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あたしだけの暴君様!  作者: 白木院 初
Round 1:救世主
6/30

暴君様×生き過ぎた果てに

名前がたくさん出てきます!

(覚えることがたくさんで・・す。)

口調やあだ名など当てはめて読んでみてください!

暴君様は知らぬ間に人の出来ぬことをやり遂げている並外れた人間である。

過酷にも人間を哀れむことさえもする。

自分は一番上だとすばらしい考えを持つ毒舌男。

実に私は彼を哀れんではしょうがない。

しかし、プライドの強い暴君様は哀れんだ奴を倍返しでご自慢の脳細胞で哀れんだ言葉を考えては返してくる。

それは、非常に感度の高い、人の脳を破壊さえもする天才、そう神業である。







風もない。

空気のにおいもない。

花の香りもない。

重力の重さもさほど感じない。

太陽の光を受けている月の視線だって感じない。

まさに、密封でいてそして、電気の明かりだけという人間の生命力の欠片も感じさせない場所。

なにが言いたいのかと言うと正常な人が住んでいるところではないと言うことだ。


目を開けたときにはただの暗い建物の中に過ぎなかった。

それも、気味の悪い密封された空間に私はドレス姿のままで横たわっていた。

あ・・いや。

暗いと言っても私自身スポットライトに当てられている。

眩しいくらいかもしれない。

状況の把握の前に冷静にわかったのは6つの柱に囲まれその上には黒い影が在るということ。

想像するのは難しいと思うが、簡単に上から見た平面的な形と考えると、真ん中に大きな円があってその円を囲むように6つの円(柱)があるのだ。

そして、5つの視線。

一つの柱に一人誰かがいないことを意味する。

しかし、その視線は喜怒哀楽のないキツイ視線だ。

そして、次にわかるのは、手足が拘束されていると言うこと。

頑丈な拘禁の仕方であった。

引っ張ればやはり鎖もついていた。

カチャンカチャンと引っ張ってやはりここでも壊れないことを実感する。

わかっていてもやってしまう一つの人間の無意識に行う行動だと思う。

そして、時と言うものは無言のままで過ぎるのもではない。

誰かから発せられた『では。』の言葉に私は体を強張らせた。

何かが始まる。

バカでもわかることだ。

自己紹介。いや、他人紹介なんてものが始まる。


「え~。公家二使 波瑠、20歳、大学生。一条君の同い年兼お世話係、アイツのお子さんでぇ~す。・・このくらいですか【ねぇ。】」


「【うむ。】しかし、彼女がアイツの次の奴なの【だろ】?」


「似てる【じゃなぁい?】アイツに憎いほどそっくり【よ。】」


【特徴的な言葉遣いだ。】

一番最初の声には見覚えがある。

私を変な薬を飲ませ連れ去ったあの派手な仮面の奴だ。


「しっかしぃ、かわいいよなぁー。【玖恋くれん】、タイプ【ッす】よ!」


「【ん・・・】ソナタ名乗って、いけない。」


私は全員の言葉を聴いて口を開いた。

声を出そうとする。

しかし、どこからか小さい刃物が私のよこを通りすぎる。

『香る。』

そう、ざわついた。

『すっごい、するするっ!』

なにが香るのか?

なにがするのか?

息が臭いのかとか、こいつ等鼻がすごくいいのとかバカ気たことを連想し始める。

無駄なことくらいこのときすでにわかっていたのに・・。


「では説明しましょう。

わたくし】たちは、簡単に言えば純血の吸血鬼なんですねぇ。でも、その中でもエリートが、ここの5人・・まぁ、6人でしたが。では、私たちで呼び合っているあだ名でもご紹介し覚えていただきましょうかねぇ。」


柱が私の位置の高さまで降りてくる。

それは滑らかでいて、迫力のあるものだった。

仮面をかぶった男は自分の隣から自己紹介をし始める。(いや、全員仮面をかぶってはいるのだが・・)

変なあだ名に私は呆れて口が開いたままになっている。

なんやかんやいってちゃんと上下関係があるようである意味覚えやすいあだ名だった。


バカ』

単純に私でも馬鹿なんだろうとわかっていた。

この5人の中で姿から小柄でちゃらちゃらしている。

しかし、もっとかっこいいあだ名はなかったのだろうか?


四四シシサン』

少し、女っぽい姿だ。

赤い長い髪が仮面から出ている。

悪いがオカマさんなのだろう。


っちゃん』

ガラクタを持っていた。

衣服が研究医みたいだ。

先ほど投げたナイフのようなものを何本か持っている。

殺し屋。そう呼べるかもしれない。


っくん』

一番まじめキャラなのだろう。

清楚な服を着ていた。

身長も高くガッツリとした体型だ。


最後に彼は彼で自己紹介をした・・


ゼロサマ』

妙な派手な違和感に、コイツが上の存在なのだと感じた。

全てを仕切っている。

そう思えた。


さて、と零サマが前へ出る。

そして、真実の欠片が全て集まった。

私は、その時視線の恐怖で全身が震えることになる。


「貴女は、特別な血を持っている。しかし、その血の使い方はたくさんあってねぇ?まぁ、なんでもその血があればできちゃうのさ。いいよねぇ。よかったねぇ。まぁ、単刀直入に言おうかねぇ?


私たちの目的は・・・」


私は全てのものから遠ざかった。



悲しみを知る。苦しさを知る。人間の幸福を知る。そして、これが生きた果てなのだと知る。

悲しみを知る。苦しさを知る。人間の幸福を知る。そして、これが生きた果てなのだと知る。

悲しみを知る。苦しさを知る。人間の幸福を知る。そして、これが生きた果てなのだと知る。

悲しみを知る。苦しさを知る。人間の幸福を知る。そして、これが生きた果てなのだと知る。

悲しみを知る。苦しさを知る。人間の幸福を知る。そして、これが生きた果てなのだと知る。


何度も私の頭から離れない。

彼等の望みがきらびやかな物語とは違いすぎて。


「そのためにも1億年くらい願い続けた私たちのこの神秘なる清めた水をまず振りかけぇ~る!」


頭から水がかかり全身に吸い付くように水が【つく】

零サマと他の4人が私を囲む。

儀式はすでに始まっていた。

いつの間にかライトが消え、天井は明るい星光になっていた。

髪にかけた赤い薔薇が音もなしに地へと落ちた。




私の体から【湯気】が出る。



「おおおおおおおーー!すっげー甘いにおいがするっすよぉ~♪」


「うむ。これが・・夢見た光景だろ?」


私なんかおいて、祭り騒ぎになっている。

甘い香りなんてしない。

ただ、鉄のにおいが体から染みていた。


「もう少しって所かしらねぇ?」


「ん・・・そうだ、ロウ。香る。」


肌が熱い。

私自身、熱湯のお湯の中にいるみたいだ。

白いドレスが水にぬれ私の肌が赤く見える。


「そのドレス。貴女によくにあってるわよぉ~?」


「うむ。・・・君の色が引き立つ色だ。」


肌が透けてきている。


「いやっっーーなんなの・・・これ・・」


「へー。かわいいこえっすね!もったいない!」


「その血は、私たち吸血鬼にとって人生を生きたって感じさせてくれるものですねぇ~。」


5人は興奮気味だ。

話が通じるとは思えない。


「ん・・・もう、喰う、」


「えっ!まだっすよ参っちゃん!」


「うむ。やばいな・・」


3人は私に寄ってくる。


「順番ですよ~諸君。」


零サマがそういう。

涙が止まらない。止まらない。

落ちた薔薇にそっと落ちる。

すると、そのしずくから、黒く陰のようなものと光る歯が見えた。



ゆっくりと・・。


ゆっくりと・・。


後ろを振り向く。

そこには仮面なんてない。


【死にたがる彼等がいた】


今では顔なんて正確には覚えていないが疲れ果てた顔をしていたと思う。

私はおわりだとおもった。








































「波瑠っっ!」


「っっーーーーーーーー・・!柊聖様!」




壱様いちさま!?』





私のご主人様はとても強い。

命を救ってくれた恩人である。

とても綺麗で綺麗で・・・



この人がご主人様でよかったと思った。



私は、夜空の風に当たっていた。

まぎれもなく、脱出していた。

終わりを迎えることなく・・・・・生きていた。



しかし、私の体は湯気が立っている。

しかし、

しかし、

私は恐怖を覚えている。


確かに聞いたのだ・・・









暴君は吸血鬼の奴等から


『壱様』


と呼ばれていることに。


0~5番。


五バカ=5

四四サン==4

参っちゃん =3

弐っくん=2

零サマ=0


一が足りない。

一が足りない。


壱様はと言う言葉は


=1なのだろうか?


1が揃えばあの柱の数になる。


私は彼の【紅の瞳】に恐怖を感じている。





--

彼等は私の血で死のうとしていた。

私の血にはたくさんの力があるらしい。

そして、彼等が死ぬことで私自身も消えることを・・

零サマが目的を話してくれた後に私の真実も語ってくれた。


そして、この出来事は人々の危機の始まりに過ぎない・・・

五バカ「玖恋~っす。」

四四サン「あたい~よ、かい。」

参っちゃん「ん・・・我~。」

弐っくん「うむ。俺~だろ。」

零サマ「わたくし~ねぇ。」

※出だしと終わりはだいたいこんな感じです!

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