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第231話 始まりの弓(2)力の迷宮(ダンジョン)

「力の迷宮(ダンジョン)か。久しぶりだよね。流石にもうカシューさんは居ないよね?」

「もう目的は果たしたんだ、いるわけないだろう。それに前回我々と一緒に迷宮(ダンジョン)から出ているじゃないか」

それもそうだよね。目的のスピードシューズは僕達が譲ったのだから、ダンジョンに止まる理由は無い筈だ。……無いよね?

さて、僕の【固有魔法・時空】を使えば、道中を飛ばしていきなり力の迷宮(ダンジョン)の地下2階に行く事が出来る。

攻略時間を短縮したいならばそれが一番なんだけど……。

ただ、スキル錬成用の予備のスキルを確保したいんだよね。

そうすると入り口から地道に進むしか無いか……。

けど、一階は確か常時型のスキルを持ったスライムしか居ないよね。となると地下一階の入り口まで飛ぶのがベストな選択になるのだろうか。


……首尾良く、トロールゲイザーに出会えればいいんだけどね。最悪、何回も戦う必要があるかもしれないな。



#力の迷宮(ダンジョン)地下一階

このフロアはパワーオークとパワーゴブリンだけだったはずだ。どちらも女性の敵と認知されている魔物だ。

「シルフィ・アイシャ……このフロアは特に気をつけてね。女性は特に狙われやすいから」


パワーオークからは主に【豪腕】【ストレンクスライズ】を【カット】する事が出来た。全部小石に貼り付けて持って帰ろう。

パワー・ゴブリンからは主に【身体強化・小】【俊足】等を【カット】する事が出来た。これも持ち帰ってスキル錬成の材料にしよう。


あっという間に地下一階を踏破してボス部屋へと到着した。


予想通りカシューさん達は居なかった。まあ、それはそうだよね。

またスピードシューズが出たらどうしようか……ああ、サーシャにあげてもいいし、ピロースに渡してもいいかもしれないね


そう思いながらボス部屋へ足を踏み入れると……残念。コカグリースじゃ無かったよ。

本来はコレが普通なんだけどね。

-----------------------------------------

名前:ストロングオーガ

LV:46

種族:魔族

性別:♂


【スキル】

武技:マッハパンチ

格闘・聖

腕力強化・大



【アビリティ】

無し

-----------------------------------------

これまた、なかなか良いスキル持ってるね。格闘系の魔物か。ライルの上位版だと思って戦えばいいのかな?

まずはスキルを【カット】してと。

右手に新しい短剣・テンペストエッジ。左手にライトニングエッジを持ってっと……。

おっと、いけない。動きが速そうだからいつも通り足下を【ペースト】して、と。


「アイシャもう狙撃していいよ」

「僕のかけ声を聞いて待ってましたばかりにアイシャが矢を射る」

撃ち出された矢は正確にストロングオーガの脳天に命中した……が肝心のオーガはまるで効いていないように当たったところを

手でさすっている。

そんな馬鹿な。アイシャは弓術・聖の持ち主だよ!全く効果無いなんて事はないだろう……なら次は僕の番だ。

ストロングオーガに向かって【衝撃の魔眼】を連続して放つ。

【衝撃の魔眼】は威力こそ弱いが連発出来るのがありがたいよね。

何十発つと喰らううちに、ストロングオーガがグラリとよろめいた。


「今だっ、僕は一気にストロングオーガの懐に飛びこんで新たな武技である:テンペストファングを放った」

テンペストエッジが一瞬青白く発光して巨大な魔獣の爪のように変化してストロングオーガの頭部を一瞬で吹き飛ばした。


……さってとお楽しみのドロップ品は何なのかな~?


-----------------------------------------

名前:ストロングクロー

攻撃:+40

階級:上級

属性:格闘武器

特攻:無し

-----------------------------------------

おや?格闘用の武器みたいだ。これは地味に嬉しいよね。

短剣だけじゃなく格闘もこれからはアテに出来ると言う事だね。【格闘】のスキルもいいのが取れたしね

「これは僕が使わせて貰うね」

アイシャとシルフィにそう言うと二人とも何度もうんうんと首を縦に振るのだった。


さて、じゃあ、次のフロアに進もうか。

確か、次のフロアはトロールだ。【再生】を沢山持って帰ろう。

ぼくらはゆっくりと次の階層に足を進める。


トロール自体は【再生】が厄介なだけで動きは鈍重なのでオークよりも寧ろ戦いやすい。

手当たり次第に【再生】を【カット】していく。うまくいけばスキル錬成で【超再生】になるかもしれない。

魔王なんて厄介な敵の影が見えてきてるんだ。回復手段は多い方が良い。

【再生】を20個位確保する頃には、ボス部屋の前に難なく到着する事が出来た。


……さあ、いよいよ次はボス戦だ!!トロールゲイザーが現れてくれればいいんだけど……

いつも拙作をお読みただきありがとうございます。

よろしければ是非ツイッター(@sakuya_Live)もどうかご覧下さい。

簡単な作品に関するアンケートや更新に関する情報をつぶやいております。

ツイッターと活動報告でも告知済みですが書籍第2巻の発売が決定しました。

★2018年1月10日に発売です★

また本作のコミカライズが決定しました。

具体的な詳細はまだ出ておりませんが順次、ツギクル様の作品ページやツイッター、活動報告などで

ご案内致します。


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