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40人のお父ちゃん  作者: 縄奥
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2話

 2話




 「どうしたの? 毎日ここにいるけど?」と、初めて声を掛けたのが夏の暑い7月30日だった。場所は東京の下町のとある公園。小さな公園に毎日おなじ服を着た5歳位の女の子がポツンと座っていた。


女の子はブランコに座り地面を見ていて無言のまま動かなかった。山下は心配そうに「どうして毎日ここにいるの?」と、聞くと女の子は初めて声を発し「うううん… 行くところが無いの…」と、ポツリと呟いた。


すると突然立ち上がった女の子は山下の顔を一瞬チラっと見てそのまま何処かへ走って行ってしまった。山下の不揃いの髭が暑く見えた瞬間だった。山下は女の子の跡をそっと着いて行くと女の子は近くの孤児院に入って行った。


孤児院では居心地が悪いのかと山下は「フッ」と、女の子の顔を思い出していた。そして次の日もそのまた次の日も女の子は公園のブランコに座っていて山下とも顔なじみになり稀に「アソコ居たくないんだ…」と、山下の顔を見ずに呟いた。



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