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第277話 牢獄の迷宮(ダンジョン)(3)

「まて」


ピロースに制止を掛けられ僕は倒したイスゲビンドの【カット】を中止した。


「一体、何だい?ピロース」


僕が素直に尋ねるとピロースは少し考えて「お前にはまだやれる事があるだろう?」


ピロースが何を言いたいのかよく分からなかったので悩んでいると更に彼女は一言

「キメラ」とだけ僕に向かって言った。


キメラ?何の事だろう?


「マイン君、きっとアンデット化の事じゃない?」

アイシャがそっとそう教えてくれた。


「ああ、イスゲビンドを素材にしないでアンデット化させればいいんじゃないかと言う事か?」

確かに、それも一つの選択肢だよね。


アンデットにすればあまり表だって使えないけど僕らの戦力増強にもなるし、素材を持ち帰る手段も考えなくても良い。


10トンの収納袋でも竜族ともなれば全て持ち帰る事は流石に出来ないだろう。


大きな収納袋を作らないといけないかもしれないね

取りあえずイスゲビンドはアンデット化しておこう。




【死者傀儡】を使用するとイスゲビンドの体の色が白から薄紫に禍々しく変化していき、最後に黒色になり『グォォォッ』と咆哮した。

ゆっくりと立ち上がって僕の前で大人しく座り頭を垂れて動きを止めている。




次に【死霊召送還】を行うと目の前にあったその巨体が瞬時に消え失せた。


「あなた!一体何がどうなってるんです?」

「マイン殿、何が起こったのだ?」


その一連の様子を見てサーシャとシーラが僕に疑問を投げかけてくる。


するとシルフィが説明をし始めたのだ。

「ああ、それはな……」


これで僕が呼び出せるアンデットモンスターはキメラとイスゲビンドの二種類になった。


どっちのアンデットもS級以上の魔物だからむやみやたら召喚する事は出来ない。


……だけど、よくピロースは覚えてたねえ。僕もすっかりこのスキルは忘れていたのに……【カット】してたらこのスキル使えなかったのかな?

……まだまだスキルの事で判らない事が多いなあ。

また一度、判らないスキルをピックアップして確認する機会を作らないと行けないよね。


「では次に進もう」


僕の作業が終わったのを確認してピロースが先を促した。



多分、次の層も眷属の竜人が現れる事だろう。


「次の竜人は私が始末する」


再びピロースが言葉を発した。


「だけど、ピロースは空を飛べないだろう?」


そう、彼女はシエル・スーリエを装備していない。


「飛べなくとも私は負けない」


「そうだ、次も私に任せておけばいい」


シルフィがムッとしながらそう割り込んでくる。


「馬鹿言え、次は私の番だ、お前こそ大人しくしてろ」


だが、ピロースも一向に退く気配は無い。


「……二人とも待った!!喧嘩する位なら僕が行くよ」


「きゅきゅきゅきゅきゅうぅぅぅ、二人とも喧嘩はだめですー仲良く仲良く!!」


クゥが尻尾をビタンビタンと振りながらシルフィとピロースの仲裁に入った。


実際問題としてピロースは空中戦が出来ないわけで、戦うとすれば空中戦が可能な、アイシャかシルフィとなる。


アイシャに関しては盾役が居ないのでは弓兵として力を発揮出来ないから除外だ。


僕が戦うなら【固有魔法・時空】があるし、他にも魔法をはじめとした遠距離攻撃の手段を持っているので

飛べなくても問題は無い。

僕達の中で飛べるのは、アイシャとシルフィ、わっふるとクゥだ。そこから考えると次に戦うのはクゥがいいのかもしれないな


「次の竜人と戦うのはクゥにお願いするよ」


『きゅっ?きゅきゅきゅー、おにいさま、くぅでいいのですか?』


僕の突然の指名を受けてクゥが心配そうに僕を見ながら聞いてくる。


『うん、クゥにお願いするよ』


……打ち合わせも終わり、僕らは次の層へと移動を開始する。


次の層に足を踏み入れた瞬間にやはり来た。竜人だ。


-------------

名前:タイガーベーン・バックダック


LV:40


種族:竜人族


性別:♂



【スキル】


ブラッド・ウエポン

両手鎌・極

竜言語


【アビリティ】


テール・クラッシュ


-----------------------------------------

武器は巨大な鎌をもってるな。

鎌というのはまた珍しい武器だね。

知ってる人で使っている人はいないかな?


……どれどれ、あの鎌は業物なのかな?


-----------------------------------------


名前:アポロティカリス


攻撃:+130


階級:破級


属性:闇


特攻:竜族


備考: 時々10倍撃


武技:カタストロフィエクセラ



専用武技が付いてる!!

鎌の事は判らないけど結構な業物じゃないかな?





いつも拙作をお読みただきありがとうございます。


更新が不定期になっており誠に申し訳有りません。


病気以後の文章の修正作業ですが地道に開始しました。

予想していたよりも早く修正作業出来そうです。


コレに伴い、本編の更新もゆっくりですが進めて参ります。


いよいよ牢獄の迷宮(ダンジョン)編スタートです。

アイシャの実家も遂に登場して参ります。


以下宣伝です。

-----

『カット&ペーストでこの世界を生きていく』コミカライズ

原作:咲夜

漫画:加藤コウキ様

キャラクター原案:PiNe様

水曜日はまったりダッシュエックスコミックス様にて

http://seiga.nicovideo.jp/manga/official/dashcomic/

5/30から連載開始しております。毎週水曜更新との事です。

現在第7話までお読みいただけます。


----------


また9月10日に書籍版3巻が発売が決定しました。

アマゾンの予約はすでに始まっております。

是非、お手にとって頂ければと思います。

皆さんの応援が続けば[次]が見えて参ります。


今後とも何卒、変わらぬご支援宜しくお願い致します。


-----


ツイッター@Sakuya_Liveの方でまた続報は逐次アナウンス致します。

こちらの方も覗いて頂ければと思います。


本編の方ですが今後は新展開を交え元々のプロットの展開を書いていきます。


更新はのんびりと行いますのでお待ち下さい。




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