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最悪の再開

以前投稿したものに少し修正を入れました。タイトルに少し特徴をもたせてあります

http://gto46492004.blog122.fc2.com/ 月滅剣のホームページです

僕は夢を見ている…わかるんだ…きっとこれは夢…でも、参ったなぁ…悪夢は必ず現実になるんだからな…


月滅剣


第一章過去編


第一話『最悪の再開』


『はぁっはぁっーはぁー』

一体、いつまで続くんだ…この階段は…

よりにもよって螺旋階段かよ…

でも、階段があるってことはゴールがあるんだよな?

でも、不思議だよな?こんなに走っているのに?息があがっているのに…

僕は全然疲れてないぞ?

『ん?やったぜ!!扉だ!!ゴール!!』

(やめろ!!その扉を開けるな!!それは…きっと…)


・・・・『やはり夢か…』

午前2時17分。僕はまた悪夢を見た…

でも変だな?僕にしては喋り方がおかしい…

いや、むしろ説得力があるか…予知夢としてはだが

『ごめんな、小太郎…』

大声出したせいで起きてしまったか…

親父はまた仕事か…

『…ぉい…』 『聞えるか?』

あれ?さっき女の子の声が?

『おい!!』

うわぁー!!

大きな声を出されたらそれは驚く。

けれども不思議と誰もいない…

疲れてるんだなと僕は思い…

『おい!!聞えてるんだろ?ん?もしかして私の力が弱まっているのか…』

さっきの女の子の声だ

意味はよくわからないけどきっと家の外で呼んでいるんだろう

それにしてもこんな夜中になんの用かな?

僕は家に鍵がかかってないのを見て無用心だなと思いながら外にでてみる

『おっと!眼鏡を忘れてきた。』

と思った瞬間。

『おーい聞えるか?よくよく考えてみるとこちらの世界には私のような能力をもったものはいないかもしれない』

またさっきの女の子の声だ…意味はさっぱりわからないけど…

僕はできるだけ大きな声で『すみませーん父は今留守で…』と言った

もう弟や母親はこの世にいないからな…多分親父の…

そしてさっきの女の子の声で

『違う!!私はお前に用があるんだ!!いいか?今から言うことを良く聞けよ?私はお前に話しているのではない…いや、正確にはお前の頭の中に直接話しかけているんだ…お前とは違う…そうだな…お前の世界の言葉では異次元や異世界という意味の世界にいる。

実はお前に用があってな。悪いがこちらの世界に来てもらえるか?』

一体、なんの冗談だ。

僕はまた出来るだけ大きな声で『すみませんが、住所を教えていただけますか?できれば案内して欲しいのですが…』と言った

『ああ、案内してやるさ…異世界の扉はそう遠いところではないから歩いて行けよ。証拠なんか残すと扉がある場所がばれて厄介だからな』

それにしても妙な話だ。今もまだ夢の続きだと思いたいが、この寒さの感じ方ではではそれは考えにくい

15分くらい歩いたか…その女の子の案内通りに行くと不思議にも昔通っていた幼稚園の隣だった

でも、妙だな…こんな所に地下の階段なんかあったっけ?

と…今さらながら馬鹿なことにきづいてしまった…

メガネ忘れてしまった…

まぁいいか…お気に入りの時計ははめてあるし…

でも、参った…こんな暗くては夜目でもきかないかぎり降りられないぞ

でも、女の子を待たせるのは悪いと思い、壁を触りながら一歩づつ

階段を降りていった。

明かりがついていないのは問題外として。何故手すりを付けないのだろう?

僕は階段を一歩づつ降りていった…だが

ドスンと僕は階段から落ちた。断じて階段からころげ落ちたのではなくて途中で階段がなくなっていたのだ

『いたたたた…』

それにしても下に水が溜まっていて助かった。打ち所が悪ければ死んでいるところだ

しかし…相変わらず暗い…僕は大声で『すみませーん』と話す

だが、返事がない。

でも、わかったことがある。さっきの声の響きからして、ここはかなり広い場所だ

暗い上に広い訳だ。おまけにずぶ濡れ。…さっきの悪夢がますます現実におきる気がした。

……何時間迷っただろうか。大声を出しながら僕は歩き続けた

『あっ!!』

明かりだ!!よし!!助かった!!僕は喜びのあまりその明かりへと走りだした

思ったとおりそこには人がいた。でも、女の子ではなかった。おまけにへんな服装で変なことを言う

『ん?んー?人だ!!何十年ぶりだろう人に会うのは!!』

と、喜んだ声で側によってきた。

キース『始めまして!!私はキースと申します。貴方は?』

御剣大胡『御剣です。御剣大胡。えーと…貴方は…』

キース『ああ、私ですか?私はこの世界と異世界の監視役をやらせて頂いています。』

御剣『はぁ…ところ…』

言いかけたところで話かけられた

キース『ああ!!忘れるところだった!!えーと貴方はこっちからきたと言うことはメイモントの人ですね?』

御剣『メイモント?』

キース『この地球にはバルテスとメイモントと呼ばれる2つの世界があって、それらを行き来するにはここを通るしかないんです。バルテスは非常に危険な場所なので私のような監視役が必要不可欠なのですよ。』

御剣『はぁ…』

この人もさっきの女の人と同じだ。多分グルなんだろ。いくらなんでも人が悪すぎる

まぁいいか…とりあえず話をあわせておこう…

御剣『メイモントです』

キース『そうですか。では推薦人のお名前を…』

御剣『推薦人?』

キース『ええ。異世界を行き来するには推薦人の名前を確認しないと。えーと。現在バルテスから推薦している人は…二人ですね。パークティー博士とバルジナ爺さんか…でも、バルジナ爺さんのは正式な推薦人とはいえないからなぁ…』

さっきのは女の子だよな…

御剣『パークティ博士です。』

キース『そうですか。ではこれを飲んでください。』

御剣『これは?』

キース『まぁ、いわゆる翻訳機ですよ。メイモント人ということはバルテスの言葉はご存知ないでしょう?だから飲んでおいたほうがなにかと便利ですよ。それに聞くほうでも話すほうでも効果がありますから。』

僕はとりあえず、その怪しげなものを飲んだ。

その後いくつか注意された。なんでもバルテスでは人を殺しても犯罪にならないとか。恐竜やドラゴンがいるだとかあからさまな嘘をたくさんいった。

キースさんは最後に

『ああ、この先にいくつかのテストがありますのでくれぐれも気をつけてください』

うーむ。それにしても凝ったいたずらだ。

キース『語武運を!!』


暗い…相変わらず暗い…視界は0だ。

御剣『ん?』

なんか揺れたような…地震かな?

ドスン。ドスン。ドスン。

音はどんどん大きくなってくる。違う。これは地震なんかじゃない。

何かが近づいてくる音だ

嫌な予感がする…僕の嫌な予感はよくあたる。

逃げよう!!いや、逃げなければ、多分、死ぬ。

逃げた。全速力で。幸い足の速さには自信がある

ぴちゃぴちゃと水音と残しながら僕は逃げた

バシャン

転んでしまった。よりにもよってこんな時に。

僕はすぐさま立ち上がって。全速力!!

ばしゃばしゃ

僕のスピードが速くなったのか水が深くなったのか

水音までもが変化していた。

15分は走ったのに一向に音はやまない

こんな暗い中だ。僕もさすがに逃げ方に変化をつけることぐらいは思いつく

横に逃げたりジグザグに走ったり、止まってみたり足音を小さくしてみたり

しかし音は止まらない…機械かなにかとも思ったが、機械音はしないし

なにより機械ならライトかなにかがついているはず。

だとすれば恐らく生き物だろう。僕はさっきのキースの言葉を思い出す

恐竜?ドラゴン?しかも暗がりの中でも僕を追い続けている?

隠れようとも思ったが、逆にそれが一番危険だ

相手はなんでもお見通しこっちは視界0、おまけにメガネはなし。

第一隠れるところなんてない。

こうなれば真っ直ぐ走るしかない。やれやれ…長距離が得意なことがこんなところで役に立つとはな

30分はたっただろうか?壁にぶつかった。全速力だぞ?壁が木製でなけりゃ…木製?

ドアかも?ノブは?ちくしょう!!足音がどんどん近づいて…

僕はドアを蹴破った。


後半へ続く


扉を蹴破った僕は少し後悔した、だがすぐ馬鹿馬鹿しい後悔であることに気づく

あんな大きな足音の生き物がこんな小さな扉から入れる訳がない

眩しい。当然だ。どうやら外に出られたらしい。

怖くなって後ろを振り返ってみたが不思議なことに蹴破った扉もさっきの暗闇も

何もなかった。

ついた場所は右手は高い山左手は時期的におかしいが稲穂が収穫を待つように

だらんと垂れ下がっている。

御剣『うわぁー田舎だなぁー家が一つもないや。』

でも、その後、僕は少し笑った

何故なら僕は田舎の人間だからだ。しかし、説得力はあるかもしれない。

とりあえず、あの女の子のところへ行こう。せっかくここまで来たしな

御剣『うーん…方向間違えたかな?田舎とはいえ3時間も家が一軒もないとは…

僕は押しボタン式の横断歩道で30分たっても気づかないほど鈍い。しかも、雨が降っていたし…

御剣『4時間か…まぁ後2時間くらいは歩こう。』

しかし、暑い…残暑みたいな暑さだ。いや、2月なのに残暑はないだろ。

それからしばらく歩くと。

階段があった。なんとなく見上げてみるとびっくりした

御剣『上が見えない』

まぁいいかと思い、階段を上がる、それにしても暑いな。地球温暖化のせいか?

1時間後…

500段は上がったか?どうやらまだまだ先は長いらしい。

2時間後…

1000段はいったか?少しペースを上げるか。

4時間後…

うーん5000段くらいはあがったはずだが…ここからは数えていこう。

時計が正確ならば半日は歩き続けている。

25365…25366…25367…25368…25…

『ぐぉおー』

御剣『うるさいな何段だか忘れ…』

その時の僕の顔の色は何色だったんだろ?多分、青ざめていただろう。

僕はゆっくり顔をあげる。

熊だ。かなりでかい。僕の身長が183センチだから…

しかしなんで僕はこういうとき冷静なのかな…

でも、変だな?今死ぬということはあの悪夢ははずれなのか…

まぁいいや…どうせここで死ぬんだしうだうだ言っても仕方ないな

と、ここでまた驚くことが。熊がこれから僕を襲おうとする、その瞬間。

熊の心臓から細い手が生えてきた。

いや、違う。熊の体を突き破ったんだ。

熊からは赤黒い血が出ている。細い手が抜かれると、その赤黒い血は勢いを増して流れ

熊は静かに倒れた。

第一話。終わり


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