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第254話 マインの同窓会(3)

僕達はアイシャとシルフィ、サーシャ、シーラを連れてクランハウスから自宅へと戻る事にした。


クランハウスから出る際にアイシャから封書を手渡されたので中を見てみると、養成学校の最終学年の同窓会のお知らせと

出欠票だった。

……どれどれ?一体いつだろう?ふ~ん、2週間後の日曜日にルーカスの市民会館で行うのか。

……へぇ、驚いた。市民会館で同窓会開催とはね。よく、あんな場所を借りる事が出来たなあ。

……「ああ、そうか!アンセムの奴だな?また、父親のコネを使ったんだな?」

「旦那様、そのアンセムというのは何者なのだ?」

「ああ、冒険者ギルドのギルド長の息子でね、何かと親の名前を出して好き放題やってる奴だよ。僕も在学中は良く孤児と孤児といじめられたもんだよ」

「……まあ!アンセムったらそんな事までしていたのね?」

……そうか

、アイシャはギルドの受付嬢をしていたもんな、当然、アンセムの事は知っているよね。


「……あの子ったら、生意気で、ませてて、私や他の受付嬢達をよくギルド町の名前を持ちだして口説いてきたわよ」

「な、なんだって!」

「なかなかにけしからん輩だな……親の威を借らねば何も出来ないとは……。そんな情けない奴が旦那様に暴言を吐いていたとはな……許せん」

「ちょ、っちょっとシルフィ落ち着いてよ。そりゃ当時は嫌な思いもしたけど、言ってみればそれだけの事だよ。今更気にする事では無いよ」

「そうですよ、姫様。姫様が介入すればそれだけで大事になってしまいます。ここは堪えてください」

「……そうか、アイシャがそう言うならとり合えずは我慢しておこう。……だが、解せんな、バザムギルド長がいくら息子とはいえ、そのような横暴を許す筈無いと思うのだが……」

うん、確かにシルフィが言う通りだ。

ギルド長はその性格や仕事ぶりが王家からも認められており、エルフであるエイミさんの保護を王家から託される程の人物だ。

そんな人がアンセムのやりたい放題を許す筈が無いもんね。

職務にも忠実で僕もギルド町にはギルドを首にされたもんね

「確かにそうですねえ……恐らくですが、アンセムの暴挙に気がついてないんじゃないでしょうか?」

どうやらアイシャも同意見のようだ。

「……まあ、今後余りにアンセムの態度が目に余るのなら、私がギルド長に報告しておきますよ」

さしあたっては今度の同窓会の様子を僕が見ておこう。

「そう言えば、マイン様、今日、町で聞いた噂なんですが……」

「ん?噂?なんのだい?サーシャ」

「マイン様のスキルの事です。」

「「「……な、なんだってーーー!!!」」」

「ど、どんな噂なの??」

一体、どんな噂が流れてるって言うんだ!?まさカット&ペーストの秘密がばれたのか?

「希望のマインのスキルは強力な【テイム】らしいと噂されておりました。それはそうですよね。わっふるちゃんがこんなに懐いているんですもの」

「皆様、そう思うに決まってます」


 ガクッ


「私もその噂を聞いて思わず納得してしまいましたもの」

まあ、確かにルーカスの町だけで無く王都でもわっふると一緒に歩いている事が多いからなあ……ルーカスに至ってはクゥもよく一緒だし。

【テイム】スキルは持っている事にしておかないと不味いだろうね

僕の本当のスキルにたどり着く事は無いだろうけど、隠れ蓑と考えれば却って都合がいいののかもね



「待って、マイン君……そうなってくると従魔の輪廻(テイマーズリング)が無くなった影響がマイン君に出てくるかもしれないわよ」

ん、どういう事だろう?

僕がはて?と考え込むとアイシャは続けて発言する


「貴族達がテイムされたモンスターを従魔の輪廻(テイマーズリング)に依頼して番犬代わりに使っていたのは知ってるわよね?」

「うん、勿論……あぁ、そうか!!?」

貴族達が僕に魔物を売って貰おうとコンタクトを取ってくるかもしれないと言う事かな?


う~ん、けど困っちゃうなあ。僕は確かに【テイム】は持っては居るけれど、使った事が無いんだよね……。

わっふるに至っては知らないうちにテイムされた状態になってた訳だし。

今度、本腰入れて【テイム】の旅に出てみるのも悪く無いか。

……まてよ従魔の輪廻(テイマーズリング)といえば……ちゅん介とちゅん美ちゃんだけど。永久なる向日葵(エターナルサンフラワー)に迎え入れる事にしたんだ。



        ◆◇◆◇◆


「アンセム、チョビット!!マイン君にきちんと連絡したのよね?」

「あぁ、ランファ間違い無いぜ,マインは不在だったからシルフィード様に渡してきた」

「え!シルフィード様?じゃ、じゃあマイン君は本当にシルフィード様と結婚されたのね?」

「ああっ多分間違い無いだろうよ」

「……そうかぁ、残念だったわね、ユリーシャ」

「なななな、何言ってるの、ランファ別に私は気にしてないわよ」

(ああ、アンセムのヤツ、ユリーシャちゃんに振られるのは決まっただなあ……)

「何だ?チョビット、俺に言いたい事でもあるのかよっ」

「別にぃ~~ねえだよ~」


        ◆◇◆◇◆


「……ここか?集合場所は」

僕が同窓会の案内状を片手に示された集合場所に到着するとそこには懐かしい養成学校時代の友人達が既に何人か集まっていた。

「きゃー、マイン君っ!!大活躍してるみたいね?久しぶり」

「やぁ、ユリーシャ、こんにちは。お久しぶり。お父さんには先日お世話になってしまったから、僕がお礼を言っていたと伝えてくれるかな?」

「お父さんに?何かあったの??」

「いや、クランハウスの用地をお父さんに安く提供してもらったんだよ」


いつも拙作をお読みただきありがとうございます。


また、日々の更新が先に活動報告でお知らせしておりますように

左足の強烈な痛みのため滞っており申し訳有りません。

痛み止めを飲むなど対策はしておりますが依然として、痛みは続いておりますが徐々に和らいできました。

痛みが引き次第、再び更新を安定化したく思っておりますので、しばらくご迷惑をおかけしますが

何卒ご容赦の程お願い致します。次回更新日は確定次第、ツイッターか活動報告にてお伝えします。

また、活動報告とツイッターで今後の状況はお伝えして参ります。

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