表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
253/291

第250話 ローラシアの勇者達


「神官長よ、勇者召喚の結果を報告せよ」


ここは、ローラシアの王宮、国王ジョージが神官長を呼び出し、先に行われた勇者召喚について報告を求めている。

一番最初に行われた召喚は新人神官ミレーヌが行い、召喚されたのは男2名、女1名の計3名。

-----------------------------------------

赤城大和【光の聖剣】光の勇者

近藤千尋【神の鎖ゴッドチェーン】封印の勇者


大下孝【死者絶対蘇生】調停の勇者

-----------------------------------------

この三名だ。

この三名はお比較的穏やかな性格をしており、元々友人だったようで三名揃って行動する事が多い。

男二人は俗物で、ハーレムを条件に我々に強力する姿勢を見せている。

唯一の女性であるチヒロは男二人が協力するので仕方なく付き合っているようだが……。

なお、新人巫女ミレーヌはこの三名を召喚した後、その命を落とした。



次の召喚は巫女頭のマリーヌによって行われた。

召喚された勇者は四名、男2名 女2名。

-----------------------------------------

高橋弘哉【炎の聖剣】炎の勇者

桐谷円きりたにまどか聖なる盾ホーリーシールド】 守護の勇者

新道歩(しんどうあゆむ)【雷の聖剣】【韋駄天】雷の勇者

深見和美【特殊魔法・闇の穴】闇の勇者

-----------------------------------------

巫女頭だけあって、四名召喚し、その後マリーヌも力付き、その命を落とした。

この四名も元々の友人関係だったようで四人揃っていつも行動をしている。

最初の三名と比べ全員が粗暴で言葉使いも良くないがこの四名については特に要求も無く

我々に協力を申し出てくれた。

勇者ヒロヤ殿が四名のリーダー的存在のようだ。

続いて勇者タカシ殿のスキルで生き返ったミレーヌにより再度召喚が行われ、男女が一名ずつ召喚された。


この二名はコレまでの七名と違い、大人であった。

-----------------------------------------

越谷徹【闇の魔剣】闇の勇者

|臼田恭子【特殊魔法・空間転移】【成長促進三倍】


-----------------------------------------

年齢に応じた落ち着きと理路整然とした物言いは随分と頼りになった。特にトオルは強いリーダーシップを発揮し、召喚された勇者達のリーダー的な存在と

すぐになってくれたのだ。


この大人二名は知り合いで無いとの事で私達に生活保護を対価に我々に協力してくれるそうだ。


「ジョージ様……以上が召喚された勇者達の概要でございます」


「騎士団長に勇者全員、戦闘訓練を行うように指示を出すのだ」

「はっ!」

「特に戦闘能力に秀でた勇者ヤマト、チヒロ、ヒロヤ、マドカ、アユム、キョウコ、トオル、カズミの九名は念入りにな……」

「勇者タカシはよろしいので?」

「うむ、勇者タカシは死者蘇生という何にも代えがたきスキルの持ち主だからな……万が一があっては困るからな」


こうして勇者達の戦闘訓練は始まったのだった。

流石、勇者と呼ばれるだけ合って、全員が魔王軍の先兵のオークやコブリン程度なら余裕で倒せるようにすぐに成長したのだった。

するとトオルの呼びかけで勇者同士で模擬戦を行うようになり、あっという間にオズワルト騎士団長でも相手にならなくなるほどの技量を身につけたのだ。


「なあ、戦闘訓練は構わないが、この国にはお姫様はいないのかよ?」

勇者ヤマトの望みはハーレム打と言う事だから姫の存在を知られては面倒になるだろう」

「ヤマト殿、この国の姫はシーラ姫という。だが、今は国を出ていて不在なのだ」

「ちぇ、美人ならオレのハーレムに入って貰うつもりだったんだがなあ」

「残念ですがシーラ様はオーガスタ王国の英雄に嫁ぐ事になったらしいですよ?」

「「な、なんだって!!!」」

「ちょっと待ってくれ、英雄だって?そんなやつがいるのなら俺達を召喚する必要なかっただろうが!!?」

勇者トオルからそんな声が聞こえてきた。確かに、その通りではあるのだが……。


「コホン……英雄はオーガスタ王国の人間なので我らローラシアとは無関係なのだ。それに国王陛下のご意思もある」

「ち、またあのおっさんか」

そんな最中、最悪の報が王宮に届いたのだ。

”魔王軍の軍勢にオーク・キングが1体存在が確認された、と……。


「オーク・キングだ、と?」

オーク・キングは災害級の魔物だ。普通の魔物と違い、人語を理解し、圧倒的な武力と特殊な能力を持ち、我々ヒューム族を蹂躙する。

オーク・キングを倒すには軍隊のような大軍で波状攻撃を仕掛ける必要がある。そのうえでも倒せない可能性があるのだ。

単独で撃破したというオーガスタの新たな英雄”希望のマイン”が特殊なのだ。

一体如何なるスキル、戦法でで倒したのだろうか?それが判れば、今回のオーク・キングも倒せるやもしれない。

希望のマインについては情報が余りにも少なすぎる。成人仕立ての若者でシルフィード姫と聖弓のアイシャを娶り、オオセのルカ姫を救出した

程度だけだ。どんなスキルを使うのか、どんな戦い方をするのかは謎に包まれている。

希望のマインが我が国に来てくれたのなら……そんなあり得ない事を考えては思い直す。そうだ我々には英雄はいないが勇者がいるでは無いか!!












活動報告にも書きましたが更新が滞ってしまい申し訳有りません。

次回の月曜の更新は現時点では未定です。

足の痛み次第ですのでご容赦ください。足の具合はツイッターで定期的に呟くように致します。

ツイッター:@Sakuya_liveです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ