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異世界で学園生活!  作者: 環 時雨
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プロローグ

文章もまだまだ稚拙なものですが、よろしくお願いします。

昼下がり。

今年高校2年になったからと言って別段普段と変わらない生活を送っていた中谷涼香(すずか)の貴重な昼休憩の時間は、1年先輩の坂倉響奈(ひびな)の手によって徐々に潰されてゆく。


「それでさあ。ーーでねでね?ーーーなんだよー!すごくない?」


昨日なにやらすごくいいことがあったようで、先輩はマシンガンのように私に話しかけてくる。図書委員会で当番に当たっていた私と、私について図書室に来ている先輩は今、当然ながら図書室にいる。図書室とは本来静かにしなければならないはずだ。こんなにうるさくされてこちとら迷惑ったらありゃしない。まあ他にひとがいないの別に気にするわけでもないが。

その先輩の話も面倒で断片的にしか聞いていなかった。私は普段結構人の話を聞いているのだが、どうにも先輩の話は耳が拒絶するようだ。出会ったばかりの頃はまだ聞けていた記憶があるため、努力はした。と思う。

私はそう自分を肯定してから先輩の問いに答える。


「ま、まあそうなんじゃないですか?」


このくらい適当な答えでも許してくれるだろうか。


「なんじゃその適当な答えは。てか答えるまで結構時間あったけど寝不足ですかね?」


無理だったか。まあそうか。


「残念。12時間睡眠です。」


昨日は八時に寝て、今日は8時に起きたからな。いやほんと学校まで歩いて二分でよかった。


「それ寝すぎでしょ。こうちゃん3時間睡眠でもぴんぴんしてるし。」

こうちゃんとは私のことだ。後輩の`こう`でこうちゃんらしい。よくわからん。


「そう見えるんですか。」

先輩の言葉をさらっと流したところで、

私はふと時計を見た。短い針は1、長い針は25を指している。確か昼休憩は1時半終了だったはずだ。ちょっとまて、

今私たちは図書室にいる。至極当然だ。

そして図書委員の私は職員室まで鍵を返しに行かなければならない。

教室まで遠い。

これは少しばかり不味い状況である。


「先輩、もう帰りますよ。」

焦りを表に出さないよう、あきれ声で先輩に帰路に着くよう促す。ほら、あなたが支配する教室はあっちだ。


「ええ~?もう?…ってやばっ!こうちゃん早く早く!私が鍵返しといてあげるから!」


これは想定外だった。

(案外やさしんですねー)

「案外ってなに案外って。」


「心の中で言ってたつもりなんですけど、声にでてました?」


「おもいっきり言ってたよ。わざとかっておもうくらい。」

さあどうでしょうかね。

心の中で軽口を叩きつつ返事をする。


「すみませーん、あ、あと。ありがとうございます。」

お礼をしっかり言える点から見たら私って結構しっかりしてるよな。そこだけかもしれないけれど。

「別にこれくら……って、な、なにこれえ!?」


一瞬よくわからなかった。電気を消していて薄暗く見えた図書室の床に、真っ白に光輝く複数の線が現れたのだ。もしかしたら、なにかの模様になってたかもしれない。しかしそれを確かめる術も余裕もなく、ただただ呆然としていた。そしてその光は突然強力になり、それから逃げる間もなく二人で包まれていった。

投稿は不定期になります。なるべく早めに投稿したいですが、期間が開いてしまう可能性がありますので、何卒よろしくお願いいたします。

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