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第281話 新スキルの確認とわっふるの涙


牢獄の迷宮(ダンジョン)から戻ってきた僕達永久なる向日葵(エターナルサンフラワー)


拠点のクランハウスでは無く、僕の家に戻ってきた。


疲れを取るにはクランハウスよりも自宅の方がいいからと判断したからだ。

……けどシーラは初めて来るのかな?


居間に入るとお嫁さん達がお茶を飲みながらのんびりと寛いでいた。

……シーラだけが落ち着かない様子でコップを片手にキョロキョロしていた。


「シーラ、落ち着かない場所でごめんね。そこに座って」


僕が層言うとアイシャが”しまった”という顔をしてシーラに謝罪の言葉を掛けた。


「シーラ様、ごめんなさい。気がつかないで」


「大丈夫ですわ。ここがマイン殿のおうちなんですね」


『まいーん、おれおふろいきたい』

『きゅきゅ、くぅもいきたいです~おにいさま~』


「……なんか、わっふるとクゥがお風呂に入りたいって言ってるので沸かしてくるよ」


そう言い残して僕はゆっくりとお風呂に向かって歩いて行った。


「お風呂!!、個人の家にお風呂があるのですか??」


シーラが驚きの声をあげた。


「うちの風呂は凄いんだぞ、オーガスタ王宮のお風呂よりも気持ちがいいんだ」

シルフィが立ち上がって、胸を張ってシーラにそう自慢した。


「……確かに、その通りですわね、リッツの王宮のお風呂よりも凄いかもしれません」


シルフィの言葉を裏付けるように今度はサーシャがそうシーラに力説する。


「そ、それは……凄いですね……」


僕が居間に戻ってくるとわっふるがぷか~っと宙に浮いて僕に向かって突っ込んできた。


「わふっ」


どうやら【飛翔】が気に入ったようで、クゥと一緒に空中を飛び回っている。


以前にも増してわっふるの体当たりに威力が増していてそろそろ僕も困ってきた。


『……わっふる、クゥ、お風呂もう入れるよ、行っておいで』


『きゅきゅ』『わふっ』

僕の一言でクゥは激しく宙を回転しだし、わっふるは尻尾を大きく揺らして機嫌が良さそうだ。

「ついでに私達も入ってこようか」

クゥのお風呂仲間であるシルフィがそう言いながらスクっと立ち上がる。

「……え?え?私も??」


シルフィに強引に立ち上がらさせられシーラが困惑の声をあげる。


「いいわね、ついでに私達も行きましょう」


今度はアイシャがサーシャに声を掛けながら立ち上がった。



『わっふる、シルフィ達も行くから宜しくね』


『わふ、まかせろ!!!』


みんながお風呂に入っている間、僕は解体部屋でスキルの考察をしてみよう。


今回の牢獄の迷宮(ダンジョン)で手に入れたのは


片手剣・聖

盾術・聖

竜言語

絶対零度アブソリュート・ゼロ

特殊・範囲極大氷魔法

スパイクフレイル

飛翔

ブラッド・ウエポン

両手鎌・極

竜言語

魔法ダメージ吸収

スパイクフレイル

飛翔

テール・クラッシュ

パライズブレス

両手斧・聖

武技:ゼット・サイクロン

竜言語



両手剣・聖

武技:レゾリューション

竜言語

魔法ダメージ吸収

スパイクフレイル

飛翔

創造

神竜の威圧

固有魔法・時空

固有魔法・結界

フレア

ギガフレア

メガフレア

テラフレア


……これだけだ。


アビリティは

わっふるとクゥに貼り付けるとして残りをどうするか

よく判らないスキルもあるから、【鑑定】していこう。


……まずは【絶対零度アブソリュート・ゼロ】だ

-----------------------------------------

対象の温度を強制的に絶対零度まで引き下げる。その結果として対象を瞬時に凍らせる事が可能となる。


生物に使用した場合、ほぼ対象の生命を絶つ事ができる。

-----------------------------------------        

これまたとんでもないスキルだね。切り札になりそうだね。

これなら、オークキングですら一撃で倒せそうな気がするよ。


……次は【ブラッド・ウエポン】だ。

-----------------------------------------

スキルを使用して生物を攻撃すると与えたダメージに比例して相手の生命力を自分に転化する。

-----------------------------------------

……つまり、攻撃と回復が一体になったスキルと言う事か。

中々使いやすそうなスキルだね


次は【魔法ダメージ吸収】だね、名前から大体想像は付くけど……

-----------------------------------------

魔法ダメージを受けた場合ダメージに比例して自分の生命力に転化する。


ブラッドウエポンに似たスキルだけど物理ダメージでは無く魔法ダメージが対象と言う事だね。


乱戦になったときに便利そうだ。


次は【創造】。

-----------------------------------------

使用者の思い描く物を具現化する事が出来る。

※使用者の内包する魔力によって具現化には制限がある。

-----------------------------------------

【リアライズ】と似たスキルだけど……僕自身が持っている魔力量によって出来る物と出来ない物があるみたいだ。

使ってみない事には、リアライズとの違いは分からないな。

【神竜の威圧】

-----------------------------------------

竜族ならびにその眷属に対し、絶対的な支配権を使用者に付与する。



……よく判らないけど、竜族限定のテイムみたいな物だろうか?

名前が似ている【王の威圧】とは大分、違うスキルみたいだね。


次は【固有魔法・結界】だ。これもまた聞いた事が無い魔法だ。

【固有魔法・時空】と同じく固有魔法だ。


【固有魔法・時空】と同じく、使える魔法なんだろうか。

-----------------------------------------

特定の対象物を物理と魔法無効の結界で覆って拘束する。


……簡易的な牢獄みたいな物なのかな?


戦いを回避したいときに【地図】上から使えば便利かもしれないね。


また、色々考えれば良い使い方も浮かんで来るだろう。



取りあえず、これくらいで新しく手に入れたスキルの事は理解出来た、かな?


次はわっふるとクゥに貼り付けたアビリティを確認してみよう。


【地図】を使って、わっふるとクゥを【鑑定】して貼り付けたアビリティを確認した。



【フレア】


無属性の魔力を圧縮して対象にぶつける事で大きなダメージを与える。


【メガフレア】

無属性の魔力を超圧縮した魔力の波を対象に浴びせ巨大なダメージを対象物を中心にした周囲に与える。


【ギガフレア】

無属性の魔力を超々圧縮した魔力の巨大な波を象物を中心にした周囲に浴びせ甚大なダメージを象物を中心にした周囲に与える。


【テラフレア】

無属性の魔力を超超々圧縮した魔力の巨大な波を象を中心にした周囲に浴びせ莫大なダメージを象物を中心にした周囲に与え、消し去る。


・・・。


え?なんだ、これわっふる達に不用意に使わないように注意した方がいいかもしれないなあ。

特に【テラフレア】なんかは……消し去るとか物騒な言葉が書いてあるしね。




そこまで確認が終わると、廊下の奥の方からペタペタと足音が聞こえてきた。


そちらに目を向けると満足そうな表情を浮かべたわっふるが歩いていた。


『わっふる、おいで』

僕がそう呼びかけると「わふっ」とひと鳴きして尻尾をブンブンと振りながら僕の方に向かって突進してくるのだった。


……え?突進??


そう思ったときには遅く、紫色の閃光と化した、わっふるの体当たりをまともに喰らってしまった。


ダメだ……これはダメなやつだ。

僕は目の前が真っ暗になり、その場に崩れ落ち、そのまま意識を無くしたんだ。



その様子を見た、アイシャが悲鳴をあげてすぐに僕の元にやってきて回復魔法をかけてくれた。


わっふるも出会った頃から比べるとレベルも大きく上昇して素の身体能力が相当高くなっている。

今のようなわっふるからするとただじゃれてるだけの行動が時として凶器となる場合がある。

元々驚異的な身体能力を持っているわっふるだ。

アイシャの回復魔法を受けて僕の意識が戻ってくると視界にシルフィとアイシャに怒られているわっふるの

姿が見えた。

わっふるは随分と落ち込んでいるようで、いつも元気に揺れている尻尾は力なく床に落ちていた。


落ち込んでいるその様子を見て、僕は慌てて【念話】でわっふるに話しかけた。

『わっふる、わっふる僕は大丈夫だから落ち込まなくていいんだよ』

……するとわっふるは目を輝かせてスクっと立ち上がり猛烈な勢いで尻尾を振り始めて僕が寝ている

すぐ傍までやあってきて僕の顔をべろべろとなめ回してきた。

『まいん、まいーん、ごめんよ、おれ、おれ……』

僕の顔を舐めながら必死になって僕に謝罪をするわっふる。

その目には大粒の涙が浮かんでいた。

いつも拙作をお読みただきありがとうございます。


更新が不定期になっており誠に申し訳有りません。


病気以後の文章の修正作業ですが地道に開始しました。

予想していたよりも早く修正作業出来そうです。


コレに伴い、本編の更新もゆっくり進めて参ります。



以下宣伝です。


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『カット&ペーストでこの世界を生きていく』コミカライズ

原作:咲夜

漫画:加藤コウキ様

キャラクター原案:PiNe様


去る9月19日に集英社ヤングジャンプコミックスから第1巻

が発売となっております。


おかげさまで大好評となっているようで、各書店様で入手しづらい状態になっているそうですが

見かけましたら是非、お手に取って頂ければと思います。


なお、コミックス版は若干原作と違っている部分がございます。

また巻末のオマケページにはヒヨルドとライルの後日談が4コマで掲載されています。


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また10月10日に原作書籍版3巻が発売が決定しました。

9月10日の予定から1ヶ月後ろ倒しになりました。


また、3巻からイラストレイター様が変更となります。



アマゾンの予約はすでに始まっております。

是非、お手にとって頂ければと思います。

皆さんの応援が続けば更なる[次]が見えて参ります。


今後とも何卒、変わらぬご支援、応援のほど宜しくお願い致します。


-----


ツイッター@Sakuya_Liveの方でまた続報は逐次アナウンス致します。

こちらの方も覗いて頂ければと思います。


本編の方ですが今後は新展開を交え元々のプロット通りの展開を書いていきます。


活動報告の方で、「酒場の用心棒」の続きをリクエスト頂きましたので

時間が取れれば、そちらも考えたいと思います。


更新はのんびりと行いますのでお待ち下さい。




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