11話
11話
美香子のお腹が大きくなってきた頃、山上達40人のお父ちゃん達は大阪の街にいて相変わらずの生活をしていた。お父ちゃん達は美香子と旦那と生まれて来る子供のために東京の一等地に1億円の戸建てを建てる計画をしていて金策に動いていた。そして半年後一戸建ては完成して美香子夫婦にプレゼント。美香子は目を丸くして仰天して旦那と抱き合った。そしてお父ちゃん達に真剣に真実を問いただすと、一人のお父ちゃんが「美香子はワシらの娘なんだ当たり前の事をしたまでだよ」と、照れ笑いした。
「美香子はワシらの御姫様なんじゃよ」と、別のお父ちゃんが喋り出すと、周囲のお父ちゃん達は皆声を合わせて「そうじゃそうじゃ」と、満面の笑顔を見せた。すると美香子は「なんで私にここまでしてくれるん?」と、聞くと40人のお父ちゃん達は声を合わせて「美香子はワシらにとっては生き甲斐なんじゃ」と、別のお父ちゃんが嬉しそうに大声で大笑いした。すると周囲も吊られて「わっはははははははは♪」と、大笑いした。だが納得の行かない美香子の旦那は「み、みなさんは一体何処のどなた様なのですか!?」と、大声を上げた。
すると別のお父ちゃん達は「わしらはサンタクロースなんじゃよ♪」と、再び全員が大笑いして「ワシラはあの当たりの土地名主で数年に一度ホームレスをして遊んでいる者達なんじゃ♪」と、美香子の旦那に話したが「とてもとても信じられない」と、ばかりに顔を引き攣らせた。そして時間の経過とともに美香子は亡き御爺さんの経営していた会社の重役や管理職で働いていたとお父ちゃん達だと教えられた。
40人のお父ちゃんと美香子には接点があったが、それは突然そして唐突なモノであって必然的なモノだった。40人のお父ちゃん達は必然的に美香子と出会いそして美香子を応援して行きたいと想いを叶えた。この先、美香子に振りかかる何かに対して40人のお父ちゃん達は命がけで対処していくことを心に決めてた。大恩ある美香子の御爺さんの部下たちの熱い思いはいつまでも続くことであろう。
完




