何ぴともそんなことになっているとは知らぬ
古よりインターネットでは、
自分は絶対に正しい、と、信じてやまないおぞましい人々による、
検証機能のない無秩序で幼稚な議論にて、
罵詈雑言にまみれた決して終わらない争いが、
いつまでも続いていた
だが世の人々はそんなことになっているとは露知らず
のんびりと日々を生きているのだった
興味関心がないわけじゃない
大概それを知ったら“なんてことだ”と思う
でも知らないものはいくら考えてもわからないから
明らかな世界と世界の断絶
インターネットの情報と情報との間には断絶がある
ありとあらゆる攻撃、差別、迫害
政治腐敗、社会問題
頭のいい馬鹿どもの跳梁跋扈
とにかくいろいろ
暗い話題にして真実、それがネットの常態
だが世の人々はそんなことになっているとは露知らず
のんびりと日々を生きているのだった
別に情報弱者なわけじゃない
だって調べなきゃ辿れないんだもん
インターネットには情報を広く世界に知らしめる術がない
それをあなたはわかっていない
インターネットの情報と情報との間には断絶がある
インターネットは現実そのものではない
丸ごと全部現実の写し鏡ではない
それはあくまでも“事実上の現実”
例えば現実の世界では建前があるように
ネットを見てると日本は死んだと思う
ただデータ上は差別撤廃を望む人が大多数
ネットとはとかく風穴のない世界
僕らはどうすればリアルに生きられるだろうか
だが世の人々はそんなことになっているとは露知らず
のんびりと日々を生きているのだった




