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最後の一口が流れ

作者: 蓮薔薇 揺麗

コーヒーに乗せられたきめ細かい泡の数々


それを最初に飲むことは少なく


最後にまとめて飲み込むときには


最後の一口として相応しいのか


今までの全ての味が凝縮されて喉に渡る


溶けても沈み濃厚になったコーヒーの味


溶けきらずに残った角砂糖の味


溶けることなく泡に乗り続けたキャラメルの味


混ざり合わさりそして舌で溶ける


名残惜しかったはずの感情も全て溶ける



カップの底には何も無いのに


しばらく見つめてしまう



また来よう


そう思った

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