DBHSハッピーバレンタイン♡
ついに…ついについに、あんなちゃんは大人の女性に変身することができた。
これでダークベア学園高等部に潜入し、念願の逆ハーレムを叶えることができるのか?
今回は、バレンタインエピソードのため、あんなちゃんには少しお休みをしてもらいます。
ちょっぴりお話も長いのでご了承ください。
DBHSの2年B組の女の子たち5人は、1週間後のバレンタインデーのために近所のファミレスで集まって計画を練っていた。はじめに話しだしたのはスーちゃんこと、コスモ・スターフランソワちゃんだ。
「さてさて。ちょうど1週間後がバレンタインになるわけだけども、みんなどうするどうする〜?そういえばシロちゃん、イベント考えてるって言ってたっけ?」
「そうなのです。私の考えを言うと…それぞれ思い思いの方にチョコを差し上げるのは良いのですが、誰かが貰って、誰かが貰えない、となると悲しいのかなと思って。この集まった5人でB組の男の子みんなと先生にはそれぞれの分を作ってあげたらいいんじゃないかと思ってます」
シロちゃんは委員長なだけあって、クラスのみんなのことをとても考えてるね。副委員長のチョコちゃんこと、ショコリーヌ・フラペチーノちゃんがそれに答えて発言する。
「それは良い考えだと思うのです。もし…たくさんの数を作るのなら、前にお話ししたボンボンショコラの簡易的な作り方のレシピがあるので、よかったらみなさんで作りませんか?」
「わぁ〜!ボンボンショコラって、めちゃオシャレじゃん♪そういえばチョコちゃんの親ってオシアン製菓で働いてるんだっけ?もうプロじゃーん!」
マナちゃんこと、バーニングファイヤー・マナっぺがチョコちゃんに返す。エメちゃんこと、エメラルダス・楠木ちゃんはと言うと…?
「ボンボンショコラ私も作りたい。私はチョコを刻む、刻んで刻んで刻み続ける。そしたらきっとチョコも溶けやすく、たくさんのチョコができると思う」
「そ、そうだよね〜。チョコは刻んだほうが溶けやすいもんね。チョコちゃん、ボンボンショコラの簡単な作り方ってどんなの?」
スーちゃんがチョコちゃんに聞く。
「えーとですね。私もまた詳しく親に聞いておきますが、熱した生クリームとチョコレートを混ぜて生チョコを作って。それに好きな味とかナッツとかを混ぜたものを冷やして固め、その周りに溶かしたコーティングチョコレートをからめてあとはトッピングすれば良いという作り方があります。これだと、中にいれる味とか、周りにつけるコーティングチョコやトッピングの工夫で、色々なものが出来るので、楽しいと思うのです」
めちゃくちゃ本格的だ。チョコちゃんの説明にみんな驚く。マナちゃんがチョコちゃんに質問をする。
「チョコちゃんやばっ!えー、でもそんな本格的なの作るのって材料とか、道具とか揃えるの大変じゃないの〜??」
「あ、いえ。割と最近は100均で色々製菓材料も揃うので、お値段も手頃でそろうと思います」
「あ、では、これからみんなで100均とか、チョコづくりの材料も買いにいきましょうか」
シロちゃんの号令で皆で買い物にいくことになった。
◇ ◇ ◇
1週間後のバレンタインデー当日。
あ、そういえば無事変身が出来たあんなちゃんだが、変身した当日すぐはまだDBHSで勤務はできなくて、後日にまず研修を受けてからということになったのだ。なのでひとまず、元々の初等部の授業を受けながら、放課後に猫ちゃんマンの指導の元、高等部の教師として働けるように教育を受けている。
大丈夫か、あんなちゃん。
まぁ、とりあえず2年B組の教室。朝から男子はソワソワしながらの授業だったが、とりあえず無事に終わった。今は終礼の時間だ。
「はい、んじゃまぁ来週末から学年末テストが始まるから、寒さで身体壊さないようにしてくれな〜。シロちゃんあとは頼むわ〜」
相変わらずのユルいハヤシロード先生。
「ハヤシ先生わかりましたわ。あっ、えーと、少しお時間ありますか?そんなにお手間はとらせません」
「ん?うんうん特に急ぎの用事はないぞー。どしたの、シロちゃん」
「では、2年B組の女子の皆様!よろしくお願いします!」
皆様、と言ってもシロちゃん含めて5人なんだけどね。マナちゃん、チョコちゃん、スーちゃん、エメちゃんが、待ってましたと、教室の前に出てくる。皆それぞれに大きな紙袋を持っている。
「「「「「ハッピー!バレンタイン!!」」」」」
一瞬ハヤシ先生がびくっ、となる。B組の男子は目がキラキラしている。
「まずハヤシ先生に、みんなからですわ」
「おっ…これみんなで作ってくれたの?おぉっ、サンキュー」
シロちゃんが先生に渡した紙袋は、B組の女子5人で各々作った、ボンボンショコラ詰め合わせが入っている。
「あ、ハヤシ先生。先生はもう大丈夫です、どうぞ職員室へお戻りください」
「あ、あぁわかった。みんなあまり遅くならないようにな〜」
チョコをもらったハヤシ先生は、素早く教室を出た。
「あとは男子のみなさんにも、ありますので」
「おぅっ!さすがはシロちゃんだ!俺のチョコ30個をみんなで作ってくれたのか!」
スッチーことサモン・スグルくんが言う。それに対して答えるマナちゃん。
「スッチーそんな食べたら鼻血止まんなくなるよ〜、みんなでそれぞれ作ったからね。ありがたくいただいてよ」
そうなのだ。チョコちゃん監修の元、制作はチョコちゃんの家にみんなで集まったのだが、ボンボンショコラを思い思いの形、味で作った。
「女子のみんな〜、僕の分だけ少し多めにするとか、気は使わないでいいからね〜」
ミッチーことギャラクシー・みつるくんは、相変わらずナルシストっぽい喋り方で言う。
「ミッチー殿。自分はやはり皆の心のこもったチョコをまんべんなく味をしっかり噛み締めたいと願うゆえ、ひとつずつでは足りないと思うのでござる。なので、2個、もしくは3個ずついただいても…」
レゴちゃんこと、ザー・レゴット3世くんがミッチーに答える。
「レゴちゃんらしいコメントだけど、たぶんみんな一緒の数だから、それは我慢しな〜」
ユーちゃんこと、ニッシュ・ユークリウスくんがレゴちゃんに言う。
「そういえば最近あんなが家にいないんだけど、大丈夫かな〜。すごく心配なんだけど…」
セーゴこと、ルヴァン・セーゴくんはチョコよりも妹のあんなちゃんのことが心配みたいですね。
「はいはい、男子諸君!アタシたちが愛情込めて作ったチョコが欲しいなら、少し黙って、それぞれのチョコ紹介があるから聞いてね〜ん」
マナちゃんが男子みんなに言う。シロちゃんがあとを引き継いだ。
「では、まず私から。私は生クリームとホワイトチョコを混ぜたものにアーモンドプードルを加え、それにコーティングをした、シロリーヌチョコにしましたわ。次はチョコちゃんどうぞ」
「はい。私はミルクチョコと生クリームにラズベリージャムを少し混ぜて、そのあとチョココーティングしたものに、ラズベリーパウダーをまぶして、甘酸っぱさを感じられるチョコにしてみました」
男子みんなから、おぉ〜!という声が上がる。
「じゃあ次はわたし〜!わたしは、ホワイトチョコと生クリームにいちごパウダーを混ぜて、その周りをチョココーティングした、コスモスチョコにしたよ〜♪お次はエメちゃん」
「私はそうだ。ひたすらチョコを刻み続けた。でもチョコを刻み続けることで新たな閃きを得ることができた。私は生クリームとビターチョコを混ぜた生チョコに、クッキーを砕いたものを混ぜて、チョココーティングをしたものに、刻んだチョコをまぶして、まっくろくろすけチョコにしてみた」
「エメちゃん意外と技ありだよね〜♪じゃあ最後はアタシね。アタシはミルクチョコとホワイトチョコに生クリームを混ぜた生チョコに、ナッツを砕いたのを混ぜて、形はハートにしたんだよ〜ん。周りのチョココーティングの上に粉砂糖をかけて雪みたいなイメージにしてみたよ」
最後はマナちゃんだ。みんなそれぞれに個性的で、可愛いチョコレートが出来た。それぞれのチョコレートを100均で買った仕切りのある箱に入れて、リボンを巻いて紙袋に入れてあった。
「今年のバレンタイン、めちゃめちゃ凝ってるじゃん!食べるの楽しみ〜♪」
ユーちゃんが言う。スーちゃんがそれにニヤニヤしながら答える。
「ふっふっふ…今年は更にお楽しみがあるんだよ〜。紙袋の数を見てみて。5個じゃなくて、何個あると思う?」
いち、にぃ、さん、しぃ…そういえば紙袋は8つある。
「あれ、人数分より少し多いよね?もしかして少し多めにもらえる人がいたり…??」
ミッチーが誰にともなく聞く。
「ぴんぽーん♪ここにクジ引きがあるから、3と書いてるのを引いた人は3つ、2と書いてるクジを引いた人は2個もらえるよ〜。今年は大判振る舞いだ〜!」
マナちゃんがみんなに言った。おぉ〜!!と男子は盛り上がる。
「はい、では順番にクジを引いてくださいね〜。押し合ってはダメですわよ」
シロちゃんがクジの入った袋を前に持ち、男子は順番にクジを引く。折りたたまれたクジを開いてガッツポーズをしたのは、サモン・スグルであった。
「やったぞ〜!!目標の30個には満たないが、3個×5個ということはチョコ15個ゲットだ!!弟にも分けてやれるぞっ!!ポリフェノーーーール!」
謎の雄たけびをあげるスッチー。2が出たのはユーちゃんだったようだ。
「おっ、ラッキー。僕ホットコーヒー飲みながらチョコレート食べるの好きなんだよね〜」
レゴちゃんは無言でうつむいている。まぁまぁ本気でたくさん欲しかったようだ。
「はいっ、男子諸君。帰る前に私達に言うことはありませんか〜?」
スーちゃんの言葉に男子みんなが振り向き、口を揃えて言った。
「「「「「チョコレート、ありがとうございます!!」」」」」
「はい、よろしい!お返し期待してるよ〜ん」
帰り道の途中で、ユーちゃんは多くもらったチョコをミッチーにあげていたようだ。きっと弟のためだろう。今日も2年B組のみんなは仲良しだ。
◇ ◇ ◇
一人帰り道も少し不安そうな顔をしてる男の子がいた。ルヴァン・セーゴだ。
「あんなは、最近避けてるのかな〜俺のこと…なんかここ最近忙しそうにしてるしな〜」
お兄ちゃんは、急によそよそしくなった妹のあんなちゃんのことが気になるようだ。学校の帰り道もいつもはみんなで帰るのだが、今日は一人である。その時、セーゴが歩いている方から、走ってくる女性がいた。めちゃくちゃ美人で、少しハーフっぽい。
「あっ、お!…じゃなかった…セーゴさんですよね??」
超絶美人がセーゴに声をかけてくる。
「え、俺?は、はい。セーゴですけど…どうしました?」
「さっき…こんな小さな女の子とすれ違って、これをセーゴという高校生の男の子に渡してほしい、って頼まれたのよ。はい、これ」
それは小さな手のひらくらいの紙袋だった。紙袋の中には小さな箱と、名刺サイズの小さな紙が入っていた。
「小さな女の子…ランドセル背負ってました?その子」
「ん〜、どうだったかな〜?あっ、じゃあそういうことで。私急いでるから、またね〜」
「あっ、すみません、一応お名前を…」
「名前…??んー…どうしようかな…あっ、私の名前は、浜井鬼子よ。じゃあまた会う日まで」
セーゴは思った。めちゃくちゃ美人なんだけど、名前がヤバい。その女性が去ってから紙袋の中の紙を開いてみる。
「あ…あんな!!?え、どういうこと?」
1枚の紙にはこう書かれていた。
『お兄ちゃん、いつもありがとう。ハッピーバレンタイン♡』
セーゴは、とても幸せだった。アルファベット4文字で言うと、DBHS…そう、DBHSだった。おあとがよろしいようで。
セーゴくんよかったね!
あ、そういえばマナちゃんは一途に想いを寄せる人がいるって、言ってたよね?あれって、誰なんだろうね…?
そしてそして、今回もまたまたファンアートのご紹介♪
かぐつち・マナぱさんに、変身あんなちゃん&デモゴッド猫ちゃんマンのお空の旅のイラストをいただきました\(^o^)/♪
おー!この魔法のステッキで飛べるのか…メモメモ_φ(・_・
◯登場人物(カッコ内はモデルとさせていただきましたなろう内の作家様のお名前を載せています、敬称略しております)
小倉あんな:11歳、ダークベア学園初等部5年生、手品クラブ在籍、逆ハーレムをひたむきに夢見る女の子。和菓子が大好き。(小倉あんな)
デモゴッド・猫ちゃんマン:小倉あんなが学校帰りに出会った謎の猫。普通の人には見えていない?(魔神)
カントリー・ハヤシロード:38歳、ダークベア学園高等部2年A組とB組の担任の先生。割とお気楽な性格。ボートレースが趣味。(R884)
くろくま校長:46歳、ダークベア学園の校長。子供が分け隔てなく教育を受けることができる世の中を目指す。色々考えてはいるが、基本的にみんなの意見を汲み、仕事や作業なども、任せるようにしている。(くろくまくん)
◇DBHS高等部2年B組メンバー◇
シロクマ・シロリーヌ:クラス委員長を務める女の子。責任感が強く、みんなを引っ張っていくリーダー的な存在。いくらおにぎりが好き。(シロクマシロウ子)
バーニングファイヤー・マナっぺ:スーちゃんと並んで、ムードメーカーなマナちゃん。一途に思いを寄せる人がいるらしい。(かぐつち・マナぱ)
ショコリーヌ・フラペチーノ:シロリーヌちゃんの親友。チョコが好きで、色々な種類のチョコを手作りしている。大人しい性格。両親がオシアン製菓に勤めており、それもあってのチョコ好きのようだ。(書庫裏真朱麻呂)
エメラルダス・楠木:クールでシュールな女の子。やると決めたことはきちんとやり遂げる性格。数字を使ったロジックや、クロスワードパズルが好き。(楠木翡翠)
コスモ・スターフランソワ:クラスのムードメーカー的な女の子。明るく元気。趣味は読書。ライトノベル、キャンプ、卵をかき混ぜることが大好き。(秋桜星華)
ザー・レゴット3世:独特なキャラだが実は由緒ある血筋の生まれ…らしい。(戯言士)
ニッシュ・ユークリウス:ほんわか男子だが、頭はいい。得意科目は数学。(二角ゆう)
ルヴァン・セーゴ:小倉あんなの兄。なかなかの妹思いで、いつも妹のことを心配している。(清坂正吾)
ギャラクシー・みつる:イケメンだけど少しナルシスト。世の中全ての女子に優しい。でも実は男子にも優しい。弟がいる。(星野 満)
サモン・スグル:クラスの中で一番の筋力を誇るスグルくん。体力や力がいること、イベントでは真っ先に手をあげてくれる頼りがいのある存在。共に筋トレに励む弟がいる。(笹門優)




