表紙・人物図鑑
illustration : pikora氏
人物図鑑
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クェトル
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ぶっきらぼうで冷淡冷徹。ものすごく勝ち気で頑固で偏屈。子供のころは普通程度にしゃべっていたが、いつの間にか凄く無口に。無表情無感情で何を考えてるのか分からず、誤解を受けやすいタイプ。誰に対しても敬語は使わない。
めんどうなことが嫌いだが、周りの馬鹿どもがめんどうなことばかりを持ち込んでくる。メインキャラの内で唯一マトモな感性の持ち主(唯一のツッコミ役)。
母親もなく、周りに女がいないため、女が苦手。ついでに八つ足(蜘蛛)が大嫌い。蜘蛛ネタは以後、よく登場する。
驚異的記憶力の持ち主で、人の顔や通った道など、見た物を一瞬で記憶できる。
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エアリアル(通称アル)
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移民街の代書屋の坊ちゃん。彼の住む移民街は、なぜか大阪弁の街。血のつながりのないおばちゃん夫婦と住む。少し山の手で、下男がいるぐらいの家。
大阪弁で口数が多くて口やかましい。甘えん坊でお人よし。頑固。気が立つ部分もあるが、本来はおとなしい性格のため、赤の他人には人見知りをして敬語を使用。小生意気なところもある。いつも、たいしたことは考えてない単細胞タイプ。感情をすぐ顔に出す、よくスネるガキ。クェトルより3つ年下。
しりとり、じゃんけん、かくれんぼなど、ガキっぽい遊びが趣味。沈黙や真面目な場面が嫌いで、何事もふざけていないと気がすまない。変わった本をよくジェンスに借りている。夢見がちで変わり者。猫のように変なところで気位が高い。
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ジェラルド・ナタヴォル・セトス=フィーチャ(略してジェンス)
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クェトルより4歳年上。つかみどころのない変人。おっとりとしていて常に冷静。笑顔以外の表情なし。いまいち性別不明。
黒髪はヅラで、実は突然変異で銀髪。ふらふらと偽名で街へ出て遊びまくってる不良王子。年下だが次期国王。
歌が特技。バイ気味、節操なし。本マニア。なかなか物知り(そのため、説明くさいことは全部、彼の役目に)。ついでに超カナヅチ。
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じっちゃん
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チャキチャキしてて、ともかく陽気。たまに悪ノリ。若いと言われるのが一番好き。実際、歳よりも20ほど若く見られる愛くるしいチョイ悪オヤジ。
非常に不器用。家事が好きで、やるにはやるが、メシを焦がしたり雨の日に洗濯物を外に干すような人。かなりの甘党で饅頭とお茶があれば幸せ。
物語中では主人公たちの『ホーム』的存在。彼から始まり彼に終わる、揺るぎなき拠点として描いている(つもり)。
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皇帝バナロス
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数少ないヒール。中央帝国・鷹国オデツィアの前皇帝の嫡子で現皇帝。十代後半で帝位を得、参謀を混じての悪政で世界中を苦しめる。前皇帝を暗殺したという風評さえある。
生来の持て余すほどの才知に加え、人心掌握術にたけている。冷酷無慈悲。冷たい気を放つ燃える氷のような男。