第196話 そのとき、リッツ王国は(CASE:リッツ王国(3)
魔人ブラブラスティーを倒した僕は奴が引き連れてきた魔族の軍団を目にする。
オークにコブリンやオーガ等の混成部隊のようだ。
指揮官のブラスティーが倒れた事で慌てふためいているみたいだ。
えーっと……123……5678…91011121314…うん60体ちょっとか。
オークの集落を相手にした時とあまり変わらないかな。僕もあの時よりも強くなってるし……多分余裕だろう。
それにスキル錬成の材料集めには丁度良さそうだ……。
気を抜かずに注意を払いながら……片っ端から【カット】して倒していこう……。
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名前:オーガ・アーチャー
LV:25
種族:魔族
性別:♂
【スキル】
弓術極
武技:アーチング・レイ
【アビリティ】
威圧
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オーガは初めて対峙する相手だな……。タイプとしてはトロールのようにパワータイプなのかな?けど【再生】は持ってないからトロールよりは戦いのやすいのではないかな?
アーチャーって事は……弓術士だろうね。
こいつのスキルを元に……スキル錬成すればアイシャに何かしらお土産が出来るかもしれないな……アイシャ、喜んでくれるといいのだけど……」
……まずはいつも通りにスキルをどんどん【カット】していこう。そしていつも通り小石にどんどん貼り付けて保管しておこう。
スキル錬成は王都に帰ってマイヤさんに見て貰いながらやってみよう。
具合良く数体のオーガで徒党を組んで密集しているね……。
徒党のど真ん中めがけ僕は【範囲魔法・火極大】【範囲魔法・風極大】を連続して叩きこんでいった。
凄まじい破壊音と熱波、毫風が巻き起こりオーガ達の断末魔と共に次々とオーガは倒れていく。
「……ちょっとやり過ぎたかな?アイシャが見たらきっとやり過ぎよっといわれるのは間違い無いだろう……」
結局、オーガ・アーチャーからは【弓術・極】が16個と武技を一つ。手に入れる事が出来た。……次の標的はコブリンか……バンデッドと言う事は……盗賊タイプなのだろうか?
素早さが高いはずだね……コブリンだからといって油断しないで殲滅しなくてはいけないね……。
よし、オーガと同じようにまずスキルを【カット】。次は逃げられないように土魔法を使ってコブリン達の周りに土塀を作って極大魔法で焼き払おう。
名前: コブリン・バンデッド
LV:29
種族:魔族
性別:♂
【スキル】
短剣・極
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名前: コブリン・ソルジャー
LV:29
種族:魔族
性別:♂
【スキル】
片手剣・極
【範囲魔法・土極大】……【範囲魔法・火極大】【範囲魔法・風極大】
を連続して土塀に捉えられたコブリンの群れに叩きこんでいく。魔族の中でも最弱といっても良いコブリンだ。極大魔法の連発に耐えられる訳がない。
実にあっさりと倒しきる事が出来た。
『……あれだけいた魔族の群れが……あっという間に……マイン殿は魔術師なのか?……いやブラスティーには斬りかかっていたな?……』
丘の上をちらっと見てみると
呆けた表情でリッツ王国のカイトさんが何事かつぶやいている。
……う~んまたやりすぎちゃったかあ……。だけど、コレで残っている魔物はオーク・マジシャンだけだ。
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名前: オーク・マジシャン
LV:34
種族:魔族
性別:♂
【スキル】
固有魔法・固有魔法・雷
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名前: オーク・マジシャン
LV:34
種族:魔族
性別:♂
【スキル】
固有魔法・固有魔法・氷
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おや?……オーク・マジシャはよく見ると持っている魔法が違うのがいるぞ……
気をつけて【カット】しないと取り残してしまう可能性があるね……。
よーし、一体ずつ【カット】してこれで【カット】し忘れは無いはずだ……残りのオーク・マジシャンの数は16匹かよしこいつらも極大魔法で一気に殲滅してしまおう。
オーク・マジシャンが一カ所に圧まっルタイミングを見計らって、…………よーしっ今だっ【範囲魔法・火極大】【範囲魔法・風極大】
よし、上手くいったぞオーク・マジシャンからは【固有魔法・氷】と【固有魔法・雷】を各8個ずつを【カット】する事が出来た。