我慢の限界は突然に
完全新作です!
本作は10万字未満で完結する予定なので、サクッと読めるかと思います。
1日に複数回投稿をしていきますので、楽しんでいただきたいです!
では、どうぞ!
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__もう、疲れた。
そう思った瞬間、心の糸がプツリと切れたのを感じた。
沢山の女性に囲まれて笑うレオルドさん。
そんな彼の婚約者であるはずの私は、いつも通り教室の隅から彼のことを眺めていた。
正直、馬鹿らしくなった。
婚約者のことを放っておいて沢山の女性に愛想を振りまくレオルドさんにも、こんなクズに執着している自分にも。
「あーあ、もういいや」
ぼそりと呟いた私の声はレオルドさんを囲んでいる女性たちの黄色い歓声によってかき消される。
今までレオルドさんのために数えきれないほど我慢してきた。
夢を捨てて、祖国を出て、慣れないお嬢様たちとも繕いながら関わってきた。
彼のことを信じて、全てに耐えてきた末路がコレか。
まあ、庶民で他国出身者の私にはちょうどいい。
これからは我慢せずに生きていこう。
鞄を掴んで教室を出る。
久しぶりに見上げた空は、これからの私の未来を祝うような快晴だった。
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プロローグなので今回は短めです。
頑張って更新して参りますので、ぜひブックマークや評価で応援していただければと思います。
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