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血と血筋と血に飢えた狼

第3話

『血と血筋と血に飢えた狼女』


また、マリスが僕のほうを見ている…

あの後…僕は月滅剣はするが血は飲めないと言った

血なんてまずいし第一飲んだ事もない

まただ…始めは睨んでいたがだんだんと心配な顔になって

その内悲しいといった感じの顔になった。

御剣『うーん。よし!!』

マリスが次に来たら飲もう!!男らしく一気飲みで。

足音がする。マリスだな

外に出るとそこにはマリスではなく大きな熊が立っていた

御剣『よぅ。』

もう驚いたりはしない

これから月滅剣を習うんだ。僕もこのぐらいのことはできないと

僕は熊をじっと睨む…というより攻撃してくるのを待っている

攻撃した時の隙をつくほうが自分より強い相手には有効なのだ

10分経っただろうか…風が吹き出したその瞬間に

熊が襲い掛かってきた。ラッキーな事に片腕で。

両腕だとかわし難い。熊は僕の右腕を狙ってきた。

生憎と僕は左利きなんでね。左足がだけど。

僕はとりあえず思いっきり腹を蹴った。熊はややバランスを崩す

ならばと得意の足払いを食らわした。連打ならいくらでかいからって倒れはするだろう。

熊はゆっくりと体を倒した。だが、ただ倒れただけだ。

マリス持っていた小刀があれば…

とりあえずこの家には刃物はなかったが、あの蔵になら…

ダッシュで蔵に入る。

でかい蔵だな…その蔵のほとんどは書物だ。とりあえず僕は

武器になりそうな物を探す…

中々見つからない…別に月滅剣じゃなくていいから…何かないのか…

コロンコロン…

ん?

御剣『鈴?』

まぁいいやと思いつつ僕なんとなくその鈴をポケットに入れた。

結局刃物など見つからなかった。

外に出るともう夕暮れ時だった。

熊は絶命していた。多分マリスがやったのだろう。

家に帰ってみるとマリスが正座していた側にはコップ

しまった…すっかり忘れてた。

マリス『決心はついたか?』

いつになく真剣な顔だ。

ああ、コップを貸してくれ。

宣言どおり僕は一気飲みした。

マリスは無表情で

マリス『そうか。やっぱりお前はパークティアの息子だ。偽者だったら拒否反応をおこして死んでいるからな。』


第3話『血と血筋と血に飢えた狼』前半終了


次の朝。


眩しいくらいに晴れていた。マリスも眩しそうにしていた。

マリス『これからお前に月滅剣の基礎を教える。まずは階段往復10回だ。タイムは…とりあえず30分だ』

御剣『ところで…お前はこの階段。何段あるのか知っているのか?』

マリス『知らん』

御剣『そうだよな…こんな階段いちいち数えないもんな。』

マリス『それは違う。一度も最後まで降りた事がないからな。』

御剣『だってお前の家には歯ブラシとか化粧とか置いてあるだろ?お前の顔はスッピンみたいだけど…』

マリス『スッピン?』

御剣『化粧をしてない人のこと』

マリス『ああ、そうか。あれらは全部爺様が買って来てくれたものだ』

御剣『その爺様は?』

マリス『17日前に死んだ』

御剣『ごめん…』

マリス『仕方ないことだ…人間はいつか必ず死ぬ。お前がさっきのことを失礼だと思うんだったら…私より強くなれ。』

マリスは表情を変えない。

ここまで言われたからには僕も頑張らないとな。

階段10往復か…熊をあんな殺しかたするのとどっちが難しいかな。

階段往復開始10分後。僕はとりあえず階段の一番したまで来ていた

御剣『重要なのは上るほうか…後20分。お気に入りの時計で確かめながら登った

必死で登った。5分前には頂上についた…が…

マリス『失格だ。もう25分も経っている。私は10往復で30分以内という意味でいったのだ。』

それゃあ人間技ではないぜ…マリス。

一日目終了。タイムは1時間と58分だった

御剣『あーあ、明日は筋肉痛だな。』

次の日は雨。筋肉痛は無し。でも、中止であるということは実にありがたい話だ。

御剣『おーい。マリス。雨の日なんだから傘ぐらいさせよ』

マリス『いいから早く来い。階段10往復だ。』

僕は甘い性格なのかねぇ…

2日目タイム1時間24分。

一応ベストタイムは1時間17分だ。だが、下りるとき足を滑らしたがな


第3話『血と血筋と血に飢えた狼』』終了


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