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第216話 国王様に報告。

「姫様、ソレでは僕は国王様にルカ様救出の報告に行って参ります。少しここでお待ち頂けますか?」

「……分かりました。ところでここは?」

「ここは僕の所属するクランのクランハウスです。オーガスタ王国のルーカスの町にあります」

「お一人では不安があるでしょう。一人側に居させますね」

そう言って僕はフランツ団長を呼び寄せた。

さすがはフランツ団長である。すぐに飛んできてくれた。


「マイン様、お呼びでしたでしょうか」

「フランツ団長、お願いがあります」

僕は手短にルカ姫の事を説明し、王都に行ってくる事を伝える。

「では、お願いします」

そう言い残して僕は王宮のいつもの部屋へと【固有魔法・時空】を使用する。

呼び鈴を鳴らすといつものメイドさんがすぐにやってきた。

「マイン様国王様にご面会ですか?」

僕は首を縦に振り答えを返す

「いつも申し訳ないです」

僕が頭を下げると

これが私の仕事ですからと、部屋を飛び出していった。

恐らく国王様に確認を取りに行ったのであろう。

……して、すぐにメイドさんは戻ってきた。その後ろにはな、なんと国王様の姿が。

「マ、マイン無事だったか?……ほどなくして、首尾の方はどうだ?」

よほど、焦っていたんだろう。息を切らせながらそう僕に聞いてくる。

「はい、無事に救出に成功しました。魔王とは接触しておりません」

「そぉ~か~、そうか、そうか~流石マインだ我が義息(マイン)だ」

「思えばドラゴンの時も今回も面倒ばかりかけてすまないな」

僕と国王様が神妙な顔で話しているとメイドさんが何か話したそうにこちらを見ている事に気がついた。


「ん?どうかしましたか」

「……あ、あの国王様、実はお願いが……今月付で退職したく思っておりまして」

「なに!?メイド長のお前に辞められるのは困…………一体、何故だ?」

「……じ、実はこの度結婚する事になりまして……」

「ほう、結婚か、それはめでたいな。そういう事なら仕方ないだろう。して相手は誰だ?」

「……その……相手はセシル団長でございます」


メイドさんの話を聞くと

先日、僕に付いてくると言う話があったときの帰りにセシル団長にくどかれプロポーズされたらしい。

はぁ……手が早いと聞いてたけどなんだ、これは……なんという事だ。

「セシルか……あの馬鹿もんがっ!罷免してくれようか!!」

王様は話を聞いて激昂している。


「……それだけは、それだけはお許しください、国王様ぁ」


必死になってメイドさんは国王様に許しを請う。そりゃ、そうだろう。

結婚するというのに、旦那が無職となってしまうのだ。

騎士団長というエリートだと言うのもこの人がセシル団長を選んだ理由にもあるだろうし。


「ええい、お前達の事など後回しだ。マインすまぬがルカ姫様を連れてきては貰えぬか?私はオオセ王に文を書こう」

「分かりましたすぐに連れてきます」




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