私がなりたいオトナの女性
ようやく猫ちゃんマンにフルーチェを捧げ、魔法が使えるようになったあんなちゃん。
逆ハーレムの秘策も教えてもらい、その翌朝。なんか怪しげなブサイク猫人形を取り出した猫ちゃんマン。
これは…これは大丈夫なやつなのか?
もうでも今更変えられないぞ!
「このおヘソを押せば、私の身代わりになってくれる、でいいのかな?」
「お?話が早いにゃ〜。あんなちゃん意外と飲み込み早いにゃね」
意外とは余計だっつうの。まぁさっそくおヘソをポチッと押してみた。
「おぉっ!!え?えぇ〜〜〜〜っ!!」
ブサイク猫人形は、私がおヘソを押した途端、みるみると姿を変えて、膨らんでいき…私の姿になった。
「え。これってホントに私…?」
「うんっ、私はあんなだよ。よろしくねあんなちゃん」
マジか…!!あのブサイク猫人形が…ちょっと猫ちゃんマンをホントに見直しはじめている私がいるわ…。あ、でもちょっと気になることがある。私は、ブサイク猫人形が私の姿になった…ややこしいから猫あんなと呼ぼう、猫あんなのパジャマのシャツをめくってみた。
「きゃっ、あんなちゃんエッチ〜!!」
「やっぱりね…」
猫人形のおヘソがデベソだったからなんとなくそんな気はしたんだけど…やはり猫あんなもデベソだった…。んー、まぁこれは裸にならなければわからないからいいや。
「ねぇ、猫ちゃんマン。猫あんなの変身はずっと続くの?もしかしてこれも魔力を使うとかだったり?今の時点で魔力使っちゃったら、私の変身ができないんじゃないの?」
「うんうん、ホントはそうにゃんだけど、さすがにいつまでも変身できにゃいとクレーム入りそうだから、はじめのほうはボクが手助けしてあげるにゃ〜。ちなみに猫人形の変身は最大24時間にゃ〜」
誰からだよ、クレーム…まぁいいや。てか、色々問題あるのは、私が2人いる状況だよね。私はあとで変身するとして、ここと学校のほうは猫あんなに任せることにしよう。猫あんなに着替えとか一通り手早く教えて…と言っても猫あんなは私の人格もコピーしてるらしく、だいたいわかっていた。便利過ぎん??
「んじゃ、猫あんなちゃん。あとは任せるにゃ〜ん。じゃあ普通のあんなちゃん、行くにょ〜」
普通のってなんだよ。なんかわからんけどやだなぁ。まぁあまり揉めても仕方ないから、猫ちゃんマンと私はお兄ちゃん達家族に気づかれないように、そ〜っと家を出た。このあたりはお話だから上手くいくのだ。
「よしっ、とりあえず家を出れたわ。あ、猫ちゃんマン。お兄ちゃんの通ってる高等部に行くのって、朝から行くの??」
「ん?今日からいきなり働くわけじゃにゃいから、もう少しあとでもいいにょ〜。とりあえず変身しにいくにゃ〜ん」
そ、そうなのね。じゃあもうそのあたりは猫ちゃんマンに任せる。私と猫ちゃんマンは昨日行った空き地に行くことにした。つ、ついに…連載5話目にして、ようやく魔法少女っぽい展開に…ドキドキ。
「ここなら大丈夫にゃね。さっ、あんなちゃん変身するにゃ〜ん」
いや、変身の仕方聞いてねーし!せっかくドキドキしてるのに台無しだわ。
「あのさぁ〜、変身というか、大人になるための呪文みたいなの?何も聞いてないんだけど?」
「あ、そうだったにゃ〜、ごめんにゃ。まぁ大人になるのは実質変身じゃにゃくて、歳をいじる魔法なんにゃけどね、今からボクが言うセリフを真似しながら、さらに自分の心の中でなりたい姿を思い浮かべるのにゃ〜」
猫ちゃんマンが言うセリフ…呪文かな。それを唱えながら、なりたい姿を思い浮かべる。なりたい私は…ハーマイオニーちゃん、エマ・ワトソンだ。ハーマイオニーちゃんは、ぼんっきゅっぼんじゃないけど、それでもいい。
「私が〜オバサンにな〜っても、ホントに変わらない〜♪」
はぁっ!!??
「はやく言うにゃ」
え、それホントに呪文なのかよ…てか私が生まれてない時の歌なんか知らんし…えーい!もうヤケクソだ!
「わたし〜がオバサンにな〜っても!ホントに変わらない〜♪」
ハーマイオニーちゃん、ハーマイオニーちゃん!!強く私は心の中で願った。私は…変わる!!
身体の中の、中心というか…あたたかい。そして、私の身体は光に包まれた。
◇ ◇ ◇
「わ、私…ホントに変わっちゃったの…?」
「そうだにゃ〜、よく頑張ったにゃ。あんなちゃんは、立派に大人の体になったにゃ〜。ちなみにたまにあるような服だけサイズ違って破れたりとかはないように、ボクが体にあった服をサービスしといたにゃ」
そ、そういうところはちゃんと配慮してるんだ。まぁ私もよかったんだけど。背は、大きくなったみたい。身体のラインも大人になっていて、手も足も、身体全体も今までの11歳の身体とは全然違う。
「猫ちゃんマン、自分の姿を見たいよ。なんかまだ違和感あって」
「仕方ないにゃ〜、そりゃどうなってるか気ににゃるもんね〜。はいっ」
猫ちゃんマンが手をかざすと、何もないところに大きな鏡があらわれた。恐る恐る、私はその鏡をのぞき込む。
「す…すごいっ!!」
鏡の中には、ちゃんと大人になっていて…いやめちゃくちゃ美人のエマ・ワトソン似の私がいた。これって…作品的にハリウッドから何か言われたりしないよね、大丈夫だよね?もうそのくらい変身は完璧だった。鏡の中の私はびっくりした顔をしていて、そのびっくりした顔でさえ、様になっていた。
「猫ちゃんマン…私すごく感動してる。ホントに。ホントにありがとう」
「にゃ〜。まだまだこれからだにょ〜。学園丸ごと逆ハーレムにゃ〜?」
「猫ちゃんマンと一緒なら、ホントにできちゃいそう…わたし、頑張る!ちゃんとお利口にする!」
私は、これから自分に起こるであろう試練なんて予想もせず、ただただ、舞い上がっていたのだ。
◇ ◇ ◇
一方、DBHSの2年B組の方はというと…
バレンタインデーの1週間前でソワソワしていた。
「なんかさ〜、妹のあんなが最近変なんだよね…俺に隠し事してるっていうか…好きな男の子でもできたのかな〜?」
妹の心配をしているのはセーゴである。
「そりゃ、あんなちゃんももう11歳なんだから恋のひとつやふたつするでしょうよ〜。ミッチーもスッチーも弟くんは好きな子とかいる?」
ニッシュ・ユークリウス、ユーちゃんはセーゴに応えながら、ミッチーとスッチーにたずねた。ミッチーとはギャラクシー・みつるくんだ。
「ん〜、僕の弟はまだ小3だから、恋とかは早いんじゃないかな〜?マンガのキャラクターとかで好きな女の子とかはいるみたいだけどね」
「うむ!俺の弟も筋肉が恋人だ!俺と同じだ〜!でも俺は筋肉だけでなく、チョコレートに含まれるカカオも恋人だ〜!そのためには来週のバレンタインのチョコは是非ともいただきたいっ!」
ただ、チョコが欲しいだけのようにも聞こえるスッチーことサモン・スグルくん。バレンタインには関心がなさそうだった、レゴちゃん、ザー・レゴット3世くんも、意外とこういうことは好きなようである。
「自分は、やはりコンプライアンスを大事にしたいので、誰かにだけチョコが集中してしまうのは避けたほうがよいと思うのでござる。そのためには、学園全体の女子が、全ての男子生徒に、平等にチョコを分け隔てなく配るというのはどうでござろうか?さすれば争いも、妬みも嫉みもなく、平和な学園生活が送れると思うのでござるよ」
「あーっ!レゴちゃんそんなこと言って、ただチョコが欲しいだけじゃないの〜!てか、コンプライアンス関係なくね?」
レゴちゃんによく絡むユーちゃん。そういえばB組の女子はまだ教室にいないようだ。どこかでみんなで集まってるのかな?
次回はバレンタインエピソードになりそうだね。そして、変身したあんなちゃんはどうなるのか?
一度出てきたハヤシ先生と、くろくま校長の次の登場はいつになるのか?
まだまだお話は続く。




