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100ものアレルギーを持つ女   作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第1章:大学編
20/33

⸻ 第4話 大学での困難と友情の支え


大学生活は想像以上に厳しかった。講義の合間に友達がランチに誘うけれど、結衣はアレルギーを気にして一緒に食事ができない。サークル活動に参加しても、みんなが楽しそうに食事を囲む姿を遠くから見るだけだった。


「ねえ、結衣、無理しないで」と、親友の美咲が優しく声をかけてくれた。


「私、君のことを理解したい。どんな時も味方だからね」


美咲はアレルギーについて勉強し、結衣が安心して過ごせる環境を作るために動き始めた。彼女の気遣いは結衣の心を少しずつほぐしていった。


さらに、先輩の拓海も助けになった。拓海は医療系の学生で、アレルギーに詳しく、結衣の体調管理や緊急時の対応を相談できる頼もしい存在だった。


「結衣さん、無理をしないで。でも、楽しめる範囲で大学生活を満喫しよう」


二人の支えにより、結衣は孤独から少しずつ解放され、自分らしい学生生活を模索し始めた。


そして何より、緋人の変わらぬ愛情と献身が、結衣を支え続けた。


「一緒に頑張ろう。君の夢も、未来も」


結衣は笑顔を取り戻し、少しずつだが確かな歩みを進めていった。


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