なろうVS名作
ルールは簡単(?)名作や作者に関する記憶がリセットされた体で名作をなろうに投稿します。
先入観のない状態で名作を読んだら? なろう向けにアレンジした名作はどうなる? 名作はなろうで人気を得られるのか!? ……私の予想(妄想)お楽しみあれ。
今回のお題。作者【太宰治】タイトル【走れメロス】。
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作品名【走れメロス】。ジャンル【文学】。
作者【太宰】。【全2話。連載小説】
Aパターン。原文通り投稿。
予想累計pt約【280pt】
時間をかけてコツコツptを得るパターン。
知る人ぞ知る!といったところか?
感想欄も手放しの称賛がほとんどだがなかには『文章が固い』、『なろう向けではない』、しまいには『誤字報告失礼します』というなにやらとんちんかんなものも。
ストーリー評価、文章評価は共に平均4〜5pt
だがいかんせん評価人数が少ない。
予想ブックマーク数は【71】。
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【メロスは走ったよ!】【だざいオサムシ】【童話】【短編小説】
Bパターン。原文そのままに文章を柔らかくアレンジ。
予想累計pt約【1000】
童話大賞で好成績。日刊童話1位ランクインでptが伸びた。
だが童話というジャンルがネックとなり伸びきれず。童話としては驚異的な数字である。
感想も称賛がほとんど。
だがなかには『これ童話ですかね?』というものも。
予想ブックマークは150。
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【MEROSU〜RUNNINGーFORーFREND〜】
作者【本物の文学を知る者】
ジャンル【文学】
Cパターン。原文+やたら読みにくい漢字。
予想累計pt【110】
いわゆる『やらかしてしまった!!』作品。
まずタイトルの『英語を知っている俺』感がなろう読者の高校生の反感を買った。
なんか色々間違ってるっぽいし。
評価は面白半分でつけるユーザーが多く意外と高い。
感想は来るもののタイトルへの不快感と『本物の文学を知る者ってテメー何様だよ』というものがほとんど。
それに対し作者が『あぁチーレム猿のガキには本物の文学なんかわからんか?ごめんねぇ〜www』とか返信しちゃうから大荒れ!
その争いは作者の割烹にまで持ち越され、実は中学生だとバレた作者が退会……バッドエンドである。
ネット世界は恐い!気を付けろ!……何の話だっけ?予想ブックマークは3
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【異世界でも使いッパシリ!?スピードチートで成り上がれ】
【DA☆財】【ファンタジー】
Dパターン。走るところ以外は全てなろう向けにアレンジ。ほとんどオリジナル(?)作品である。
予想累計pt【15000】
運を味方につけた成功例。
ストーリーはこうだ。
『俺は使いっパシリのいじめられっ子【走男】……ある日学校に大地震が来たと思ったら俺たちのクラスが異世界にトリップしちまった!!神様を名乗る男が言うには魔王を倒すまでもとの世界には帰れないらしい。えっと……それで神様からスキルが与えられる?いじめっ子たちはみんなスゲー能力を与えられてるのに俺は……素早さ以外のスキルが1のスピードチート?いらねーよ!!それで何だかんだで勇者パーティーの使いっパシリに……そのパーティーには俺の好きなあの子もいて……』
人気ワードを詰めこみまくってこのストーリーにこのタイトル……これで100ptとれなければよほど運がないか内容がつまらないかである。
ある意味人気ジャンルは勇気を試される。
さて……勝負はなろうの勝利かって?答えはNOだ。
最後に勝ったのはAパターンの【太宰】。
彼はそれからも短編小説を書き続け、編集の目にとまりデビューする……ありのままの姿でね。
今回は試合に負けて勝負に勝った名作の勝利である。
勝負の基準がわからない?奇遇だな!俺もだ!!