エピローグ 続く話
何もない草はら。
まだ遠くには森と、山と、小さく町が見えていた。
「くっそぉ。あいつ本当に何も言わずに行きやがった」
水色の髪と瞳を持つ少女か少年かは、唇を尖らせて文句を零す。
その髪は切ったばかりなのか、後ろがやけにまばらな長さだ。
さっぱりとした短髪は風に揺れ、水色は気持ち良さそうに伸びをした。
その胸元に、水ノ音石がころりと揺れる。
*
『本当に、切っていいんですか?』
『うん。邪魔だと思ってたし』
『でも、シンさんに憧れて伸ばしてたんですよね』
『そのつもりだったけど、もう良いんだ』
『そうですか。………私も、カイは短い方が似合うと思ってましたよ』
微笑むミネに、カイは悪戯っ子のように笑った。
『ありがとう』
*
「旅は道連れってね。ヨウにも教えてやんないと」
カイの言葉に獣の尾は楽しそうに一振りされた。
彼女の腰にはいつもの短剣とナイフがぶら下がっている。
天気もいい事からコートも身につけず、フードも首の後ろに垂らしたままだ。
「絶対追いついてやる」
カイは強気な笑みで自分の立つ草原を眺めた。
その先に続くのは、晴れ渡った空と波のように寄せてはかえる青い草草。
どうも!
はじめましての方もそうでない方もこんにちは。古川です。
この話をここまで読んで頂きありがとうございました。
地味なファンタジーだったと思うんですがどうだったでしょうか?
まだ世界を歩き回っているわけでもなく、選ばれし子供たちが出てくるわけでもなく、一万年と二千年前から愛し合っていたわけでもありません。
モンスターも出てこないし地味すぎたかなと少し反省しています。
ところで、自分の中の予定では一日一話更新で九月まで持つはずだったんですが・・・('∀`;)
見事この野郎の予定なんかこの野郎により打ち砕かれました。一日に二話とか更新してしまったりしたので、九月を目の前に最終話を迎えてしまったわけです。
まぁ、そんな話はどうでもいいですよね。
とりあえず第二弾を今地味にちみちみと書いていたりします。
私の話ってのはつまらないせいか自分から売り出しに行かないせいかあんま読む人がいないわけなんです。むしろダブルパンチだからこそ誰も読む気になれないのかもしれないのかも知れませんが・・・・・・・・・・・・・ま、まあ書くだけ書いてみようかなと!
完成したらまた「なろう」に投稿させてもらうつもりなのでその時はどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
「水色と灰色と赤の旅」は実はずいぶん前に短編も出していまして、「水色の旅の話〜ある一座と〜」と「ある少年と連れの話〜人売りと木こりと〜」というのがあります。短編つっても「水色の旅の話」は二万字くらいあって、全然短くおさまっておりません。そして「ある少年と連れの話」は会話を中心としているので…たぶん好き嫌いが激しいかと。もしかしたら「こんなの小説じゃない!」という方もいるかもしれません。
なんか話が長々としてしまいましたが、とりあえずはここで完結ということで、皆さん本当にありがとうございました!
短編のほうも興味がわきましたら見ていただけると嬉しいですw
感想のほうもじゃんじゃんお待ちしております!
でわ、また私の執筆意欲が向きました頃にでも(°∀°)ノ