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乙女ゲームの世界に転生‼︎ ……した人は結構居るようです

作者: roi

思いついた設定をそのまま書いてしまった、みたいな感じなのでいつかちゃんと書き直そうと心から思っております。

とある高校の屋上で夕焼けをバックに手を取り合う男女がいた。


「僕と結婚を前提にお付き合いしてください」


「はいっ喜んで」


男の方はスラリとした王子様系のイケメン、女の方はゆるふわ系の美少女、この美男美女はただでさえ美かった夕焼けを更に美しい物に昇華させ神秘的とまで感じさせている、お互いを愛おしそうに見つめ合うその光景に心を奪われた者は数多くいたという。



_____________________________________________________________




「やれやれやっとか、此れが終わったら本当に帰れんのか?」


「そんなの私が知る訳ないでしょ、でもこれでこのゲームはもうすぐ終わるわ、これで帰れなければ諦めるしかないんじゃないかしら?」


「ちょっ!今そんな事どうだっていいじゃないですか、キャァァァァ〜み、みてください‼︎肩に、肩に手を置きましたよっ‼︎これ絶対キスします!ぜ〜ったいにです、私が保証します」


屋上の更に上にある貯水タンクの影に隠れて告白を聞いていたのは3人。

上から順に気怠そうな学ラン、つり目のイケ女ン、目を(>_<)な感じにさせた腐女子予備軍とバラエティーに富んだ構成だ。


「あァくそッ折角のトリップなのになんで恋愛物のモブなんだよッ、俺の異世界ハーレムどこ行ったし」


「でゅふふ甘いですな、例え異世界に行けてチートを手にしたとしてもよっぽど運が無ければ精々利用されて終わり、偏差値42の貴方じゃ内政は勿論ハーレム維持すら出来無いのではないですかな?小生としてはこの『緋い夕焼けを眼に焼き付けた夏の物語』、通称“赤焼け”の世界でもう一度楽しい学生生活を送れ感謝しかないですぞ」


「あァアァァァ亜ァァ何っだよッテメェ22とか言いながら絶対同年代タメか俺より年上だろッ、達観した様な台詞吐いてんじゃねェよッ」


「大丈夫だ安心しろっ、ですぞ!精神年齢がいくら違おうとも今の小生は16歳、そして貴方も16歳でしかないのですぞ!そんな事より小生等の役割りは見張りですぞ、であるからしてしっかりとリア充を観察しよう、ですぞ‼︎」


屋上と屋内を繋ぐ階段ではショタDQNとヲタ美少女がトランシーバー片手に告白を聞いていた。


「隊長!緊急事態発生です、第八カメラがカラスの攻撃を受けています!」


「ちッ!仕方ないですね、気付かれるかも知れないけど鳥獣専用音響兵器ノイズ・プロテクションの使用を許可します。第八カメラは引きの一枚、スチルどうりの絵を取るには外せませんからね」


「了解でッ‼︎?隊長!カラスが突然何者かの射撃により逃げ出しました、第八カメラは正常に起動しております」


「でゅふふ鳥如きが邪魔をするとはいい度胸、ですぞ」


「てめェ……此処から50mぐらいか?一発であてるとかマジ何者だよ…」


「この世界に来るまでは3日に一度はサバゲーやっていましたからな、懐かしいですぞ」


2階パソコン室を勝手に占拠していたのは13人、彼女達は12台の隠しカメラで様々なアングルから屋上の告白シーンを撮影しており隊長以外は1人一台のカメラを担当していて、隊長はすべてのカメラに問題が起き次第対応する役割だ。


「おぉっ!やっとキスするみたいですぞ!これでエンディングだと思うと感慨深い物がありますな、出来れば此れが終わった後もこの世界に居座りたいものですぞ」


本人達は気付いていないが総勢18人の人間に見つめられながら、それどころか12台のカメラに撮影されながらその唇を重ね様としたその時、唐突に目を見開きまるで静電気でも流れたかの如く2人は取り合った手を突き放した。


「えっ‼︎?嘘っ!赤焼けの雨宮様?‼︎」


「はぁっ⁇!何処だ此処は!⁉︎つかあんた誰⁉︎雨宮ってなんのことだ?」


この言葉を聞きギャラリーは全員押し黙った、1人を除いて。


「でゅふっでゅふふっ、どうやら小生達の物語はまだまだ続くようですな‼︎取り敢えず祝!転生者20人突破おめでとう、ですぞ‼︎‼︎」

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― 新着の感想 ―
[一言] ここの転生メンバーで新しい物語ができそうですね。 「七人のおたく」みたいな
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