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遡ること~小学6年生・2
パパがいなくなった数日後、じいちゃんとばあちゃんが家にやってきた。
ママはこの数日間、何事もなかったように過ごしていた。パパとは何か話し合っていたのか、本当に普段と変わらない様子だった。
でも、2人の姿を見た瞬間、ママが泣き崩れた。
ママが泣くのを見たのは、その時が初めてだった。
パパが倒れた時でも、泣くことはなかったし、弱音を吐くこともなかった。パパの愚痴をいうことさえなかった。
じいちゃんの胸の中で泣くママの姿に、足が震えだし、僕は膝から崩れ落ちた。自然と涙があふれてくる。
ばあちゃんが包むように抱いてくれる。
僕は声をだして泣き続けた。
それから、僕らはじいちゃんたちが住む立見商店街で暮らすことになった。




