表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あそびの詩

韻、微なる言葉遊び(いん、びなることばあそび)

作者: 浮き雲

今回の主題は3つです。言葉で遊ぶことと、できるだけ韻を踏むこと、それから、遊ぶなりに、全体として意味を持たせることです。

それぞれに反省はありますが、3つの方向性を持つバランスシートを浮かべて採点すると、三角形のバランスはとれたように思います。三角形が小さいのが玉に瑕です。いえ、瑕に玉かもしれません。


追記 忘れていました。意味を多重に持たせた部分が(たぶんですが)三か所あります。これも、言葉遊びとしては主題のひとつなのでバランスシートは四角形ですね。失礼しました。




こころ切り取り、切り口に 冷めた血糊で(みことのり)


弥陀(みだ)の御手から滑り落ち (からす)連なり(ついば)みぬ


痛みなき傷、泣き顔も (とう)に忘れて()とならず


残る心も、ここいらの ()らずの(やぶ)で破こうか




琴の古都より聴こゆれば 言は事のみ言い連ね


聴こゆる、他人(ひと)(ひと)り言 我に似たりて、したり顔


暗き路地裏、論理的(ロジカル)な 四行(思考)五行(後光)差し込めず


手を合わせても、しあわせの 福音たちは立ち消ゆる




足場を探すわたくし(葦の葉)の 想いは、重荷と思われて


いっそ浮かべる一筝(いっそう)の 調(しらべ)(すべ)る舟として


漕ぎ出そうかと、小汚き こころに此処を尋ねれば


切れたこころは、心地よき 嘘より呪詛を(のたま)える






「わたくし」を「葦の葉」としたのは、言葉遊びのためですが、フランスの思想家パスカル氏の「人間は考える葦である」を参照しています。「じゃあ、私も風に吹かれて右往左往する葦の葉っぱでもいいか」という安易な考えです。


「一筝の調」は「一つの筝曲の調」という意味合いです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ