⸻ 第3話 藍坂家の反対と二人の絆
大学生活が軌道に乗り始めた頃、結衣と緋人の秘密の結婚は、ついに緋人の家族の耳に入ってしまった。緋人の両親は、二人の関係を知ると激しく反対した。
「結衣さんの体調を考えたら、君との結婚はまだ早すぎる!」と、緋人の父は厳しい声を上げた。
「緋人、君にはもっと安定した将来を考えてほしいんだ」と母も続ける。
その言葉に、緋人の目には怒りと苦しみが混じった。
結衣は彼の両親に会うことを強く恐れていた。だが、緋人の「君と一緒に生きていく」という強い決意に背中を押され、彼の家に足を踏み入れた。
緊張で言葉が詰まりながらも、結衣は静かに伝えた。
「私は自分の体のことも、あなたたちの息子を愛することも、全て真剣に考えています。緋人さんと一緒にいることが、私の一番の幸せです。」
その姿に、両親は少しずつ心を開き始める。何より、緋人の真剣な眼差しと、結衣の揺るがぬ覚悟が、二人の関係の強さを示していた。
数日後、両親はしぶしぶながらも、結衣の健康管理に協力することを約束し、緋人との結婚を認める方向に動き出した。
二人は家族の理解を得るまでの道のりは険しかったが、その苦難を乗り越えることで、互いの絆はより深まったのだった。




