刹那
一瞬の輝きのために…
人は生きている…
短い人生を精一杯生きて行く
「人生は花火みたいなもんさ」と誰かは言う
違う…
私は違う…
まだ輝ける事無く…
一人孤独と闘っている
私には輝ける明日は来ない…
私は抱え込んだ闇と
一生闘わなければ行けない
私はそれだけの事をしてきた
人を傷つけ
自分を傷つけ
まわりの人間はみんな敵
自分で自分の壁を高くした
乗り越えられないぐらいに高い壁を…
悔やんだり悲しんだりはしない
自分で決めた
修羅の道
振り向かない
自分を傷つける事で
生きている実感が湧いた
人から遠ざかる事で
自分を生かしている
人から受ける優しさも忘れた
悲しい人形だ
でも私は生きている
刹那の瞬間のために生きている
私は輝く事を忘れた
心が壊れた人形
人を傷つける事はもうしない
だって…
無くした筈のからっぽの心が
痛むから…
どうやら私と言う冷たい人形に
心が生まれたみたいだ
無くした筈の
「心」と言う感情がよみがえる
心優しき人間に言われた言葉
まだ貴方は人形にはなってはいけない…
…と…
私は刹那の楽園を探しているのか…
私は何を求めて…
何を探して生きるのか…
果てしなく続く人生の道で
私は刹那に輝く瞬間が欲しくて…
ひたすら心の苦しみ
悲しみを隠していたのだ
しかし救ってくれた人がいる
君は一人じゃないよ…
悲しさ来るしさは…ね…
一人じゃのりこえられないよ…
高い壁を作って…
人を遠ざけても…
貴方を私が救ってみせる…
感情無くした心なのに…
涙が溢れてきた
ああ…
まだ…
私にも人の心があったのか…
そして私は自分に誓った
刹那に輝く瞬間のために
私は生きると
誰かの為じゃない
あの…
花火の様に…
刹那に輝く瞬間を
たった一度の人生の心の闇を
ふり払う力を
私に刹那の楽園なんかない
この先進む道が険しくても
私は輝く未来を見つめよう
汚れてしまったこの心で