衛士大会開始!!
衛士大会
央都付近の街で開催される大会。大会出場条件は年齢15以上18以下。天職が剣士、なし。又は、貴族、衛士。大会は東、西に分けて行われていて、大会優勝者2名は央都にある修剣学院に推薦枠として入学出来る。予選はなし、トーナメント形式で行われる。剣はあらかじめ用意されたものを使用する。
ユウキとシノは大会にエントリーして、ユウキは東大会、シノは西大会に出場することになった。
「ユウキ・・・僕大会優勝出来るかな?」
「大丈夫だ。油断しなければいける」
心配しているシノに対してこう答えるしかない。実際シノの飲み込みは凄かった。基本的なことはすぐ出来たし。ただとっておきは一段階目と言うべきか。一段階目まではできるようになった。貴族相手でも油断しなければいけるだろう。
「いいかシノ。俺達はこの大会で優勝して学院に行くんだ。そして騎士になるんだよ。ここはまだ最初だ。こんなとこで負けてられるか」
ずっと心配そうにしているのでまだ言葉をかける。
「それにシノ。お前は強い。大丈夫だよ。お前は負けない」
「・・・そうだね。頑張る」
ゴーンゴーン
大会が始まる十分前の鐘がなった。
「よしっ。じゃあ行くか」
「うん。勝とう」
それぞれの場所へ行き、目標のため、進む。
ユウキの初戦の相手は少し年上の衛士、シノの初戦の相手は下級貴族だった。
そして、
「第1試合!!構えて!!」
俺と相手の衛士、シノと貴族が互いに剣を構え、
「始め!!」
同タイミングで試合が始まった。
そして始まった瞬間―
「ぜあああああ!!」
「はあああああ!!」
俺とシノは同じ奥義を使用し、そして相手の剣と交わり、へし折った。
東大会にて、
「勝者、ユウキ選手!!」
西大会にて、
「勝者、シノ選手!!」
初戦が終わり、2人は思った。
・・・・・これ余裕じゃね?