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【プロットタイプ】歪んだ接触

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

気に入った物には積極的に触れるんですよ。

ただ触れ方が歪んでるだけで。

道端で擦れ違う恋人達は、互いの体に良く触れる。手を繋ぐのは勿論、腰に手を回したり、顔同士を近付けあったり。其れは当然の事なのだろう。俺には理解出来ないが。

触るのがきっと嫌いなのだ。意味を感じないから。利益がないと思ってしまうから。

だが同居人は僅かに口角を上げて、こう言った。

――瑠衣てゃって女の子みたいだよねぇ〜。触るの好きだけど嫌いでしょ?

相変わらず、俺の神経を逆撫でするので、頬を抓っておいた。寝転んでいる時に座布団にした。


瑠衣は人間に対して愛を持っている。だが一般的に想像される様な愛とは異なっているので、私がこう言っても受け入れて貰える事は少ないかも知れない。

その中の一つに人への触れ方がある。

瑠衣は興味のある物には良く触れる。本は勿論、所有する人形、博物館にある体験型の模型も。だが人間に対して積極的に触れる事は少ない。

当たり前だ。良い年をした大人が異性同性問わず体に触れ回っていたら、ただの事案である。

では同居人である私はどうか? 一種の制限から解き放たれるせいか、積極的に触れて来る。ただ皆が想像している様な触れ方はしない。平たく言えばかなり雑。傷付けたり、体の一部分が当たる様な触れ方をする。

これがかなり面白いところ。好き勝手に掌全体を使って撫で回せば良いのに、絶対にそんな真似をしない。気分が乗らないのか、柄じゃないのかは分からない。ただ暴力的に積極的に触れて来る。

「瑠衣てゃって、女の子みたいだよねぇ〜。触れるの好きだけど、嫌いでしょ?」

「あ゛?」

あんまりベタベタと触りたくない。それでも繋がりは何処かしらに求めている。愛情の示し方が性交渉だけで無いのと同じ様に、愛撫するだけが全てじゃない。この回答が極端でない所が非常に人間らしい。

瑠衣は心底嫌そうな顔をして、私の頬を抓って来た。

ほら、そういう所。ベタベタ触るのは好みに合わない。だが触れたい気持ちは相応にある。だからこうやって繋がりを持つ。

「いはぁい」

「だったらそのニヤケ顔やめろ」

其れから垂れ下がった髪の毛を適当に弄ってその場を去った。


オマケ こんな夢を見たヨッ


気が付くと、瑠衣が私の隣に座って、私の体に触れて来た。瞳は慈しむ様に、指は愛でる様に兎に角、丁寧だった。

「鏡花……」

だから私は瑠衣の首を絞め上げて、こう言った。

「誰だテメェ」

瑠衣はそんな目をしない。そんな触り方しない。こんなベタベタな声で私の名前を呼ばない。


「っていう夢見て〜、もう気持ち悪くて、そのまま〆ようかと」

夢の中では凶暴性が増す。夢の中で何人殴ったか、蹴りを入れたか、顔面に板をぶつけたか分からない。そのリミッターが外れた瞬間だった。

「おー、こっわ」

適当に本を読みながら、さも興味の無さそうに話をする。

あぁ素晴らしき棒読み。

『てゃ』の言い方は『tiya』って感じ。


オマケは『ベタ甘アンチ』鏡花ちゃんの深層心理です。

え、解釈違い。気持ち悪っ。なんで瑠衣たんが激甘なんだよ(#゜Д゜)

モード。


ペニー〇〇〇さんの顔面に、ドアの幅で殴り付けたこと、極めつけに蹴りを入れた事に由来します。

おい、もっと持ってこいよ!! 顔に縦線入れてやっからよォ!!


猫って居るじゃないですか。

威力によりますが、興味あるけど怖いっていう時、猫パンチするんですよ。

人間が得体の知れない物を棒で突っつく感じ。


瑠衣もそうなんですよ。

興味のないものは『(。¬д¬。)』な感じ。

薄目を開けて、『はいはい。で?』って感じ。

興味があるから『(◉ω◉)』な顔で、触るんです。


これが触るのは好き、だけど嫌い。という事。

嫌いなら触らない。でも曲がりなりにも触ってくるから、触るのは好き。


瑠衣の中で、世間一般的に付き合ったらする様な愛言葉交わす、スキンシップする、性交渉する。

多分、そういうのに興味がない。

感情的に理解が出来ないから、する必要性を感じない。

ネタになるなら付き合うが、そうやるだけが『付き合う』の全てでは無いだろ。面倒くせぇ。

というタイプ。


それが女子のよく言う

『え、性交渉だけが愛を深めることじゃないじゃん』

という姿と重なったんです。

だから『女の子っぽい』。

好きの最上級全振りでは無いよ。という事。

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