光と広がりと
第7話『光りと広がりと』
マリス『これよりムーンスロットを開く。まず目を瞑れ。』
御剣『……あれ?何か見えるぞ?何かベルトのようなものに穴が開いてて…10個ある!!これがムーンスロット!!』
マリス『見えるんじゃなくて見せているんだよ』
御剣『1つ埋まった!!』
マリス『これでお前はムーンスロット1だ』
マリス(本来ムーンスロットを開いていないとムーンオーラなど使えんのだがな)
マリス(試して見るか)
マリスは石を投げる
御剣『痛っ!!なんだ?』
マリス『ムーンバリアの才能は無しか…』
マリス『今日はお前の実力を見せてもらう。とりあえず今日からは木刀だ。私を殺す気でかかってこい!!』
御剣(お前を殺せる訳ないだろ…)
マリス『行くぞ!!マリス!!』
木刀を持って僕はマリス向かう
御剣『あれ?木刀って意外と軽いんだよな』
マリス『アホ。お前はムーンスロットを開いたんだ。その程度のことは当たり前だ。ムーンエナジーもまぁまぁだ。なによりお前はパークティア様の息子だ。その程度のことはできて当然だ』
御剣『そうなのか!!』
マリス(ムーンスロットはともかくムーンエナジーを感じることなんて、私程度では無理だがな)
マリス『よし。その木刀で私に一本入れてみろ』
御剣『うぉぉぉぉぉおおおおお!!』
マリス(遅いな。まぁ初心者だからな)
僕の攻撃は全てかわされ最後はマリスに倒された
まだまだこれからなのか…それとも僕に才能がないのか。
御剣『行くぞ!!マリス』
マリス『…』
マリス(蹴りが来るな)
御剣(とりあえず面はかわされるななら胴体を狙うか…)
僕は静かに無心でマリスにゆっくりと近づいて行った。
いままで忘れていたことがあった。間合いを取ることと、マリスは僕より強いということを
後半へ続く
間合いを詰めてるのはできるだけ自然に…自分からわざと隙を作る…
マリス(なんのつもりだ?何故いつものように…)
僕はよろけるふりをする
マリス『どうした?調子でも悪いのか?』
くそ!!逆効果か…蹴りでも出してみるか!!
僕はマリスに足払いをするがマリスは当然のようにひらりと交わした
いつものように垂直に…
バシッ!!
マリス『あ!』
御剣『あれ?』
僕の木刀はマリスの頭に当たっていた
翌日
マリス『今日はお前に月滅剣のわざを教える。まずは月滅剣からな。月滅剣とは3つの意味がある。まず、月滅剣という流派。剣自体の名前。そして…月滅剣という技の名前だ。月滅剣という技は初歩中の初歩、まずはこれから始める。今から手本を見せる』
マリス『こうだ』
ブン
御剣『ただの面だろ?それ…』
マリス『ああ…今のは木刀で降ったからな。木刀の面、月滅剣の面、お前はどっちが強いと思う?』
御剣『だったら月滅剣を見せてくれよ!!いつかは僕だって月滅剣で戦うんだろ?』
マリス『お前にはまだ早い…それに…』
御剣『それに?』
マリス『些細なことだ…お前を見てからそう思った。』
御剣『?』
御剣『また…風が吹いてきたな…』
マリス『なにをもたもたしている…早くしろ!!』
第7話終わり