とある電子の王たちよ
何千年も脈々と受け継がれてきた対面の会話
人類は文字のやり取りに向いていない
まだ慣れていない 新たなコミュニケーションに
だからめちゃくちゃな今も過渡期なのだろうか
どんな意見にも意味があるっていう発想は勘違い
もちろん無意味である、という意味や
反面教師にできる、という意味はあるけれど
そういうことではなく
なにしろ凄まじき情報量
一見全てに意味があるかのように思える
実際誰もがそのつもり
でも、そんなことはないんだ
意味があるものは意味があるものだけ
あまりにもインパクトのあるものだけ
良いかどうかは影響される人たち次第
そこで拡散され、そして意味を持つ
選ばれるかどうかはインパクト次第
だからみんな“凄い”ことを書き連ねる
そこで勘違いが生まれる
インパクト=極端な主張、と
なにしろ誰もが自分の言葉には意味があると思ってるから
ネット上の議論は議論にならない
でもなにかをどうにかすればいつかなんとか
でもたぶん、俺は勘違いをしている
“俺たち面白けりゃ何でもいいの”
真実を探求する手段もなく知恵も情熱もない
そこには世界を変える力が確かにあるのに
そうスイッチひとつで世界を変えられる
それは哲学的で深遠なテーマで
にもかかわらず僕らは“なんとなく”生きている
果てはどうなるのか なにが待っているのか
誰が悪いなにが悪くないの0か1かの馬鹿みたいなやり取りはもううんざりだ
もっと実際にどうすればいいかの話をすれば未来に進めるのに
せっかくの使える道具も武器も魔法も使いこなせなきゃ意味がない
僕らには世の中を変える力があるっていうのにいつまで経っても発揮できない
今日もインターネットは不毛な争いに終始
つまらないなあ くだらないなあ
どうしてこんなにもどうしようもないんだろう
なんでここはこんな世界なんだろうなあ