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第221話 帰宅

ほぇ~、ルイス殿下とルカ様かあ。うん……お似合いだ。


ルイス様はたまにうちに来てたからいずれ二人でうちに遊びに来る事もあるかもしれないね。


「みんなお待たせ!帰ろうか」

執務室から僕らの部屋へ移動し、家族に声を掛けた。

「マイン君、もう大丈夫なの?」

「ああ、もういいみたい」


アイシャと簡単な会話をし、僕はすぐさま、【固有魔法・時空】を使用する。

繋いだ先は勿論、ルーカスの我が家だ。

黒い渦に次々と飛び込んでいく。サーシャもおそるおそるではあったものの自分一人で飛び込んでいた。

うん、これなら打ち解けるのにも時間掛からないのかもしれないね

「ここが……マイン様のおうち……?」


「ああ、そうだ。サーシャリオン殿、家の中を案内しよう、付いてきてくれ」


僕が部屋に家に戻ったときにはシルフィがサーシャを連れて家の中を案内しているところだった。

サーシャの部屋は僕の部屋から少し離れた場所になる。


「……ここが我が家の自慢の風呂だ」

「まぁ、確かに素敵なお風呂ですね。確かに家族全員で入ってもスペース的には問題なさそうですね」

シルフィとサーシャの声が遠くから聞こえてくる。

話の内容からするにお風呂みたいだ。


ん?サーシャもお風呂に一緒に入る決心ができたのかな?

アイシャの時は状況的に一緒に入らざるを得なかったからともかくも、シルフィは最初は相当恥ずかしがっていたからね。

サーシャも当然同じだろう。

わっふるの喉元をモフモフしながらアイシャとシルフィと初めて一緒に風呂に入ったときの事を思い浮かべる。




アイシャもシルフィも世間で評判の美人だ。そんな二人をお嫁さんにして一緒にお風呂に入っているなんていったら

世間の人達から相当の恨みも買っているだろうなと今更ながらに思う。

更にサーシャのような超美人さんまでお嫁さんに加える事になった訳だが、更に恨みを買う事になりかねないなと

そういえばライルに絡まれたのも嫉妬が原因だったなと思い出す。

冗談じゃないぞ、そんな事で殺されそうになるなんて……。

サーシャとの結婚が発表となれば、また厄介な問題が起きそうな気がするなあ。

例えそうだとしても、あんな綺麗なお嫁さんを貰えるんだ、僕に異存なんかはあるわけ無い。


「……マイン君、大丈夫?」

考え事をしている僕を見てアイシャが心配そうに声を掛けてきた。

「うん、大丈夫だよ」

「ねえ、アイシャ、サーシャの歓迎会という事で今日はあの食材使おうよ」


あの食材とは神霊の森で手に入れた貴重な食材キャットフィッシュを使用した料理だ。

滅多に出回らない素材で非常に美味い。国王様がそれを聞きつけてわざわざうちに食べに

来た位だ。

「ええ、分かったわ、早速料理に取りかかるわね」

僕が倒したキャットフィッシュはとにかく巨大だ。

食材は腐らないよう時間経過の無い収納袋に放り込んでおいてある。

だから僕達家族で食べるには十分な量は確保出来ている。


アイシャが頷いて台所に向かうと入れ違いにシルフィがやってきた。

「旦那様、風呂をお願いしたいのだが……」

「分かったよ、すぐにとりかかろう」

そう言って僕が立ち上がると寝そべっていたわっふるもすくっと立ち上がる『わふ、おれもついていくぞ』


わっふるを頭に乗せて僕はゆっくりと風呂へと向かう。いつも通り常時水と常時熱の張り付いた石をセットしお湯が貯まるのを待つ。

「わっふる、湯加減はどうかな?」

『わふ、少しだけぬるいぞ』

「う~ん、サーシャも入るんだし、気持ちぬるいなら丁度いいかな?

「今日はこれで我慢してくれる?」


『アイシャ、シルフィお風呂沸いたけど、先に入ってていいかな?』

【念話】で二人に確認をするとすぐに二人から了解と帰ってきたので服を脱いでわっふると一緒にお風呂に飛び込んだ。

『わふわふわっふ~♪』

わっふるが機嫌良さそうにいつものように仰向けに浮かび上がり、尻尾を舵にプカプカと浮かんでいる。


すると脱衣所に人が入ってきた気配がする。アイシャ達だろう。


「マイン君、入るわね」

予想通り入ってきたのはアイシャだ。続いて顔を真っ赤にしたサーシャだバスタオルを体に巻いてゆっくりと歩いてくる。

……すると次に入ってきたシルフィに「サーシャリオン殿、風呂にバスタオルなんて無粋だろう?ほら取った、取った」とバスタオルを取り外されてしまった。

「きゃっ、何するんですか!シルフィード様」

当然、真正面に居た僕には彼女の姿がしっかりと見れた訳で……、意外に胸が大きかったのには驚いた。

そして、シルフィに一言文句を言ってすぐに風呂から飛び出してしまった。

仕方ない、僕が出ようか。あのままだとサーシャ風邪ひいちゃうよ


「サーシャ、戻っておいでー、僕出るからもう大丈夫だよー」


いつも拙作をお読みただきありがとうございます。

よろしければ是非ツイッター(@sakuya_Live)もどうかご覧下さい。

簡単な作品に関するアンケートや更新に関する情報をつぶやいております。

ツイッターと活動報告でも告知済みですが書籍第2巻の発売が決定しました。2018年1月10日に発売です。

シルフィード外伝を書き下ろしに書かせていただいております。

また、今後の更新についてですが、月水金の週3回の定期更新にしようと思っております。

時間はいつも通り朝6:00時の予定です。

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