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怒り

マリスが死んだ。悲しみに明け暮れる御剣におこる危機とは。

第13話

初めての罪


御剣『ごめんな、マリス』

そういって俺はマリスの墓に月滅剣を置いた

俺にはまだこれを持つ資格が無いかと思ったんだ


長い階段を下りる

何かが俺のナカにいるような気がする

気持ちいい気分なのか気持ち悪い気分なのかわからない

階段を一歩下りるごとに

自分の心が黒くなっていくような気がした

マリスという心の支えをなくした御剣にとって

一歩一歩がとてつもなく重いのだから


階段をすべて降りた頃には

黒いものは消えたと思っていたんだ。


?『おい、お前』

御剣『・・・』

?『しかとしてんじゃねーよ』

憂鬱な気分の俺は気だるそうにその集団に耳を傾ける

結構な数の雑兵だと思ったが

そんなことはどうでもよかった

兵1『お前・・・こっちの方角から来たということはバルジナ爺の関係者か!!』

御剣『・・・』

兵2『こいつ・・・喋れないんじゃねーか?どう思いますか大将?』

グルス『ここで切り捨てても構わんが・・・情報が欲しい・・・ここらの

地理は疎いからな』

兵2『しかも道すらありませんからね』

グルス『あるさ・・・おい、ゲイド、そこにある草を取ってみろ!!』

ゲイド『はい・・・あっ!!これは稲だ!!草を取ったはずなのに』

グルス『呪術により視覚が狂わされているんだ。私たちが通ってきたのもちゃんとした

道だ』

ゲイド『すごい!!さすが親分!!』

グルス『バルジナにはたくさん借りがあるからな。バルジナの棲家がわかったから

にはこっちのものだ』

ゲイド『しかし、こいつ・・・なにも喋りませんぜ・・・ん?口が動いてるぞ

声は聞こえないが。こういう時はワーズの出番だぜ。おい、音楽なんて聴いてるんじゃねーよ』

ワーズ『なんだよ・・・いいところなのに』

ゲイド『こいつが何言っているのかわかるか』

ワーズ『ん?ま、りす・・・マリスといっているが』

とたんに周りから不愉快な笑い声が聞こえる

ゲイド『マリスだってよーなんだ、女の名前かーこりゃ傑作だぜ』

グルス『バルジナを追ってここまで来たがとんだ拾い物をしたようだな』

ゲイド『マリスだったかな?君ぃ?その女が月滅剣とどんな関係があるか知らないが

まさかお前さんのコレかな?』

にやつきながら小指を上げる。

ゲイド『どうせてめぇの情婦かなんかだろ?とっとと吐きな!!』

御剣『マリスを・・・』

ゲイド『おっこいつ!!』

御剣『マリスを馬鹿にする奴は俺が殺す』

ゲイド『ぐぎゃ・・・ぐ、ぐるしい・・・』

ゲイドの首が引きちぎられる・・・寸前で止める

ゲイド『助かった・・・』

御剣の目がすわる。さっきの腐った目とは違い、獣のような目をしている

ゲイド『許してくれ!!悪気はなかったんだ!!』

御剣『死ね』

ゲイドの腹に穴があきゲイドはこの世から失せた

グルス『貴様ら・・・なにをやっている!!やつを抑えろ』

隊長であるグルスは雑兵に指揮を与える

御剣『これほど多くの敵を相手にやれるのか?』

その時。頭の中に直接コンタクトが入ってきた

それはマリスの祖父のバルジナであった。


第13話終わり











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