第八話 神戸の船幽霊 船山酌司
船山は陽気に鼻歌を歌いながら歌島歌島を探していたその様はまるで
漁師の息子らしく釣りに出かける気のいい定年後のおっさんのようだった
「フッフッフフフのふー朝は、」
「おっ!人だ!」
「あの〜すいません、この辺にぃ歌島優介という強い奴がいると聞いたんですけど知りませんか?」
「1つ手合わせをしてみたいんですけど〜」
「またか…今日は4人目…ウジかなんかか?」
神戸の船幽霊 船山酌司、なんと当てもなく初見の街で人探しの無謀な声かけ一発目で目標に声かけ成功、まさかの豪運
しかし流石の船山もビビる
出会った歌島から発するオーラ、一言で言うなら闇の妖怪の障気そのものだったから
無理も無いせっかくの休日にチンピラに絡めれるし、
避ければ友達がカツアゲそんな日々
優しい歌島がキレるのは当然だった
「いや、なんか違うね君、雰囲気が違う、」
「おっそりゃそうよ流石、見る目があるな」
「良くも悪くもそりゃあそうよ」
「俺は喧嘩が好きというイカレポンチよ」
「ゲームでも満足出来ないヤベー奴なんだ俺は」
「強い奴倒せば金くれると聞いてな」
「今の御時世、賞金首なんて聞いたら戦ってみたいだろ!?」
(コー言うときこそ見栄を切らねぇとなぁ)
「というわけで挑戦料だ受け取ってくれ」
「はっ?」
船山は金をばら撒いた、その額五万、
その瞬間、歌島はバックステップした。
金を囮に柄杓で殴られることを警戒したのだ。
その瞬間歌島は馬鹿なことを聞くことになる。
「タンマ!やっぱ、三万は欲しいいや二万でどうだ!?」
歌島は笑った、今の御時世こんな馬鹿な男がいるのかと純粋なようでみみっちい子の男に
「なんというか、君、面白いね」
「なんだよ…やっぱりお前は喧嘩なんて嫌いか?」
「嫌と言ったら?」
「帰るよ」
「良いの?成功報酬無いんだろ?」
「金目当てじゃねーよ」
「戦う気の無い奴とか弱い者イジメとか雑魚狩りしかしない奴は雑魚よりカッコ悪いからな」
「あっ!?これはな?そういう意味じゃなくてだな!?」
「あれだあれ」
「なんだろう…海みたいな爽やかさを感じるよ」
「えっおれ神戸の港町出身なんだが海臭い?」
「違うよ」
「僕も自分で変人だというのは自覚してるよ」
「でも皆が僕を受け入れてくれるんだよ」
「学校やアキバのお陰で僕は僕らしく生きていける」
「ある意味君と僕は同類さ」
「ただ君は金やイジメ目的じゃなくて純粋な…」
「イカレポンチだろ?」
「自分でも分からないがイイよ手合わせやろうか?」
歌島はやっぱりお人好しだ
敵と思わなければこんな面倒事も簡単に微笑んで
安請け合いするのだから
「歌島ぁ!お前はなんていい奴なんだ!」
「あぁ自分で自分に驚いてるよ」
「さぁ踊ろうか?」
「挑戦料は四万で良いよ」
いつものように見物してたオタクは思った
(歌島くんいつも俺らがお礼の小遣いあげてるじゃん結構貰うな歌島くん)
飛山と鉄島は思った
((二人とも結構せこいな))
船山は思った
(以外と貰うな歌島くん)
「「よし」」
二人は金を拾い集めた
「カッコつけてばら撒くから〜」
「カッコつけたいじゃぁん」
「さっきの掛け合いが嘘かと思うほど情けない絵面よ」
「人間、落ちた金を拾うほの情けない姿は中々無いな」
飛山と鉄島は呆れて笑った。
二人は仕切り直し、構え、睨み合う
さっきまでの情けなさは消え、
向かい合う二人はなんというか
龍虎?否、もっとおどろおどろしき
イメージを二人は幻視した。
船山が見た歌島のイメージは下半身は変幻自在の白い無数の触手を持ち、上半身はカマキリのような鉄の鎌を持つ余りに奇々怪々の殺人マシン
方や、
歌島が見た船山のイメージはボディビルダーの様な筋肉ムキムキマッチョのクソデカ船幽霊
二人ともお互いの強さが強すぎる
故にお互いワンミスも許されない
そして何より二人とも
必勝パターンが後手!、
とどのつまり、
後出しジャンケン
常に相手の手を見て有利な手で勝つの徹底
故に二人とも数秒の硬直!
勝手に集まったギャラリーすらも息を呑む
ヤジを飛ばす野郎はいない
どんな人間でも金やダイヤの価値がわかるようにギャラリーですら2人の圧倒的な 堂に入った威圧的なオーラを見て息を呑んで黙るしかないのだ。
その静寂を破ったのはなんとなんとまさかの
歌島だった。
「流石に真面目過ぎるかな?」
「せっかくの恨みっこ無しの力比べ…」
「たまには、いや生まれて始めて先手、取ってみようかな?」
(こいつ…初対面の俺をそこまで信用して…)
(お人好しめ、上の等!)
「良し!技のぶつけ合いだ!」
「辻斬り狂詩曲」
「船幽霊の船沈め」
「歌島が先手を取るだと!?」
「歌島の必勝パターンじゃない危険だ止せ!」
「山水!確かにその通りだしかし、その考え
雅じゃ無いねぇ」
「今回は別に恨みやカツアゲだけじゃないさすがに不粋がすぎるよ」
「心意気だよ心意気、それが一番大事」
「ハッ!確かに精進が足りなかった」
「あはははは!」
オタク 2人は神妙な面持ちで 歌島君を見つめていたが、鉄島と飛山の二人は軽く引いていた。
「オタクの早口が早すぎる」
「しかし実際俺みたいな初手で敗者の宝石とか必殺技を乱射出来るならそれで瞬殺出来るけど歌島はできないのはきついよな」
「あぁ不可能だ…」
「通常戦なら歌島は後手にしか回れない?」
「だが問題ないだって返しが地獄突きだから」
※地獄突き、喉に貫手する技
相手を殺す可能性が一般人が使っても余りにも高いため全ての格闘技の公式試合で禁止されてる
格闘技界の禁術だ
「殺意が高すぎる」
「あのコンボが効かないのは物理的に貫手が届かない海原くらいか?」
ギャラリーは思った
(お前ら2人も早口速えな)
「どうだ!いくら強くなっても熱には強くなれず液体、故にに流し技は無意味だ!」
「そこだ!」
「忘れたか!?」
「水は跳ねるんだぜ」
「甘い!勇気の!前ローリング!」
「リアルで前ロリだと?」
「上手い!」
「ああ水は拡散する範囲攻撃!しかし飛び散りが一番弱いのは奴の正面だ!」
「自分にダメージが来るからな!?」
「見ろ!熱湯にかかったカエルを!」
「げこーーー!!!」
「死んだか!?カエルさん!?」
「どんだけ熱いんやろせや!触ってみたろ」
「うっ!?」
「コンビニに行ってくる」
「薬局に行け!モブくん!」
「距離!2メートル俺の間合いだあ!」
「そうかな!?」
((ヒリつくな))
「暗蛇の前奏曲」
「お待たせ!天唾天秤」
「天唾天秤だと!?」
「知ってるのか!?飛山」
「ああユーチューブで見た」
「しかし僭越ながらこの私、小田原兄さんが解説させて貰う」
「えぇ!?」
「何故なら投稿主が俺だから!」
「汚ねーぞ!?」
「時代は元が攻めて来たのを追い返した直後に遡る」
当時、国は荒れ果て海賊が跋扈していた。
船乗りの敵は海賊だけではなく揺れる船もそうだった。
皆ご存知三戦が生まれたのもこの時代だったという説もある。
揺れる船の上は攻撃が難しく攻撃が失敗すれば姿勢を崩しそのまま殺されてしまう。
船乗りは考えた。
ならば後手で勝てばいいと
天唾天秤とはとどのつまり、
カウンターの極みなんだ。
相手の攻撃を棒で受ける、その瞬間
天秤のように傾ける相手は右を攻撃すれば左
左ならば右にカウンターが飛んでくる
天に唾を吐けば必ず自分に落ちるが如く
無防備な片側に攻撃をぶち当てる
速射のカウンター
必然的に相手は隙を突かれ
無防備な片側の肋骨を確実に破壊する
教科書にこれらが載らないのは
この技が余りに強すぎて海賊を
簡単に雑魚のように皆殺しに出来たせいだと近年の調査で明らかになった。
天秤天秤正に近接最強格の技の一角だ
合気は相手の技を自分の力に上乗せし返すことができると言うが合天唾天秤なら棒一本、単純な動作、故に簡単に素早く無駄なく反射技を使えるのだ。
天唾天秤は合気より優れている。
更に言うと読者がこの世界に入っても棒切れもって技名叫んで相手の攻撃をガードカウンターしてればチンピラ簡単にボコれるくらい強い
八百書房、ものしり博士の世界の武器大全より抜粋
「おい見ろよ二人とも互角だ!」
「技は両方とも不発だ」
「だから長々解説されたのか!?」
必然的だった何しろ両方とも最強格の近接技がぶつかり、2人の技量がぶつかれば
こうなるのだ。
「カウンターを躱されたのは初めてだ」
「後ろに回り込めない」
「「攻撃が当てられない!」」
「二人とも回避や受けが凄いちゃんとしてる」
「FPSゲームには引くことを覚えろカスという言葉があるが」
「相手を倒すことばかりではなくちゃんと自分が倒される可能性をケアしている」
この瞬間一体何が起こったのだろうか?
もう一度見てみよう。
歌島は暗蛇の前奏曲でチラつかせ、牽制しながらお得意の
鎌鼬の輪舞曲に派生し繰り出した。
その瞬間、天唾天秤を繰り出し、柄杓の端で受け、その瞬間、反対側を天秤の如く傾け、カウンターを放つ。
しかし、歌島は凄い、人体極限自由関節でイナバウアーの構えで簡単回避、優れた関節は回避からの反撃も工業機械のベアリングのような滑らかな
行動キャンセルを可能にしカウンターにカウンターを返す離れ業をブチかました。
しかし、船山も猛者、バックステップで簡単回避。
互角、全くの互角、二人とも最強の技故に
決着は中々つかない。
「危なかったぜもしも歌島の手足が数cm長ければ当たってた」
「冗談を?もしも身長が数cm高ければ当たってたのは僕の方だろ?」
「水しぶきすらも躱されるのは流石に予想外だぜぇ〜」
「こっちこそ、まさかそんなに熱い熱湯をよく用意したね?」
「そりゃな俺の背負ってるドラム缶は加工して魔法瓶と同じ真空の二段構造になってるんだ」
「うちの親父は市長や工場にも顔が利くからなこんなもんも作ってもらえんのよ」
「熱湯でも人間をほぼ確定で怯ませらるんだぜ?」
「どんな人間でも反射で動くときは同じ動きをするもんだ」
「偉そうに弱いもんイジメする嫌~な奴に熱湯でのたうち回る姿は滑稽だせ」
「更にこのドラム缶は鉄島メタルで出来てる、クソ硬いぞ!」
(俺と親父、二人で作った合金じゃん)
鉄島はもう計3回も自分達が作った製品が不良達のおもちゃにされ、鉄島はノーベルの気持ちがなんとなく理解その瞬間、
鉄島は空を仰いだのだった。
「でも僕には自慢の熱湯は当たんないだろ?」
「それはこちらも同じ事お前も俺の天秤天秤は破れない」
「だがなんと!」
「俺には奥の手があるんだよ!」
「俺のドラム缶には変形ギミックがあるんだよ!」
「なんとドラム缶に穴が空いていて柄杓を刺して合体すると!」
「クソデカハンマーになる!」
「そんな振りがでかい武器、僕に当たると思うのかい?」
「当たんねーんだろチクショー!」
船山はクソデカハンマーを地面に叩きつけた。
「だが待って下さい!」
「えっ?」
「なんとドラム缶は2つに分ける分解機能も付いてまーす」
「ドラム缶が盾になっただと…」
「これで盾チクが出来る」
「変形ギミックで出す技がセコイ!?」
「だが飛山、ドラム缶と柄杓で遠距離攻撃、クソデカハンマー、盾チクが出来るのは強いぞ」
「確かに盾モードにしても背負ってる方、盾にしてる方両方とも残弾が補充が簡単だ」
「オマケに見ろ熱湯にデカめの砂粒を混ぜてる」
「投石機の原理で加速した砂粒なら熱湯でふやけ、火傷した皮膚に当たれば血がダラダラ流れるぞ」
「鉄島マジ?」
「なんで俺が嘘言わなきゃいけないんだよ」
「礼儀正しくて小賢しい蛮族かよあいつ…」
「行くぜー歌島ぁ!」
「ビリヤードシュート」
「ぬぅ!」
「鎌鼬の輪舞曲!」
「ぐっ!クソ嫌らしい動きだな」
「お前は妖怪側面周りかよ!」
(クソ、盾が役に立たん)
「僕の異名の1つだ」
「舐めるな歌島!」
「必殺!メリーゴーランドシュート!」
ひたすら相手の死角に回り込む歌島、ならばそれを振り払うポールダンスしながら高速回転で死角を皆殺しに潰したのだった!。
極限の奇策だ!
更に分割したドラム缶を勢いに任せてぶん投げだ!
「喰らえ!海投げ」
「えっ!??」
流石の歌島もブッたまげた。
変形モードはただの茶番だったのだ 騙すための布石、まさか変形を披露しておきながら本命はドラム缶の投擲だったのだ。
中に水込みでクソ重いドラム缶を
剛速球でぶん投げる
文句無しの必殺技だ
しかし歌島は凄い!
神の受け流し技、鎌鼬の輪舞曲
なんと不意を突かれてもダメージ!7割カット!
バーゲンセールもビックリのぶっ壊れ技
それが鎌鼬の輪舞曲だ
「だがよっしゃ!華奢なお前はでは鎌鼬の輪舞曲不完全でしか打てんこれで俺の天唾天秤で競り勝てる!」
「ハッハー」
「天唾天秤は自分から攻撃しておきながら迎撃の相手の攻撃を受け止めカウンターをぶっ放すインチキ技だからなぁ」
「お前の負けだぁ」
「なんのぉ!鎌鼬の輪舞曲」
「マズイ!歌島くんが押されている!」
「まだだ!カウンターを防いでもカウンターを防がれた衝撃で天秤天秤で反射カウンターをぶっ放せる」
「無限ループ出来んの!?」
「はっ!?何処までインチキなんだ!?天秤天秤」
「天唾天秤2連」
「鎌鼬の輪舞曲2連」
「「アレ!?えっ!?なんで!?」」
「二人ともまだ技を繋げられるのかよ!?」
「天唾天秤3連」
「鎌鼬の輪舞曲3連」
「「はァァ!?」」
「うぉぉぉぉ!ヤバい!お互いの技が強すぎてケリがつかない」
「「何故倒れない」」
「なんか、普通に海投げにダメージ受けたと思ったら演技で誘ってきただけかよ、小賢しい」
「じゃなきゃありえん」
(しかし、おかしい…やたら手が痛い…)
(もっ…もしかして、波衝掌底か、?)
(この症状は…つまり、このまませり負けるのは俺、)
(やむをえん、更に引き出しを開け新しい技で、単純な腕力の差で俺の勝ちだ)
一方、歌島も心理フェイズにはいっていた。
(マジ、キツイ、単純に疲れた…)
(波衝掌底を小まめに撃って何で平然としてるんだ…バケモンか?)
(このまま、スタミナ切れで最悪の負けもあり得る)
「クソが!仕方ない」
「歌島、良いことを教えてやる俺の家系は代々漁師だから熱とかに丈夫なタチなんだよ!」
「この為にドラム缶を2つに分けたんだよ!」
「はっ!?何言ってんの!?」
船山の突然の妄言に歌島は狼狽えるしかなかった。
「いくらお前の技が神業でも傘も差さずに雨は躱せまい」
「これが俺の自爆技」
「船幽霊の神気取り」
その瞬間、ドラム缶を皿回しの皿の如くぶち回し、熱湯をぶちまけた。
「熱湯を自分事、浴びせる気か!?」
「勿論俺も当たります!」
「「うおォォォ!!?アッチィィ!!!」」
「「「「馬鹿だろ!?アイツ!軒下に行くぞ」」」」
「ハァハァ危なかったな」
「オイ見ろ!」
「そこのゴキブリが死んでるぞ!?」
「もうそれいらんだろ!」
「怯んだな歌島!」
「俺の勝ちだぁホームランインパクト!」
「ぐっ!?」
「歌島が吹っ飛んだぞぉ!?」
「あんな精密な技、痛みで苦しんでる時に使えてたまるかよ、麻酔無しで自分を手術するようなもんだ」
「流石に次は出来んだろ!」
「 熱湯がいきなりかかってひるまない人間はいないからな!」
「………出来るさ…歌があるからね…」
「君の攻撃、七割くらいコロしたぜ…」
「それに…船山くん…お手々見てみ?」
「やっぱりなんかしたのか!?」
「自分から吹っ飛ぶ時に君の指に破衝掌底打ち込んだんだよ」
「中国武術の奥義だと!?」
「近接最強格の技を2つも使えるのかよ」
「俺も出来ないのに!?」
「 当たって欲しくない予感が当たりやがった」
「御名答」
「あの技あんな凄い技だったんだ」
「山水兄さんくそ強かったんだな」
飛山と鉄島は苦笑いした。
「ウ~ム二人とも凄いちゃんとしてるね」
「言ってしまえば究極の先の後対究極の後の後の対決」
「この勝負、長引きますよ」
「僕はそうは思わないな山水くん」
「この勝負はもうすぐ終わるよ」
「何故なら破衝掌底は鎧通し技なんだよ」
「三国志の時代、曹操の古参メンバー永 金龍はこの技で多くの猛者を怯ませ、喉を素手で潰し殺したという」
「破衝掌底は中国武術の頂点の技の一角負けるはずがない」
「受けを悪手だと言いたいんですか?」
「しかし天唾天秤も至高の技、近接攻撃最強技六選の1つ」
「技の上等さは互角です、ならば」
「筋肉が付いてる船山の方が体力差で有利だ」
2人の顔は正反対だった
小田原はまるで遊ぶ子を見つめる親のような朗らかな表情、
そして山水は引き攣った、まるで先行き不安の投資家のようだった
「歌島ぁ!!!勝負も大詰め!フェナーレ!だ!」
「ここは!必殺技のぶつけ合いといこうか!」
「お前もあるだろ!?必殺技!?」
「あるよ必殺技、その名はブラッディローズ」
「よっしゃあ!」
「でもやらないよぶつけ合い」
「なんで!?」
「単純な火力勝負なら僕弱いから」
歌島の発言に船山はポカンどころかアングリと口を開けてタダ呆れた。
「でも宣言するよ君を必殺技、ブラッディローズで倒す」
「ホーそうかい、そうかい、おもしれぇ!!!」
「受けてみろよ!?火傷状態で俺の必殺技をよぉ!?」
「アイツ普通に汚ねぇな!?」
まっとうな飛山のヤジを受けながら、
唯々、満面の笑みで船山は必殺技を
ブッパした!。
「おめぇら!伏せろ!」
「必殺!鉄嵐海投げ」
説明しよう鉄嵐海投げ《てつらんうみなげ》とは
背負ったドラム缶を蓋を開けた状態で
ベイブ○ードの如く、超スピードで回転させながら
ぶん投げる荒業である。
至極、当然蓋を開けてるため、熱湯が辺り一面に
飛び散り、阿鼻叫喚の地獄の鬼の無双で、
いくら、そんじょそこらのチンピラが束になろうと
雑魚を蹴散らし、ボスを瞬殺する、
ぶっ壊れ技だ。
「どうする歌島ぁ!」
「フッ鎌鼬の輪舞曲」
歌島優介、皆さん、ご存知、ぶっ壊れ技、
鎌鼬の輪舞曲で迎撃に出る。
ぶっ壊れ技対決勝つのはどっちだ。
「馬鹿め!そう来ると思ったぜ!」
「お前が技を受け流そうとした瞬間、人力二段ブーストが発動するんだよ!」
「俺はメタルお鍋の蓋で熱湯をガードしノーダメで蓋に近づき、鍋を柄杓で殴り、」
「真っ正直にお前に力を伝え、ぶっとばーす!」
「更に全力ダッシュでドラム缶に追い付き、柄杓で殴って二段加速で倍プッシュ!」
「まだだ!、鎌鼬の輪舞曲は足でも撃てる!」
「更に、縦回転!」
「ハッ!?嘘だろ!?知らん!?ナニソレ!?」
「縦回転なら重心の都合で僕の勝ちだぁ!」
「まだだ!まだ終わらんよ!」
「ここでぇ!シールドバッシュ!!!」
「マズイ!?現代のストリートファイトでシールドバッシュは強すぎる!」
「おい見ろ蓋がヤバい!?」
「終わりだ歌島!この蓋の裏には大根おろしと同じ構造、お得意の鎌鼬の輪舞曲は使えんぞ」
「触れないなら受け流せまい!、」
(流石に危ないから寸止めで勝ちどきを上げるか)
「鎌鼬の輪舞曲は足でも撃てるって、いったよ!ねぇ!」
「馬鹿め!お前の蹴りの重みでは弾けんぞ」
「重みならある!」
「僕の靴はおフランス製なんだぞ!」
「ハッ!?なに言ってんの!?」
「僕の靴は父さんの海外赴任のお土産のフランス外人部隊の軍用靴で鉄島メタルが仕込んである」
「ハッ!?」
「ウオオォォやっとマトモな使われ方だ!」
鉄島は拳を握り、狂喜乱舞した。
「でも方向は同じじゃね?ほぼ」
「うるさい飛山」
「これで僕の勝ちだ」
「くっ!天唾天秤」
「ファ!?しまった!片手だと天唾天秤は使えないだった!」
「これで側面ゲット、隙ありだ」
「ブラッディローズ!」
「うっ歌島ぁ」
「俺の敗けだ…ハァー」
船山は敗けを認め、ため息を付いた。
歌島の抜き手は首に寸止めされていた。
船山酌司の敗因は戦いを楽しみ過ぎたこと、
まるでゲームの様に色んな技を試し過ぎたこと
歌島優介の勝因は強い技をこすり続けたこと
歌島優介はマイペースを崩さない
「シールドバッシュのお返しさ」
「それまで読まれていたのか」
「おめでとう歌島くん!」
辺りはオタク達の歓声に包まれたのだった。
船山はあのまま天唾天秤擦ってれば勝ってた。
スタミナの差で




