第274話 新たなる冒険の始まり
二度目の結婚式も無事終わり、僕らはルーカスの自宅へと戻ってきた。
「マイン殿、サーシャリオン姫結婚おめでとう」
家に帰ると、シーラから満面の笑みで祝福された。
……ん?待てよ、シーラと後に結婚する事になったら三度目の結婚式を行うのか?
それは悩み所だよなあ。
「さて、結婚式も終わった事だし、懸案だった冒険の続きをしよう」
「わ、私も連れて行ってくれるんだな?」
「うん、約束だからね。だから新たにパーティ編成を行おうと思うんだ」
今は
僕 シルフィ(アタッカー)アイシャ、ピロース、わっふる、クゥで組んでいるのを
ピロース、わっふる、シーラ、サーシャと
僕、アイシャ、シルフィ、クゥの2組に分けようと思うんだ。
これは 盾役攻撃役・探索役・魔術師・回復士
と言うパーテxジの役割できちんと組む事を目的としてるんだ。
ただ、僕達の場合、一人で二役も三役もしてしまえるのでこれにこだわる必要は無いとも言えるんだけどね。
「旦那様、パーティの組み直しは判ったが次の目的地は何処なんだ?」
シルフィが控えめに尋ねてくる。
「次は、牢獄の迷宮の予定だよ」
「「牢獄の迷宮?」」
……、そうか詳しく話してなかったよね。
「竜族の迷宮だって」!!??
「うん、そうだよ。ヨルムンガンド様がスキル好きなだけ持って行って良いって」
「シーラとサーシャには厳しいのでは無いのか?」
シルフィが心配そうに呟く。
「ところでマイン君。牢獄の迷宮というのは何処にあるの?」
「場所はよく判らないんだけど、【固有魔法・時空】は使えるよ」
『ヨルムンガンド様、ヨルムンガンド様』
まず、ヨルムンガンド様に牢獄の迷宮攻略を話しておかないとね
『お、マインか?どうした急に攻略する気にやっとなったか?』
『はい、【鑑定】のレベルも上がりましたので それで牢獄の迷宮の事をもう少しお聞きしようと思いまして』
『いい心がけだ』
ヨルムンガンド様の説明で判った事は
牢獄の迷宮は中に入ると5階層に分かれて各層にフロアボスに値する強力な竜種が捕らわれているとの事。
拘束はされているが、スキルは使用出来るそうなので、戦闘になる場合もあるとの事だ。
戦闘になった場合、倒してしまっても構わないそうだ。勿論、素材も持ち帰って良いとの事。
ただ、各階層ごとにそのボスの眷属の竜人族が邪魔しに来る可能性があるとの事だ。
あと、牢獄の迷宮の側にアルザビという城塞都市があるらしいのでそこを拠点に攻略するのも良いだろうとの事だ。
『……なるほど、判りました、頑張ってみます』
『くれぐれも気をつけて進むんだよ、死んだりするんじゃないよ』
僕は家族全員にヨルムンガンド様から聞いた事を説明する。
「……アルザビ……」
アイシャが辛そうにそう呟いた。
「マイン君、申し訳ないけれど私はアルザビには行かないわ」
「……え?」
「旦那様、アルザビはアイシャの故郷で、ちょっとわけありなんだ」
シルフィが渋面を浮かべて補足した。
故郷……、訳あり……、そう言えば結婚式の時にいつか話すとアイシャから聞いたよね
何か訳がありそうだとは思ったけど……。
いつも拙作をお読みただきありがとうございます。
更新が不定期になっており誠に申し訳有りません。
病気以後の文章の修正作業ですが地道に開始しました。
予想していたよりも早く修正作業出来そうです。
コレに伴い、本編の更新もゆっくり進めて参ります。
いよいよ牢獄の迷宮編スタートです。
アイシャの実家も遂に登場して参ります。
以下宣伝です。
-----
『カット&ペーストでこの世界を生きていく』コミカライズ
原作:咲夜
漫画:加藤コウキ様
キャラクター原案:PiNe様
水曜日はまったりダッシュエックスコミックス様にて
http://seiga.nicovideo.jp/manga/official/dashcomic/
5/30から連載開始しております。毎週水曜更新との事です。
現在第6話までお読みいただけます。
----------
また9月10日に書籍版3巻が発売が決定しました。
アマゾンの予約はすでに始まっております。
是非、お手にとって頂ければと思います。
皆さんの応援が続けば次が見えて参ります。
今後とも何卒、宜しくお願い致します。
-----
ツイッター@Sakuya_Liveの方でまた続報は逐次アナウンス致します。
こちらの方も覗いて頂ければと思います。
本編の方ですが今後は新展開を交え元々のプロットの展開を書いていきます。
更新はのんびりと行いますのでお待ち下さい。




