも大変有名です

 そして彼女はその容姿もあってある二ツ名で呼ばれています。……そう『戦乙女』と……」


「戦乙女だってっ!!!? シルフィの二つ名にも負けて無いじゃないか!そんなに強いの?そのノインさんって」


「……ええっ 強いですよ、A級冒険者なんですから!

 あと彼女がそこまで有名になったのにはその容姿にも理由があるのよ。 彼女はある人物にソックリ瓜二つなの」



「……ある人物?」


「ええ、マイン君もよ~く知ってる人よ」


随分と勿体ぶるなあ……。


「え?誰?誰だろう?」


「えーっとね。姫様よ」


「そうだ、その通りだ。私も先日会ってみて驚いた。ここまで似ているものなのか!とな。ぱっと見の違いは髪の色くらいだろう」


お義兄さんがすぐさま、アイシャの話を肯定する。


「……髪の色?」


「ああ、そうだ。我が妹の髪は私同様、黒みがかった金髪だが、ノインの髪は聖弓殿のように明るい金髪だ」


お義兄さんがそこまで言うほど似ているのか。そんな事あるんだね。世の中は広いもんだ。


「どちらにせよ二~三日で此所に来るからな。シルフィはやりにくいだろうが、メリッサと一緒にノインを鍛えてやってくれ」


「それで、セシル団長はどうなるんですか?結婚したばかりなのに……」


「うん?セシルか?女性騎士団が出来ると言うのにあいつをすぐ傍に置いておけるわけないだろう?すぐ例の病気を起こすぞ


 セシルの処遇については現在検討中だ」


「それからなマイン、お前に相談なのだが……」


なんだろう、お義兄さんにしては珍しいな言いよどむなんて……。



「シルフィから聞いた破級と神級の武器なんだがしばらく騎士団に預けて貰えないだろうか?」


「「え?」」


あれれ?おかしいなシルフィはお義兄さんに売るならいくらくらいが妥当なのかを聞きに行ったはずなのに……。


「王都の防衛のために少しでも当てになる戦力が欲しくてな」


お義兄さんがばつが悪そうに指で頬をかきながらそう呟いた。


「お貸しするのは構わないですが、争いの元になったりしないでしょうか?」


いくら騎士団で扱うといっても物が物だ、変な気を起こす輩だって出るかもしれない。


もしもあの2つの武器を十全に使う事ができる者がいて、その者が王都に叛意を?抱いたらどうなる?


お義兄さんや国王様であっても苦戦は免れないのではないか?


僕がそう思い、お義兄さんに言い淀んでいるとピロースがまさに僕の不安をお義兄さんに問い掛けた。


「……ふ~む、その心配は尤もだと思う。確かに危険だと言わざるを得ないだろう」



やっぱり、この2つは僕の収納袋にしまっておこう。


余計な争いを起こす道具にしちゃいけないしね。


「うん、決めた! この2つの武器は売らずに収納袋に入れて放置とします」


僕がそう言い切るとピロースがその場にがっくりと座り込んでしまった。


「争いの種になりそうな気がしますので申し訳有りません」


真っ直ぐにお義兄さんを見て僕はそう言い切った。


「……そうか、残念だ。だがお前がそう決めたのならそれも仕方ないだろう」


これでお義兄さんからの話の半分は終わった。


残り半分は……。


「王都の石像の魔物についてはお受け致します いいよね?みんな?」


こうしてクラン永久なる向日葵(エターナルサンフラワー)の新たな依頼が決まったのだ。

いつも拙作をお読みただきありがとうございます。


更新が不定期になっており誠に申し訳有りません。



以下宣伝です。


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『カット&ペーストでこの世界を生きていく』コミカライズ

原作:咲夜

漫画:加藤コウキ様

キャラクター原案:PiNe様


去る9月19日に集英社ヤングジャンプコミックスから第1巻

が発売となっております。


おかげさまで大好評となっているようで、各書店様で入手しづらい状態になっているそうですが

重刷も発表されましたので見かけましたら是非、お手に取って頂ければと思います。


なお、コミックス版は若干原作と違っている展開がございます。

また巻末のオマケページにはヒヨルドとライルの後日談が4コマで掲載されています。


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また10月10日原作書籍版3巻がツギクル様から発売となっております。

9月10日の予定から1ヶ月後ろ倒しになりました。申し訳有りません。

こちらにつきましても是非ともお願い致します。


また、3巻からイラストレイター様が変更となります。



アマゾンでもすでに販売となっております。

是非、お手にとって頂ければと思います。

皆さんの応援が続けば更なる[次]が見えて参ります。


今後とも何卒、変わらぬご支援、応援のほど宜しくお願い致します。


-----


ツイッター@Sakuya_Liveの方でまた続報は逐次アナウンス致します。

こちらの方も覗いて頂ければと思います。


本編の方ですが今後は新展開を交え元々のプロット通りの展開を書いていきます。


更新はのんびりと行いますのでお待ち下さい。




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