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月夜と知って

作者: 水上 遥

何とも気づけば生きながらえて

今日も綺麗な月夜です

風がごうごう地面を揺らし

今日も綺麗な月夜です


あのススキ野は元気でしょうか

貴女の帽子を盗んでいった

あの金色の綺麗な夜は

今は銀色で在るのでしょうか


下らぬ事で穴を空けられ

ジリジリと死に近づいて

それでも気づけば生きながらえて

さあ、見てみれば零れるばかり


いくら粘土で埋めてみても

元より形の違うもの

すぐに乾いて、崩れるばかり

塞がる術は無いのです


そして其処よりまた穴空いて

風がごうごう身体を揺らし

気づけばまたもう元の形に

それでも気づけば生きながらえて


いつかひっそり朽ちるのでしょう

夜に時間が溶けると信じて

金と銀とが光るのを見て

今日も綺麗な月夜と知って

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