〜世界を目指せ、ヤマト!〜
ややキン肉マンを彷彿させるような設定がちらほら出てきたりgdgdが起きたりしますが温かい目で見守ってやってください( ;´Д`)
20XX年、世間では甲虫でもない、人間でもない新しい種族『甲人』、又の名をビートルマン達による格闘技、甲人格闘技が世間の注目を集めていた…。
そんな中、日本国では甲虫格闘技の一つ、甲虫柔道を最強と信じてやまない甲人柔道黒帯所持の少年、兜大和が甲人柔道に飽き足らず、世界の甲人格闘技の主流である甲人レスリング出場を目指すのであった…。
甲人格闘技チャンピオンかそれとも敗北か、世界の強豪達に立ち向かう彼の運命は…。
日本国某道場
「せやぁっ!」
ドチャッ!
「ぐはっ…!」
鮮やかに一本背負を巨漢の選手に決めた。
「只今の試合、兜大和の一本勝ち‼︎」
兜大和という名の小柄な少年に負けた男は苦虫を噛み潰したような顔をしてその場を去っていった。
「大鍬師範、私の腕前はいかがなものでしょうか?」
「うむ、文句無しじゃ。さすがはワシの弟子じゃ!」
そう年老いた師範に薫陶を受けると大和は嬉しそうな顔をする。
「ただ…。」
「どうなさいました大鍬師範。」
「お前はこの日本で終わらせるのはもったいない。かつて甲人相撲の横綱や甲人空手の黒帯、甲人剣道十段を甲人格闘技の異種格闘技戦で無敗のお前には是非とも世界の強者達と戦って甲人柔道こそ甲人格闘技最強ということを示してほしいのじゃ。もうワシからは教えることはない、もうワシも長くはない、世界を見てきてくれ、そうしてくれればわしももう思い残す事は…。」
ドサッ…。
「師範、大鍬師範、しっかりしてください、しはぁぁぁぁん!!」
数週間後、大鍬師範は老衰のためこの世を去った。
「大鍬師範、オレ絶対甲人格闘技世界チャンピオンになってみせるよ、いや、なってやる!」
彼の目にはもう迷いはなかった…。